さぁ、夏休みも終盤戦!地域によってはもう学校が始まっているところもあるみたいですね。
2期制の学校では、休み明けにすぐ期末テストがあります。夏休みの宿題がそのままテスト範囲になっている科目もありますよね。
終わらなさそうだからテキトーに一回やって終わり、はテスト対策にはなりません。せっかく「そこから似たような問題を出してあげる」と先生が教えてくれているわけですから、有効活用しましょう。夏休みの宿題ワークを2周、3周とできれば良いテスト対策や学力アップになります。
生徒によっては「この夏休みの宿題は3回解きます」と夏休み頭にスケジュールを立てる子もいます。
今日はそれを行う際の注意点をまとめてみました。あくまで僕の考えなので、この記事があなたの目標達成や学力アップを目指す際の一つの参考になれば幸いです。それでは、早速挙げていきましょう。
そもそも終わっていない
はい、解き直しがテーマなのに、わざわざこれを挙げるというのはどうかとも思うのですが、念の為挙げておきます。
この時期にまだワーク系の宿題が終わっていないのは危険です。
ギリギリになればなるほど、「ワークを終わらすこと」が目的になり、「ワークの問題で学力をつける」や「ワークをテスト対策で使ってテストでいい点数をとる」といった本来目的にして欲しいことがどっか行っちゃいます。
それはあまりに勿体ない。
これも賛否両論あるとは思いますが、僕の考えとしては、一周目は「自分が何をわかっていて何がわかっていないかをチェックする」ぐらいの軽い気持ちでどんどん進めていくのがいいと思います。不明点は、(考える時間を取ってから)解答を見て理解を進めましょう。
自分一人でできなくて、解答を見てその時理解した問題には印(例えば★)をつけておいて、解き直し。一人でやっている際に解答を見ても理解できなかった問題が出てきたら、誰かや何かに頼るなどして解決するようの印(例えば◆)をつけておきましょう。
どんどん振り分けていくぐらいの気持ちで進めたほうが、手が止まらずに進んでいきますから、気持ちも上がっていきます。参考にしてみてください。
できる問題に時間をかけすぎない
はい、ここからは解き直しの際の注意点です。最初の注意点は「できる問題に時間をかけすぎないこと」。
例えば、中3生の子がもう覚えきっている九九を何時間も練習しても、テストの点数に直結はしません。
テストの点数を上げるには、できない問題をできるようにすることが大切です。もしくは、できそうな問題をもっと上手に早くできるようにすることもありますかね。
どちらにしても、一度解いていて、二度目見た時に「あ、これは楽勝だな」と思う問題には時間をかけることをオススメしません。
見た瞬間に「あれ、これどうするんだっけ」や「これ結構間違えたやつだ」や「まだこれ不安」という問題に時間をかけるようにしましょう。
その問題こそが、あなたをより高みに導いてくれる良き壁、良き問題です。上記の例で言えば★や◆の問題ですね。
誰もに限られている時間。どうせだったら目標点数に近付ける時間の使い方をしましょうね。
できない問題にも時間をかけない
問題と向き合い、あれこれ考える時間が人を成長させます。この時間はとっても大事。許されるならその時間を限りなくとってほしいぐらいです。
が、やっぱり時間は有限。テストは迫ってきます。◆や★の問題に挑んだ際に、一向に勝てる兆しが見えない時は、再度解答や誰かを頼ってみましょう。
そして、もう一度印つけ(★の隣に★を書く等)です。もちろんですが、また繰り返すのですよ。
「はぁ、できなかった…」と落ち込む必要はありません。むしろポジティブに考えましょう。やったね、あなたのテストの点数を上げるのに最適な問題がまた一つ見つかりました。
「全部できないよ」って時は
そして、中には「先生、おれ全部できないよ」という衝撃的な一言を放つ子もいます。
「全部できない」(一周目は答え見て解いた)という人は、やる部分を絞って練習をしましょう。
特にその状態にいる子は、その科目への拒否反応を持っていたり、自分で勉強する意欲を持てなかったりするケースが多いです。「できるかもしれない」&「今度のテストの点数につながるかもしれない」という部分から始めることで、気持ちも結果も変わってきます。
短期的に頑張った子にありがちなことですが、「勉強したのに点数が上がらなかった」というのが最悪の経験になってしまいます。そうならないためにも「今の自分に合った問題」に時間をかけることを心掛けましょう。その問題の判別はなかなか難しいですから、学校の先生や塾などに頼るのもいいかもしれません。
また、その未来が読める段階であれば、「たしかに君は頑張っている。結果はこの辺りで確実に出てくると思うけど、なるべく今回も目に見える形で出したいよね。それを狙いつつ、でも焦らず、そんな心持ちで一緒に頑張ろう」のように、前もってフォローをしておくこともできますしね。
一度人から聞いたから「わかった!」にしない
上記で説明した「解答を見ても理解できない問題」(◆)への対応の際の注意点です。
端的に言えば、人から聞いて「わかった!」と思うな、ということです。
できない問題の多くは、「気付きが得られない」からできないのです。あなたがわからない問題を先生に質問すれば、先生の言葉はあなたにその気付きを与えてくれるでしょう。そして、仮の「わかった」が生まれます。多くの子はその、本当は自分一人ではわかることができない仮の「わかった」なのに、相手に対する無意識的な気遣いも相まって、それを真の「わかった」と錯覚してしまうのです。
だから、人から解き方を教えてもらった問題は、少し時間が経ったら、また自分で解いてみましょう。そこで本当にわかっているのか、やっぱりこれは仮のわかったなのかが判別できます。
たまにそこで「教えてもらったのにできない自分は駄目だ」と落ち込む子がいますが、考えすぎです。これは上記の理由からわかる通り、ごくごく当然のことです。そこで一秒だってへこまなくても大丈夫。自分でやっていないのだから当たり前で、どうせへこむのなら、自分で解いた問題なのに次にできなかった時にへこみましょう。
落ち込んでいる暇はありません。そんな気持ちで手を止めるのであれば、その時間を問題に対して向き合う時間にしましょう。その時間が、あなたの目標達成や学力アップ、ひいては最良の未来につながるのだから。
まだまだ書きたいことは沢山あったのですが、知らぬ間に長くなってしまったので、また稿を改めます。
とにかく、以上のように、夏休みの宿題ワークの解き直しは、あなたに色々なことを教えてくれます。折角次のテストに直結するとわかっているものなのですから、有効活用しましょうね。
この記事が、その時の参考になったりしたら、幸いです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
解き直しをしてこれだけのことをするわけだから、やっぱり夏休みの宿題は早めに終わらせておいたほうがいいのはわかりますよね。今年の夏にうまくいかなかった子は、来年はこの経験を活かせるように前倒しを狙いましょう。
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