知人からのオススメもあって、「読まずにわかる!こあら式英語のニュアンス図鑑」を購入しました。うん、コアラってカタカナじゃなくて、平仮名なんですね。
近隣のジュンク堂に一冊だけ残っておりました。僕もツイッターで何度か見かけたことはありましたから、表紙で一目で分かりました。
ちなみにこちらが「こあらの学校」のツイッターアカウント。
SNS上でも素敵なプリントをたくさん共有してくださっています。例えばこちら。
可能性を表す表現の度合いだったり、
頻度を表す副詞の度合いだったり、すごく分かりやすいですよね。ちなみに下の副詞の画像は古いもので、本書ではさらに可愛らしさが増しています。乞うご期待。
そして肝心の本ですが、ネット上で見るより厚くて驚きでした。その厚さに、「英語をわかりやすく学んで欲しい」という作者の方の気合いが込められているようでした。
shopとstoreの違いは?presentとgiftの違いは?hearとlistenの違いは?speakとlearnの違いは?bigとlargeの違いは?soとveryの違いは?不可算名詞の考え方は?無冠詞で使うことのある名詞まとめ。
上記のようなニュアンスの違いをわかりやすく表現してくれているのはもちろん、単位早見表だったり、時間や数字の表し方だったり、語源まで載っていてまさに至れり尽くせりです。巻末には索引も。単語単位で気になる表現を探すことができます。
本書では、母国語である日本語では僕らが当たり前に感じ取っている「ニュアンス」というものが、英語だとどういう風に捉えられているのかということを、非常に丁寧に説明してくれています。これは、元々英語嫌いだったという作者だからこそできることなのかもしれませんね。
ただただ覚えるっていうのもいいんだけど、イメージで覚えるとより使いやすい知識になると思うから。生徒たちにもおすすめの一冊です。
さて、ここからは個人的な感想文を。
僕はよく、英語をスポーツに喩えます。
スポーツにおける身体能力や運動神経ってのは、英語では「単語」。そして、スポーツにおけるルールってのは、英語では「文法」。どちらもとっても大切で、より高いレベルになればなるほど、それぞれ欠かすことができません。
どちらにおいても、より成長するために重要なことは、「なんとなく」の理解ではなくて、意味や「なぜ?」を把握しておくこと。
スポーツの一流選手たちは「自分がどの部位をどういう風に使って動いているのか」「自分がどうしてその動きをしやすいのか」「自分はどこが強みでどこが弱みなのか」「なぜこのルールがあるのか」など、知識や行動に納得を加えることで、成長のスピードをより早めているのだといいます。
英語でも同じようにできますね。字面だけ覚えて満足ではなくて、理由や背景までをも掴むことで、成長が加速するわけです。そして、それは学ぶことの楽しみにもつながっていくことでしょう。
でも、それって難しいんです。最初からできる人はほとんどいません。だから、まずはわかりやすくシンプルにとりあえず頭に入れて、使ってみる、やってみる。ある程度やった上で、そこから理論が学んでいけるとスムーズですよね。
そういう最初の一歩としても、こういったわかりやすく門戸を広げてくれる教材というのは貴重ですね。
タイトルにもある「読まずにわかる」というキャッチー性も大切。
でも、
きっと「読んだらもっとわかる」から、わかったその時点で満足せずに、更なる学びの森の深みへ足をどんどんと踏み入れていって欲しいとも思います。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
始まりはわかりやすくないとそのゲームは続かない。
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