各高校から予定通り実施を求める意見が多く、大学側からも延期に慎重な声が出ていることを踏まえて、大学入学共通テストが延期しない方針だというニュースが飛び込んできました。
早めの決断で助かるっちゃ助かりますね。個人的には「ルールに合わせてやるだけ」という感じなので、賛成も反対もありませんが、今日はそんなニュースを踏まえて言いたいことを言おうと思います。
そもそも大学入学共通テストとはなんぞや?という方はこちらの記事をご確認ください。
簡単に言えば、センター試験に代わる新しいテストです。全員が受けなくてはいけないわけではありませんが、入試に使う大学も多くあります。なんてったって一発目だから、その動向が注目されているわけですよね。
そのテストが延期しない方針を打ち出しました。実際の決定は今月中と言うことですが、おそらく変わらず1月16・17日実施となるでしょう。となると、一体何が困るのでしょう。
以前に、こんな記事を書きました。
3年制の公立高校からだと国公立大学への進学が難しいという記事です。実際のデータやその理由について綴った記事ですが、新テストの延期がなくなると、この理由がより加速する可能性があります。個人個人では対応が難しい、勉強における格差が広がるということです。
今回は、国公立大学進学ではなくて、大学入学共通テストを使って進学する大学入試という括りで話を進めていきましょう。
コロナ禍前であっても、元々多くの公立高校では入試までに範囲が終わらない現象が起きています。これが更に影響を受け、より終えることが難しくなるでしょう。全部の高校がそうならいいんですよ。でも、もう終わっている高校があるのに、というのがポイントなわけです。
もちろん「学校ではやってないけど塾では先に進めているから大丈夫」という方もいるでしょう。でも、学校を利用しながら自力でやっている子にとっては逆風です。本当に一人で勉強を進められる子にとっては問題ないでしょうが、今までコツコツ頑張ってこれなかった子たちにとっては、今年はいつも以上にきつい入試になるのではないでしょうか。
「ちゃんと準備してこなかったのが悪い。自業自得」と言ってしまえばそれまで。やっぱり大学入試ってマラソンみたいなもので、ゴールはみんな一緒だから早く走り出したもの勝ちなんですよね。マラソンの時間が長ければ逆転の目が出るかもしれないけれど、今回は時間だけが短くなった感じだから、困る子も沢山いると思います。
また、今回のことで、世の中、何が起こるかわからないということがわかりました。一年後も二年後も何が起こるかわかりません。受験生ではない子たちも、目指す方向を見据えて、今からできることをコツコツやっておきましょう。
早め早めの準備が大切、というお話。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
テスト中でも「予期せぬことは起こる」という考えを持っておくことは大事。
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