承認の仕方には3種類あるといわれます。
ひとつ目が存在承認(be)。「あなたがいるだけで素晴らしい」「あなたがいてくれて嬉しい」という承認ですね。
ふたつ目が行動承認(do)。「ハイハイした!」「立った!」「自転車乗れた!」「頑張った!」みたいな承認です。
みっつ目が結果承認(have)。「いい点とった」「試合で活躍した」のような承認です。
生まれてきた時にはこの世界から存在承認で迎えられる子たちも、歳をとるにつれて行動承認や結果承認で評価されることが増えてきます。でも行動承認や結果承認は誰もがされるわけではないんですね。
だから、常日頃はもちろん、心や身体が弱っている時なんかは特に、誰かがその人に存在承認を伝えてあげることが大事です。これは大人も子どもも限らずですね。そこが揺らいでいると、その人のパフォーマンスだって揺らぎがちです。
でも、行動承認や結果承認が使えないと言うわけではありません。適宜、その人と場面にあった承認を使いこなすことで、やる気にさせたり、成長させたり、ちょっとした誘導も可能になります。
以前、面談した中でこんなご家庭のお話がありました。
子どもが「勉強する」と言ってやるけれども、こちらの考えよりもすぐに終わってしまう。本人は「今日のノルマは達成」と言ってそれ以上やろうとしない。言い争いになる。
だから、あるとき、行動ではなくて結果にフォーカスをすることにした。本人と話し合って、目標を設定。日々の行動は本人に任せて、親は結果を重視。そうすると、日々のイライラがなくなって、自然と勉強時間も増え、結果も良くなっていった。何より、「親はガミガミうるさいあなたの敵ではなくて、一緒に目標達成を目指すあなたの味方感」が出て良かったと。
これはまさにどこに承認のポイントを置くかでコミュニケーションが変わっていく一例ですね。
もちろん「これ通りやれば大丈夫!」なんて類のものではありませんが、親側大人側の一つの引き出しとして頭の中に入れておくのも良いでしょう。
正解は各ご家庭によって違うと思います。大人も子どもも、日々成長ですよね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
私ももちろん日々成長。
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