おおたとしまささん著『受験と進学の新常識〜いま変わりつつある12の現実〜』を読みました。
いつも行く藤沢のジュンク堂書店に平積みされていたんですよね。他のものを探しに行ったのに、ついつい手にとって購入してしまいました。
「12の現実」とありますが、本書は14の章に分けられています。今このブログを読んでいるあなたであれば、気になる目次が一つはあるはずですね。ちょっと載せておきます。
序章:小・中・高のどこで受験すべきか
1章:勢いがあるのがどんな高校か
2章:大学受験の塾・予備校選びの注意点
3章:最難関大学への王道あり
4章:9歳までの最強学習法
5章:難関化する公立中高一貫校
6章:中学入試が多様化している
7章:私立大学付属校が人気になる理由
8章:いま見直される男子校・女子校の教育
9章:地方では公立高校が強い
10章:受験エリートでなくても医師になる方法
11章:海外大学受験の実際
12章:インターナショナルスクールにご用心
終章:大学入試改革の行方
読みながら、「へーそうなんだ!」や「え?こうじゃないの?」とリアクションをとりながら読み進めていました。電車内で思わず声を出しそうになって危うかったですね。各受験において、今実際どうなっているのかを知るにはオススメの本です。
文量も多くなく、各項目でまとめてあって、読みやすいですしね。どうしても上位層向けの話が多くなっていますが、きっとそういう人がこういう本を買うからですよね。
筆者であるおおたとしまささんらしい取材を重ねたリアルな情報を元に、各項目について端的に書かれている良書です。
よかったら、藤沢のジュンク堂には間違いなくありますから、手にとってみてください。あやしいですが、回し者ではありません。
ここからは、読んで感じたことをつらつらと。
「受験と進学の新常識」を読んで感じたこと
この本を読んでいて、僕が感じたことが大きく分けて2つあります。
まず1つ目を端的に言ってみましょう。こうです。
情報は、持っているに越したことはない。
そりゃ当たり前だと思いますよね。本書で紹介されていた海外の大学を経て医師になる方のお話や、付属校の推薦基準や思考コードで見る自分の実力の話など、それを知っているというだけで、子どもたちの選択肢が増えるということも大いにあるのだと改めて感じました。
子どもたち本人がそういう情報を取得するのってきっと難しいですからね。そこで保護者の方や周りの大人たちの出番です。
情報感度を高めて、変わっていく世の中に対して、敏感になっていかないといけません。ただ、現代は情報洪水の時代。闇雲に情報収集しても、時間のムダになってしまうこともあります。
信頼できるソースを見極め、確かな情報を手に入れて、集めておく。こういうブログを書いている僕も気をつけないとと思いました。そして、改めてこうも思いました。このブログ自体が情報源となれるよう、日々日々励まなくてはと。そのために僕も勉強を続けます。
そして、もう一つの思ったことは、
何が合うか合わないかはやっぱり人それぞれ
ということ。
せっかく集めた色んな情報も、そのお子さんに合わせて変えて与えないと、意味のないものやマイナスになってしまう危険性を感じました。でもそれって結構当たり前のことですよね。
エビが大好きな方もいれば、嫌いな方も、アレルギーで食べれない方もいます。そんな状況で「エビを食べたほうが絶対に良い!」という根拠のある情報が見つかったとしても、じゃあ全員がエビを食べたほうが良いとはなりません。情報とは受け手側によってその価値が変わるのです。
ちなみに、エビは高タンパクと水分を含んでいますから、疲労回復にはもってこい。糖質や脂質はほぼ0なので、ダイエットにも効果的です。僕にとって思い出深い歌の主人公チコタンも魚は嫌いなのに、エビは好きだということです。エビ、すごいですね。うん、今日の晩ごはんはエビにしようかな。
あ、いけない、いけない。ついつい食いしん坊癖が出て、前置きもなくいきなり食べ物で喩えてしまいました。そうそう、情報のお話でした。せっかく塾ブログっぽくなっていたのに。気を取り直して、より塾ブログっぽく参りましょう。
では、勉強面を押し出すということで、最近話題の「さくらんぼ計算」を使って説明してみましょう。珍しく流行りに乗ってみます。
僕はこれ自体は良いとも悪いとも思いません。一応自分の頭の中の引き出しに入れておいて、使えそうな時が来たら使おうと思っているぐらいです。だから、たまに出てくる「これじゃないとダメ!」という考えには抵抗があります。
使えそうかどうかの判断は、指導する相手の様子によりますからね。状況に応じて、使い分けていきたいと思います。
僕の大好きなブロガーのしんざきさんもこんな風におっしゃっていました。この方はいつも言いたいことをさらりと的確に言ってくれます。
大切なことなので、少し言い方を変えて、もう一度。
その情報自体が良いか悪いかは、使う人によって変わる。
僕ら大人は、子どもたち各々に合った情報を、なるべく的確に伝えてあげることに気をつけていきたいですね。
だいぶあっちゃこっちゃしてしまいましたが、最近読んだ素敵な本、おおたとしまささん著『受験と進学の新常識〜いま変わりつつある12の現実〜』のご紹介でした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
情報を制するものが世を制すと言う人もいる。
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