冬季講習の合間を縫って、椅子を見てきました。
きっかけは、こうやってブログを書いている時に目や肩や腰に疲れを覚えたこと。ネットで検索してみると、椅子があっていないのかもという結論に至りました。
たしかに、今使っているのはイームズチェアのレプリカ。少し座るのならオシャレでいいんですが、長時間座ってキーボードを叩くのには適していないのかもしれません。
椅子かー、近くのニトリで買おうかなーと思っていた矢先に、これまたネットでこんな記事を見つけました。僕の大好きな『Apple信者一億人創出計画』さんの記事です。
そうか、こんな世界があるのかとどんどん気になってきました。どれだけ違うのか座って比べたいなと思っていたのですが、いかんせんどこに行けばいいのか。
仕方ないから、近くのリサイクルショップで、ハーマンミラーのアーロンチェアーを見つけてこっそり(別に悪いことはしていない)座ってみる。
すごい。これはすごい。
さらにのめり込んで調べを進めると、見つけたのはこんな記事。
なになに、高級オフィスチェアーを座り比べできるお店がある、と?
そうそう、高級オフィスチェアーって、なかなか座り比べ(試座)が一気にできないんですよね。あちこちのお店に行くのは面倒だし、でもどれが自分に合うかわかんないし、どうしようかなぁと思ってたんですよね。
その悩みが、このお店に行けば解決しそうだ!と、嬉しくなって、早速予約をしました。ちなみに、記事ではお店の場所は虎ノ門でしたが、今は移転して浅草橋にあります。注意。
というわけで、浅草橋。
浅草の川に浮かぶ舟を激写。思ったよりアバンギャルドな舟の屋根色ですが、どこか懐かしさも覚えるのが下町の良いところ。そんな川を横目に、駅から5分ぐらい歩くと、そのお店の入ったビルに辿り着けます。
おお、オシャレ。もうちょっと入る。
これまたオシャレ。カフェと併設されているんですが、この日は残念ながらカフェはお休みでした。
中へ入ってみましょう。
おお、椅子!!
高級オフィスチェアーが並ぶ図は壮観!そして、圧倒的なオシャレ具合。
迎えてくれたのはキングオブチェアーコンシェルジュの名を欲しいままにしているMr,W。実はジェームズボンドと社長の顔を合成させて色々した架空の人物らしいです。
社員の方々の007風の自己紹介ボード。この辺の雰囲気好き。これはみなさん架空ではなく実在の人物でした。
しかも本日は、先ほどご紹介した記事でも登場していた伊藤さんに色々教えてもらうことができました。ボードだと真ん中の人です。これは楽しみですね。
こんな風に視座しながら、正しい姿勢や椅子についての基本知識を教えてもらえます。
ちょっとだけ思ったことを書きますと、椅子もやっぱり塾や教材と同じで、正しい姿勢で向き合うことがとっても大切なんですよね。それがないとどんなにいいアイテムも、効果的でなくなってしまう。
「椅子はあくまでツールです。だから、使い方や用途で何が合うかも変わってきます。単純に値段が高いからいいというわけではありません」と言い切る伊藤さん。素敵。
それって塾も教材も一緒だな、と勝手に納得しながら話を聞いていた僕でした。進めます。
一通り話を聞いてからは、店内をグルグルしながら、実際に腰掛けて自分に合う感じを見つけていきます。
汗っかきの僕は夏場蒸れるのが嫌だからメッシュがいいとか、下(座面部分)はふわふわがいいなぁとか勝手なこと言いながら一つずつ座っていきます。
これが実に楽しい。どれも全然違うんですよね。「おお、これすごい」とか言っていると、すかさず伊藤さんがそのチェアーのコンセプトや使い方を解説してくれるので、大変勉強になりました。
そんなこんな1時間ぐらいかけて座り続けて、僕が「これいい!」と思ったのは、以下の3つ。
まずはオフィスチェア業界の帝王といっても過言ではない、ハーマンミラーのアーロンチェア。
【ハーマンミラー/アーロンチェア リマスタード】
もう圧倒的なフィット感。そして、溢れ出る仕事できそう感。即決しようと思いましたが、値段も値段。ただ、その価値は間違いなくあると座っただけで確信できる凄さでした。
しかも、価格についての考え方は『Apple信者一億人創出計画』で、筆者であるうぉずさんがこうおっしゃっていたんですよね。
¥ 172,368!高すぎるっ!!!!! と、思ってしまいがちだが、10年使ってみる計算で換算してみると、実はそれほど高くはないことに気付く。 1年で17,236円。 1日で47円。 この考えで買い物を行うと非常に安く感じてしまうから不思議だ。実際、1日47円でこれほどの快適性、仕事効率がアップするなら私は「買い」だと思う。
そう、日割りで考えるとそんなに高くないのかもしれない。どんどん気持ちが動いていきます。ただ、良かったのはこれだけではありません。
続いて、コクヨファニチャーのイングです。座った時の衝撃はこちらがナンバーワンでした。
【コクヨファニチャー/ing】
その特徴は、身体と一緒になって動いてくれるグラインド機能。後ろ前だけでなく、斜めにも対応し、どの体勢でもきちんと僕を支えてくれます。僕がベジータだったら間違いなくこう言うでしょう。
「し、信じられん。お、俺の動きにここまでついてこれるのか…」
別に僕はベジータではなかったので言わなかったんですが、その流動性は凄まじいです。ぜひ座ったことがない方はお近くのワーカホリックで試してみてください。
次にご紹介は、エルゴヒューマンのプロ オットマン。
【エルゴヒューマン/プロ オットマン】
エルゴヒューマンは台湾の企業なのですが、その変わった社名にはこんな意味合いが。
エルゴノミクス=人間工学とは、人間が可能な限り自然な状態で動作を使えるように物や環境を設計する科学技術です。 人間工学に基づいた情報やデータは、人間が使用する様々なプロダクトの設計・デザインの重要な要素とされ、 使いやすさ、快適性、安全性などの価値を持った物や環境が生み出され、私たちの生活に定着しています。 オフィス家具、中でも人の体に触れるオフィスチェアは、働く人の健康状態や仕事効率に直結に直結するため、 近年、人間工学は設計・デザインにおいて特に重要視されています。
もうこのリラックス度合いは素晴らしいの一言。グーンと後ろまでリクライニングできて、足乗せるところ(これがオットマン)もあって、iPad乗せるところまであって、至れり尽くせり感が半端ないです。
「ヘッドレスト邪魔かなー」と思っていたんですが、このチェアーに座って考え方が変わりましたね。
とにかくやっとこの3つまで絞りました。
正直、この3つならどれもいいと思っていたんですよね。ただ、そうは言っても高級品。そして、ちゃんと使えば一生物になるかもしれないもの。長い時間を共に過ごすパートナー選びです。慎重にいかなくては。
何度も何度も座り比べて、細かい違いを見つけていきます。想像力を高めて、自分に合うかどうかを突き詰めていきます。よしよし、イメージが湧いてきました。
最後にここからカラーの種類など見て、コストの兼ね合いも見て、最終決定しようと思っていました。
そんな時、一緒に行っていた妻がこんな何気ない一言を。
「ねぇねぇ、これすごくいい感じ。座ってみて」
いやいや、もうこっちは最終決定するとこよ。ここまで来て、これを超えるチェアーに出会えるわけはないよ。まぁ、試しに座ってみてもいいけれど。
ってな感じで座ってみて、勝負は一瞬でした。
「あ、これいい」
それが、オカムラのコンテッサIIとの出会いでした。
【オカムラ/コンテッサ II】
「これすごくいい」
背もたれはメッシュ。だけど、座面はクッション。座り心地は最高。操作も簡単。仕事できる感も最高(これは妄想)。リクライニング深い。カラーバリエーションも豊富。日本のメーカーだけど、デザインはイタリア製(イタリア好き)。あれ、これいいとこ取りじゃね?
ここから僕の脳内のお話です。オフィスチェアトーナメントに彗星の如く現れたコンテッサIIは、3者でのバトルロイヤルを勝ち残ったアーロンチェアと直接対決。これが事実上の決勝戦です。圧倒的なオーラで心を揺さぶるアーロンチェアの魔力に、コンテッサIIは磨き上げたその総合力で勝負します。何度も何度も何度も試座が行われ、その度に張り詰める空気。そして、ついに決断の時はやってきました。「これ、オフィスチェアとは言いつつ、休みの日に使うんだもんね」
激闘の末、優勝を果たしたのは、コンテッサII。巻き起こる歓声と拍手の渦。決め手はそのリラックス具合でした。
とまぁ、妄想は無事に終了し、オプションを決めて、購入。最後までやさしく見守りながら、丁寧に説明をしてくれた伊藤さん、ありがとうございました。サービスも補償も安心で、高い買い物だったけれど、大満足で購入することができました。
いやー、本当に行って比べてよかった。これは座ってみないとわからないですからね。オフィスチェアの購入を検討される方は、ぜひ座って試すことをオススメします。本当どれもすごくて面白いから。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
届くのが待ち遠しい。
0コメント