世にも奇妙な勉強法 「テスト前日にまとめる男」


こちらは「奇妙な勉強法」を紹介するショートストーリーです。以下の音楽を流しながらお楽しみいただけると、よりホラー感が味わえます。なお、心臓の弱い方はご遠慮ください。



「うぅぅ…うぅ…」


神奈川某所。真夜中の静けさの中で、ひとり苦しみ悶える男がいた。


彼の名は、山田俊平(仮名)。中間テストを明日に控える中学生だ。


一体何に苦しんでいるというのか。




「終わらない…終わらないよう…まとめが終わらない…」


どうやら、ノートまとめが終わらずに苦しんでいるらしい。明日は社会と英語と数学のテストがあるのだが、どうやら社会のノートまとめも終わっていないようだ。


机には、何種類もの色ペンが散乱している。夜の闇に紛れて、蛍光ライトが怪しく光る。彼自身も、どこにどの色を使うのかわからなくなってきているようだ。さながら、色ペン地獄である。


眠い目をこすりながら、必死になって教科書の重要語句をうつし、説明を書く。今回のテストは広い。前の学年のものも入るらしい。永遠に終わらないんじゃないかという不安をかき消しながら、必死に手を動かす。


まぶたは落ち、文字は乱れ、集中力と呼べるものはもう数時間も前にどこかに消え去ってしまっていた。ただ、その中でも、彼を支えていたのは、大好きな家族や先生たちとの約束だった。


「あなたはやればできる子よ。いい点数とったら、スマホ買ってあげるから、今回は頑張りなさい」


「お前は量が足りないだけだよ。ちゃんと量をこなせば、結果はついてくる。自分を信じて頑張れ」


「あなたを(お前を)、信じてるぞ!」


もう一度、彼らの言葉を思い出す。胸にじんわり、熱いものが込み上げる。そうだ、ここで負けるわけにはいかない。


彼は勢いよく立ち上がり、洗面所へ駆け出し、冷たい水で顔を洗った。


「よっしゃ、これでスッキリ」


彼の目に再び光が宿った。


しかし、忘れてはいけない。彼が進んでいるのは、もう戻ることのできない荊の道。


夜はまだまだ終わらない。




地  獄  は  続  い  て  い  く  。




翌日、彼を待っていたのは悲惨な現実であった。


まず寝不足。結局ほとんど寝なかったわけだが、眠らないとこんなに身体と頭が重いことを彼は初めて知った。


次に、疲れ。寝不足と併せて、一夜漬けがよくないということがよくわかった。テストを受けるどころではない。例えるならば、トライアスロンの後にマラソンするようなものだ。


そして、頼みの綱のまとめノートであったが、一晩かけて完成した社会のまとめノートの最初のページに何が書いてあるかすら覚えておらず、ほとんど役に立たなかった。


社会はもちろん、英語と数学も壊滅的な状態であったのは言うまでもない。




数日後、返ってきた結果は惨憺たるものであった。


それを見た親は溜息ひとつ吐いて何も言わなかった。


期待してくれていた先生はこう言った。


「結局これか。お前は何にも頑張っていないんだな」


彼は、勉強が大嫌いになった。




ただ、


それでも勉強しなければならない日々は続いていくのだ。







教訓



まとめる勉強は、少なくとも前日にはやるべきではない


いくらまとめても、あなたの学力の経験値は貯まらない。覚えないし、解けるようにならない。


そもそも、まとめる勉強法っていうのは、勉強をしやすくするためにやるんだよね。野球でいうグランド整備とかストレッチみたいなものだから。


テスト直近では「問題を解く」ことに時間をたくさん使おう。


アウトプット(自分の中から出力すること)が大事です。テスト本番だってアウトプットだもんね。同じように、練習しようね。


あと、もちろん寝不足はダメだし、健康第一です。早め早めの準備で、当日をベストコンディションで迎えられるようにしましょうね。


あとあと、もしノートまとめをするときには、色ペン使い過ぎずにね。多くても3色ぐらいがオススメですよ。




今回は、ドラマ「世にも奇妙な勉強法」をお送り致しましたが、そもそも今回の企画の発端は、ツイッターでの謎の盛り上がりです。


「良い結果を生まない確率の高い勉強法の危険さを、どうにかわかりやすく伝えられないか」


そんな試みをセルモ川崎菅馬場教室の先生がされていて、乗っからせていただいた感じです。呼ばれたのでw


ただ、書いてから気付いたんですが、全然寓話風ではありませんでしたね。すみませんでした。


もっとこんな感じかな。



「はい、テスト一週間になりましたね」

教壇に立った先生がいつになくにこやかな笑顔でそう言った。その後に来る言葉は、僕らが予想し得ないものだった。

「これからあなた方には、ノートまとめのみを行ってもらいます。これは国の決定ですから、それ以外の勉強を行なったものは処罰します」

この先生の一言から、僕らの戦いが始まった。



違うかw


そんな先生方もブログで「怖い記事」をあげております。ぜひチェックをしてみてくださいね。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

楽しみながら、「テスト前日にノートまとめは絶対やらない」と思っていただけたら幸いです。






「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。

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