まぁ、もちろん人によりますが、入試前やテスト前に「何やればいい?」と訊いてくる子には注意が必要です。
もうその時期にやるものはある程度固まってきているはずですからね。そこそこは自分で考えて実行できるはずです。「先生、これとこれだとどっち先にやったほうがいいですかね」等、相談ということで持ってくるなら話は別ですが、そこで自分の考えや意見がなく丸投げしてしまう子は危険です。
何が危険って、もちろん入試やテストもそうですが、未来のその子がです。目の前のテストや入試ももちろんなのですが、怖いのはその先のことです。
ただ与えられたものをやっているという人は、「自分で考える練習をしていない」ということですから、環境が変わって与える人がいなくなると何もできなくなってしまいます。
与える人、多くは塾などの先生になると思いますが、彼らが「あなた用に作ってくれる課題」と、例えば高校で配られる「全員に与えられる課題」では、あなたとのマッチング率は大きく違ってきます。
あなたとのマッチング率が低い課題、つまりタイミングやレベルが合っていない課題で勉強するということは、Lv1で魔王と戦ったりLv100でスライムと戦ったりするのと一緒です。ボコボコか余裕過ぎて、全然レベルアップできません。
誤解を恐れず言えば、塾などでプリントを与えられてそれをガツガツ解いて成長してきた一部の子が、高校に入った途端勉強が伸び悩む一番の原因はこれです。自分に必要なものが考えられないので、何をやっていいかわからず、レベルアップできなくなるわけです。
さらにもっと言えば、「自分で考えること」が必要になるのは、更にその先の「社会に出た時」です。社会では答えのない問いかけが連発されます。考える力がないと太刀打ちできません。
だから今は、「何やればいい?」と自らで考えることが大事。
どこかでそのことに気付かない子は、人生ずっと苦労します。だって、あなたの問題の答えを持っているのは、他の誰でもないあなただけなんですから。考える力がなければ、何でもかんでも誰かにお金を払ってコンサルしてもらう(助けてもらう)しかなくなります。それは時間もお金も実に勿体無い。
だから、今のうちに、テストや入試という困難をうまく利用して、自らの「考える力」を高めていきましょうね。
え?考えるのが大切っていうのはわかったけど、どうやって考えればいいのって?
では、最後にちょっとだけアドバイスを。何となくでいいので頭に入れておいて下さい。
ポイントは、「目的地」と「現在地」を踏まえて、どうやったらそこへ辿り着くかを考えることです。
大切なのは、「課題」の発見。これがはっきりすれば、多くの場合「何やればいい?」が解決します。
例えばテスト後ならこんなシートを使って、自身の課題を探してみましょう。
詳しい考え方の道順に関しては過去にこんな記事も書いています。参考までに。
またまたまたまた長くなってしまいましたね。もっとシンプルに言うつもりだったのですが、ついつい。
丸投げの「何やればいい?」には注意を、というお話でした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
自分の問題を自分で解決できるようになったら、すごい速さで目的地に進めるからね。
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