子育て作文を書いてみた


作文課題を出している子に「今月のお題はどうする?」と訊いたら、「【赤ちゃん】にする」と言ったので、便乗して私も作文を書いてみました。記録記録。


作文を久々に書いてみましたが、自分の内にある想いとか考えを言葉にするって、やっぱりいいですね。ただ、なかなか言葉が出てこなくて、定期的に文章を書かないとなと思いました。2025年の目標にしよう。


「日々のこと」


朝が来る。窓を開ける。まだ目を開けないあなたに陽が直接当たらないように、ベッド脇にクッションをたてかける。厚めの靴下を履いて、真夜中のサンタクロースみたいに、静かにトイレへ向かう。


泣き出したあなたをそっと抱える。ギャンギャン泣く時には心配になるけれど、生まれたときにそんなに泣かなかった子だから、あなたが泣くと私たちはちょっぴり嬉しいのです。飲むものを飲んでまた目を閉じたあなたをやさしくくるんで運ぶ。


カーテン越しの陽だまりでウトウトしている。大人はご飯の支度。計量カップでお米を掬う。水を注ぐ。お米を研ぐ。炊飯器に入れる。ボタンを押す。お湯を沸かす。ポットに注ぐ。ミルク用に適温にしておく。あなたの寝ている横で、こっそりと進行するその動作に、愛が溢れている。


あなたと一緒に絵本を読む。時折偶然にうつ相槌に笑顔がこぼれる。あなたの目線に一喜一憂する。無駄に、パパママと言ってみたりする。


まだ寒い日のお風呂は迅速かつ丁寧に。時にはビショビショになりながら、あなたに保湿クリームを塗る。風呂上がりに寒そうに震えるあなたを抱きしめる。一緒に温まるその時間は好き。


オムツを替えた瞬間にオムツ替えが必要になる。意図してやっているわけじゃないのは重々承知だけれど、「おい」と突っ込む。


うまくいかない時もある。イライラしちゃう時もある。落ち込む時もある。へこたれる時もある。でも、あなたの笑顔や寝顔を見た時、その小さな手でギュッと掴まれたその瞬間、また力が溢れ出てくる。


夜寝る時が最大のミッションになる。たっぷりお食事としっかり縦抱きを堪能してもらった後、背中スイッチの隙を狙ってベッドに寝かせる。少しでも異変に気付かれたら、あっという間に瞼は開く。無事に夜の静けさを保てたら、大人はエアハイタッチで喜ぶ。だけど、大体またその3分後に泣き出す。


ふと目にした時計の進みが予想以上で、我を疑う。あっという間に、あっとも言えない間に、1日が終わる。そんな日が続いていく。「大変だね」と人は言う。だけど、いつか振り返ったらそれは最高に幸せな日々だよ、と言う人もいる。


変わらぬように見えて、まるで違う毎日の営みの、そのどこにでも、愛が溢れている。今、隣で静かに眠るあなたはまだそれを知らない。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

今日も素敵な1日を。

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勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。