生徒の成績が上がる瞬間というのは、よくわかります。
正確に言えば、「生徒の成績が上がる瞬間のちょっと前から、その生徒の成績が上がることは予測がつきます」ですかね。
理由は簡単。目の色が変わるからです。
ちょっと前に「目の色を変えて勉強する経験をしたことある?」と訊いたら、「カラコン?」と呟いた中学生がいましたが、もちろんそういうことではありません。
夢中になるということです。必死になるということです。
『瞳の法則』の記事の際にも目についてはフォーカスしましたが、やはり目は口ほどにモノを言うんですよね。
ですから、教室でもその子の目や姿勢を見ていれば、これから伸びるかどうかすぐにわかります。逆に、目に炎が宿っていなければ、なかなか伸びていきません。そういう子は、まずはそこに火を灯すことから始めないといけません。不思議なことに、成功体験だけじゃなく、悪い結果や悔しい思いがその着火の呼び水になることもあります。火なのに水って面白いですね。
また、なんでも結果を出せる子というのは、自分の「目の色の変え方」をなんとなくわかっているんじゃないかなと思います。人間、必死になった時や夢中になった時のパワーってすごいんですよね。それを上手にコントロールできる感じ。それにしても、火事場の馬鹿力とはよく言ったものです。諺ってすごいな。
それに、既にどこかで目の色が変わる経験をしている子は、勉強にも応用しやすい気がします。スポーツとかゲームとか、なんでもいいんですけどね。対象が違うだけで、力の使い方は同じわけですから、早いうちからそういった経験を増やせるといいですよね。
夢中になるってことは、焦点を絞るってこと。
色とりどりで魅力的な世界だからさ、あれもこれも欲しくなっちゃうけれど、その中で君が全精力を傾けたい場所が見つかされば、あとは簡単だよ。目掛けて、突き進むだけ。
そしたら、結果や成果なんてものは、あとから自然についてくるよ。
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宿った炎は、行く道をも照らす。
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