先日、広さのプリントを使いながら、その派生で生徒に面積の求め方の説明をしていました。
その時にも思ったんですが、図形でいうと結構「÷2」が合ったかどうか忘れている子って多いんですよね。三角形は?平行四辺形は?台形は?例えばこういうのが公式暗記の弊害ですね。
さて、というわけで本日は「公式」についてのお話です。上記のように、「公式」をそのまんま丸暗記するというのはとっても危険です。
例えば三角形の面積の求め方の公式は「底辺×高さ÷2」ですが、これを字面だけで覚えようとするのは大変危険なんです。理由をいくつか挙げておきましょう。
- 忘れやすい
- 応用が効きにくい
- 積み重なりにくい
まとめるとこんなところでしょうか。
①忘れやすい
例えば平行四辺形の面積の求め方、覚えていますか?÷2するのかしないのかで悩む方は、公式の意味まで理解していないのかもしれません。理屈やイメージがわかっていないので、忘れやすいのです。
中学生になって面積の求め方を忘れている場合は大体そんな風に字面で覚えている子ですね。注意が必要です。
なぜその公式になるのか、理屈やイメージを理解しましょう。図形なら、「底辺×高さで求まるのはこの四角形の面積だから、それを半分にしなくちゃこの三角形にならないね」みたいに可視化することも可能です。
興味関心を持って、その過程を楽しみましょう。すべての公式にはそうなる理由があるのですから。
一応勉強の辞書「暗記編」貼っておきます。
②応用が効きにくい
よくわかっていないものは、いざという時に使えないです。字面だけの暗記はそれが最大の弱点です。覚えてはいるけど、いざという時に使えない。
だから、繰り返しになりますが、その公式が持つ意味を大切にしましょう。もちろん音や覚え方から覚えるのはいいと思います。でも、そこで終わらず、きちんと中身まで見ましょうね。
すると、いざという時に使えるアイテムになります。せっかく覚えるんですから、そうなってくれたほうが嬉しいですよね。
③積み重なりにくい
勉強というのは知識がつながって、積み重なってレベルアップしていくものです。
ただ、字面だけのなんとなく暗記だと、そのつながりや積み重ねが起こりづらいです。似た領域の話が出てもピンとこないわけですね。つながりにくいから覚えにくい、使いにくい、成長しにくいわけです。勿体ない。
勉強の楽しみを享受するためにも、繋がる知識を手に入れておきましょう。
以上のように、公式のそのまんま暗記というのは非常に危険な要素を持っています。
最初の入り口はそこであっても、後からでも意味や意図を理解して頭の中に一緒に入れておけるといいですね。
ただ、もちろん高校生ぐらいになってレベルが上がってきたり、個々人の状況によってはそうせざるを得ない時があることも理解しています。その際はこの危険要素があることを理解した上で、そのまんま暗記を活用しましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そのまんま東ってもうみんな知らないのかな。
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