先日、神奈川県のHPで進路希望調査の結果が発表されました。
どうでもいいですが、県のHPに行くたびに「安全ではありません」と言われるので、もうこの世に安全な場所なんてどこにもないんじゃないかという気持ちになります。ジョークです。
その進路希望調査の「高校暫定倍率」に関しては、先日記事を書きました。今日はそれ以外の部分について、昨年との比較をしていきたいと思います。思ったことをつらつらと。最初にお伝えしておくと、そんなに有益な情報ではないと思いますが、データマニアの方はぜひ一緒に様子を見ていきましょう。
比較対象の昨年も、こんな記事を書いています。
それでは項目ごとにいきましょう。大きく分けて、2つのポイントに注目です。
進路希望調査全体のポイント
県が発表したPDFの一枚目で、今回の進路希望調査のポイントがまとめられています。つまり、この記事はもうここでおしまいでいいんじゃないかと心配になりますね。安心してください。もう少しだけ続きます。とりあえず、まとまっているポイントをさらにまとめてみましょう。
◆卒業予定生徒数はやっぱり減っている
昨年の68702人から67081人へ。少子化。
◆高等学校等への進学を希望する生徒の割合が前年度より0.1ポイント上昇
令和2年3月に神奈川県内の公立中学校等を卒業する予定者総数67,081人のうち、現時点 での高等学校等進学希望者数は64,581人、全体に占める割合は96.3%であり、前年度より0.1 ポイント上昇しました。
◆高等学校(全日制)への進学を希望する生徒の割合が上昇
高等学校(全日制)への進学を希望する生徒の割合は91.1%であり、前年度より0.3ポイント上昇し ました。
ざっくり言えば、就職とか進路未決定とか色々選択肢がある中で、高校ひいては全日制の高校を選ぶ人の割合が昨年よりちょこっと上がったよ、ということです。
また、全日制の中でいえば、私立高校を希望する生徒の割合が昨年より少し減り、逆に公立高校を希望する生徒の割合が少し増えました。
ちなみに、少子化少子化と騒がれていますが、本当にそんなに減っているのでしょうか。現在の卒業予定者数の総数は67081人でしたね。これがMAXの時はどうだったかというと、昭和62年は122070人という数値でした。少子化ですね。
さらにちなみに、高校の学科別で進学希望をみると、普通科が昨年84.7%から86%へと数字を上げています。誤差の範囲なのか、大学進学を見据えてのことなのか、気になるところです。
エリア別の進学希望状況
次に、エリア別の進学希望状況を見ていきましょう。
データの中には、旧学区(中学校等が所在する市区町村と同一地域)内外の高等学校(全日制・普通科)への進学希望状況が記されています。これによると、
52パーセントの人が地域内への進学を希望している
ことがわかります。この数値、毎年58〜52%を推移しており、近年では最も低い数値です。地域外へ積極的に出ようとしている代なわけですね。
また、エリアごとに希望学科の特色も違います。
例えば、藤沢市・鎌倉市エリアでは、普通科希望が88.4%を占めるのに対し、平塚市・大磯町・二宮町・中井町エリアでは81.3%で、逆に専門学科希望を比べると、前者が6.8%、後者が16.5%と大きな差があります。
細かい内訳を見れば、藤沢市・鎌倉市エリアでは「工業科」の希望者が最も多く、平塚市・大磯町・二宮町・中井町エリアでは、「工業科」「農業科」「商業科」まんべんなく多めです。地域柄つまり近くにある高校や交通の便などの影響でけっこう違ってくるんですね。
ちなみに、総合学科希望は横須賀・逗子市・三浦市・葉山町エリアが最も高く、16.7%にも及びます。
最後に、市区町村別の進学希望状況を見てみましょう。
この表の一番右の数値が高ければ高いほど、進学先も中学校と同じエリアを志望している子が多いということです。
おっと、そこをよく見てみれば、我が地元、「相模原市エリア」がトップ!これは2年連続です!うん、「単に他のエリアに行く交通手段がないだけでしょ」とか言うのやめて下さい。
そして、現在のマイホームタウン「藤沢市・鎌倉市エリア」は希望者数ランキング(上から二段目)において第二位!昨年は一位だったのですが惜しくも「港北区・神奈川区・鶴見区エリア」に敗れてしまいました。
まぁ、この地域は湘南高校を始め、人気校が多いですからね。定員はグッと減ったのですが。
地域別の動向、なかなか興味深いデータですよね。
さて、ここまでつらつら書いてきましたが、残ったデータマニアの方はどれくらいいるでしょうか。
こういうのって、知っても「だから何?」ってなるかもしれないのですが、僕は気になるタイプです。ですから、すべてをちゃんと公表してくれる神奈川県の教育委員会さんに感謝です。
繰り返しになりますが、みんなが気になる暫定倍率に関しては、昨日の記事をご覧ください。ポイントは、一回見たら忘れてもいいぐらい気にしないことです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
また明日。
0コメント