東京の高校入試の試験範囲削減に神奈川県が追随した際の心配点


先日こんなニュースが飛び込んできました。NHKさんから抜粋です。


東京都教育委員会は、来年の都立高校の入試について国語や数学などの5教科で例年より出題範囲を狭めることを決めました。新型コロナウイルスの影響で長期間、休校が続いて授業ができず、学習に遅れが出ていることが理由です。


なんと!大学入学共通テストといい、神奈川県の公立高校入試といい、あんまり延期はしない方針なんですね。関係各所が大変なのかな。東京も神奈川も2月入試で早い方なんですけどね。


対象となるのは国語、数学、英語、社会、理科の5教科で、中学3年生が学習する範囲から一部を出題対象から外し、「おおむね7か月程度で学習できる範囲」とします。


ほうほう。それでは、気になる出題範囲から外される対象はどこでしょう。


  • 国語は3年生の教科書で学習する漢字
  • 数学は三平方の定理と標本調査
  • 英語は関係代名詞の一部
  • 社会は公民的分野の一部
  • 理科は力学的エネルギーなど 


なるほど、なるほど。もちろん早く出してくれたことは有り難いんですが、これがもしも神奈川県だとしたら細かい謎がいっぱい出てきます。例えば、藤沢市の英語の教科書はニュークラウンなんですが、関係代名詞よりも分詞の方が後で出てくるんですよね。レッスン5だけ飛ばすってことかな。それとも後置修飾すっ飛ばすってことかな。



そんな重箱の隅をつつくような質問が沢山出てくるんですが、一旦それは置いといて、範囲を減らすことの心配点を述べておきましょう。


  • 「範囲に出ないから」とやらない内容が出てこないか
  • それはなくとも、高校で必要な内容の演習が足りないままにならないか
  • 今までの入試過去問などが使えないから塾に行ってない子たちは大丈夫か


三平方の定理も関係代名詞も入試必須単元でしたからね。どちらも知らないまま、もしくは使いこなせないまま高校生になるのは、高校内容でもバンバン使う知識のため、非常に危険ですよね。かといって、高校に入ってからの時間を使ってやると、ただでさえきつい大学入試までのスケジュールがよりパツパツになってしまいます。


個人的には、せめて英数の積み重ね科目は減らさないほうが良かったんじゃないかなと思っています。


え?神奈川県が範囲を減らした場合、塾ではどうするかって?愚問ですね。


うちは個別指導ですが、既に中3の数名は英文法は全て一周していますし、数学も三平方ガツガツやるつもりです。だって、入試で合格することは最終目標でも目的でもないもの。大切なのはもっと先、人生はまだまだ続いていくのですから。むしろそんなところで立ち止まるほうが難しいです。


もちろん、入試に合わせた対策はしますよ。問題がないなら作りますよ。個人の目的と目標を見据えて選択はしますよ。でもそれはメインストリームとは違います。入試はあくまで通過点です。そこを超えた力を生徒たちには身につけて欲しいと考えています。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

楽に流れるのが人間だけど、後で苦労するわけだから、それは真の楽ではないんだよね。

「第二の家」からの情報共有の情報共有の場を創りました。受験や学校、ブログや本の情報を日々日々お伝えしています。LINEさえあれば無料&匿名で参加できますのでよかったらご登録をお願い致します↓

「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。