今回の月のお手紙でも触れていましたが、今日は「プロセスロス」についてのお話です。
まずはこちらのお話をご覧ください。
これはある養豚場でのお話。 かつて、生きた豚を車で運び、 目的地で降ろす時には、 板を荷台に斜めに立てかけて豚を歩かせたという。 しかし豚は降りるのを非常に嫌がるので、 棒で叩きながら降ろしていたそうだ。 この習慣は実に長いこと続いたという。 ところがある時、 豚に詳しくない社長が視察の際にこの風景を見ていた。 そして「なんで豚をぶつのか」と注意し、 普通の板でなく階段状になっているスロープを作りなさいと命令したという。 「豚が階段なんか降りるのか?」と怪しみながらも、 冗談半分にそれを作ったところ、 豚は喜んで自分から降りるようになったそうだ。 素人の意見が状況を打破した。 しかしこれが例えば若いアルバイトの発言だったら、 業者はこう答えただろう。 「黙って仕事しろ。俺のが豚には詳しいんだから」 これが「プロセス・ロス」という現象だという。
プロセス・ロスとは、「集団で何かを行う時に全体のパフォーマンスが下がってしまう現象」のことをいいます。
理由としては、非協調的な態度や手抜きがあるようですね。また、このお手紙にもあるように、「人は変化することを恐れる」という側面もあるようです。
実は僕も変化を恐れるタイプで、コンビニやファミレスとかで新しいお菓子やメニューを買ったことはほとんどありません。新作には見向きもせず、定番商品を頼む。それが安心です。チャレンジして失敗するのが嫌なんですよね。
そんな僕が独立というチャレンジを選んだのは自分でも意外です。でも、想像以上に楽しんでいます。違いはなんだろうと考えてみたら、これじゃないかなというものを見つけました。
目的です。
僕が独立してまで塾をやりたかったのは、勉強のことや進路のことで悩む子どもたちや保護者の方の少しでも力になれるように。それが大手だと色々難しいことがあったんですよね。
そんな強い目的があったからこそ、迷いや躊躇はありませんでした。覚悟を持ってチャレンジできたのです。お菓子や食事にそこまでの覚悟は持てません。
お手紙の養豚場の例でも、例えば「この養豚場を世界一にしたい!」みたいに、本当に「目的」のことを考えたら、誰の意見なのかにかかわらず、よくなりそうなものは全て取り入れるはずですよね。
中途半端なやらされ具合が、停滞を生み、停滞は衰退を生みます。お仕事も勉強も同じだと思うのです。
自ら目的を持って、能動的に動くことがチャレンジを楽しむコツ。
変化を楽しめるようになりましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
変わることと変わらないこと、どっちも大切にしながらね。
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