先日、「暗記が苦手」という子と面談をしました。
暗記の方法を聞くと、ただただ穴埋めを覚えていくというやり方。暗記への苦手意識もあってなるべく情報量を減らして覚えようとしているんですね。でも、実はそれって逆効果なんです。
何かを覚えたいなら、情報量を多くして頭に入れると良いよとアドバイスしました。
よく勉強のことはなかなか覚えられないのに、ポケモンやアイドルグループのことならスラスラ頭の中から情報を出せる子がいますが、それはその情報が大きくて、なかなか頭の中のゴミ箱へと落ちないからです。
覚えたいことにペタペタ色んな情報を貼り付けて覚えちゃう方が、実は効率的なんですね。では、そのために何をすれば良いのか。具体的な方法を見ていきましょう。
例えば「81 38 54 94 2」みたいな無意味な数字の羅列を覚えたい場合。これだけで覚えようとせず、イメージを付加してみましょう。
「ハイ、サバ腰クシ2(本)」に変換して、鯖の化け物が腰にクシを2本差して挨拶しているイメージを頭に思い浮かべます。イメージはなるべくヘンテコなのが楽しいです。
すると、どうでしょう。覚えやすく忘れづらくないですか。
面談ではこういった問題をその場でいくつか出して練習しました。面白いイメージを浮かべて笑いながらやれば楽しいし、慣れたり自信がついたりするとより覚えやすくなるから大丈夫と伝えました。
イメージだけでなく感情や音や背景や物語を追加しても覚えやすくなります。繰り返しになりますが、情報は大きくして頭の中に入れましょう。
他にも細かいテクニックを羅列しておきます。
・ファミリーマート戦法
「あなたとコンビニ」と訊かれると「ファミリーマート」と答えられる。音とリズムと繰り返しによる効果があれば、覚えようという意識がなくても覚えられる(ただ最近はこのCMを知らない子も多い)。
・プレテスト効果
テスト→勉強→テストの順で勉強すること。
・繰り返しアウトプット
人間の記憶は「想起する(思い出す)」時に強化されます。覚えたいことは積極的にアウトプットしましょう。人に(物語風や実際に教えるように)説明するなどが効果的です。
・大きな情報から覚えていく
情報と情報をつなげると情報が大きくなります。つまり覚えやすくなるんです。ですから、情報を体系的に理解することって大切です。「社会」→「歴史」→「弥生時代」→「邪馬台国の権力者」→「卑弥呼」みたいに大きい順に知識を入れておくとつながりが良くて忘れにくいです。
・語呂合わせ
イメージの追加を自然にできる語呂合わせは記憶と相性が良いです。たとえば年号など有名ですね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
やり方を改善すれば成長が早くなって楽しくなるかも。
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