各高校の大学進学データから、主な国公立大学への進学についての数字をまとめてみました。現時点での最新の数字です。
これは、見た瞬間に大きな壁のようなものがなんとなくわかりますね。
もちろん、大学受験は頑張り次第でどの高校からでも国公立大学を目指すことはできます。しかし、やはり「場」の持つ力、環境の力というのは大きいものです。
この数字がそれを物語っていますよね。ちなみに、これは浪人生も含んだ結果です。国公立大学の数字ですので、私立のように一人でいくつも合格するといったような被りはありません。
例えば湘南高校の実績は、157名が国公立大学へ進学。そのうちの85名が現役生です。
同じく神奈川トップ校とされる、横浜翠嵐高校は209名が国公立大学へ進学。そのうちの現役生は143名です。
同じ学力向上進学重点校の柏陽高校は142名(108名現役生)、厚木高校は134名(111名)になっています。
湘南の現役率が低いことは昔からですのでスルーしつつ、もう少しその中身を見ていきましょう。
旧帝大と言われる大学群(東京大学 京都大学 大阪大学 名古屋大学 東北大学 九州大学 北海道大学)でみると、実績の差がわかりやすいかと思います。参考までに、学力向上進学重点校エントリー校もいくつか載せておきますね(エントリー校はHPに細かな実績を載せていないところも多いのでちょっと残念)。
もちろん、母集団の生徒数にも違いがあるので、一概に比較はできませんが、大体のレベル感が伝わるんじゃないかなと思います。
国公立の中でもさらに難関と言われる大学へ進学したければ、数値的にはやはり学力向上進学重点校に入らなければならないという感が伝わってくるのではないでしょうか。もしくは、中学受験で中高一貫校に入るか、高校受験で私立や国立に進学するかということですね。
こうした国公立大学への進学実績は、エントリー校が学力向上進学重点校になる上でも重要な要素ですから、そこを目指して手を挙げているエントリー校が、全校揃って特色検査を開始する今年以降にこの実績がどう変化していくのかも注目です。
湘南地域では、学力向上進学重点校の湘南高校、エントリー校の鎌倉高校・茅ヶ崎北陵高校を除くと、やはりほとんど国公立大学へ進学者がいないことがわかります(HP上にデータを公開していないところもあるので確かなことは不明ですが)。
「国公立大学へ行きたい」
そんな風に考えているご家庭や子どもたちには知っておいてほしい情報だったので、改めて共有でした。
もちろん、頑張り次第でどうとでもなることはお伝えしておきます。
例えば、鶴嶺高校は8名(横浜国立 2、高知、広島、横浜市立、神奈川県立保健福祉、都留文科、信州)、藤沢西高校は5名(愛媛、愛知県立芸術、金沢美術工芸、首都大東京、東京藝術)、茅ヶ崎は1名(東京外語)の進学者がいるそうです。
「行きにくい」と「行けない」は別。
これだけ自分で勉強できるアイテムが揃っている世の中ですから、可能性はありますよ。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
次回は、なぜ公立高校から国公立大学が難しいのかについて僕なりの意見を語りたいと思います。
0コメント