誰でもできる宇宙一簡単な最強の勉強法【第六話：習慣という名の魔法】

スターマン「ゆうきBOY、ドラクエみたいなRPGで、スピードとか防御力とか上げる魔法があるの知ってる？」

ゆうき「もちろん。ピオリムとかスカラとかでしょ」

スターマン「や、やるな。私はそこまで知らないんだけど、実は勉強にもおんなじような魔法がある」

ゆうき「え、早く言ってよ」

スターマン「早く言っても意味はなかったからこのタイミングで言うんだよ。君は正しい勉強法を知ったね。あとはやっていくだけ。でも、どう？昨日教わったそれ、今日も同じ感じでできてる？」

ゆうき「え、いや、その…正直に言うと、テンションは落ちてる」

スターマン「だよね。それが前回やる気でやってはダメと伝えた理由だ。やる気なんてのは上がれば下がる。それが健康な証拠なんだ。だから、やる気に頼ってはダメ。三日坊主になるよ」

ゆうき「たしかに。身をもって実感した」

スターマン「じゃあ何に頼るべきか。それが、習慣だ。これが魔法の正体でもある」

エアーマン「ウワ、オレガ嫌イナ奴出タ！」

ゆうき「そりゃ習慣はもちろん聞いたことあるけど…それが魔法になるの？」

スターマン「だって、やらなければならないことがどんどん楽になるなんて、魔法みたいじゃないか」

ゆうき「た、たしかに？」

スターマン「前にも言ったけど、勉強ってやり始めるまでが一番大変なんだ。その大変さを消し去ってくれるのが習慣。しかも、やっている時の成長速度も上げてくれる」

ゆうき「お、ちょっと魔法っぽい」

スターマン「でしょう。習慣になったものは【始めやすい】【続けやすい】【成長しやすい】。勉強を続けていくなら、絶対にこの力を利用した方がいい」

ゆうき「た、たしかに！」

スターマン「じゃあゆうきBOY、習慣ってどうやって習得すればいいと思う？」

ゆうき「え、えーと、継続？」

スターマン「お、正解！素晴らしい！」

エアーマン「最近サエテルナ」

ゆうき「でもその継続が難しいんじゃん」

スターマン「おお、これまた正解！素晴らしい！」

エアーマン「ヤッパリサエテルナ」

ゆうき「バカにしてる？」

スターマン「そんなことはない。ゆうきBOYの言った通り、習慣を身につけるには何かを続けなくちゃならないんだけど、そもそもその続けるっていうことが難しいんだよね」

ゆうき「でしょ」

スターマン「だからここで裏技を使う。その名も【おいおい楽勝だぜ作戦】！！」(おいおい楽勝だぜ作戦)

ゆうき「絶望的なネーミングセンス…！！」

スターマン「わかりやすさが一番だ。例えば、筋トレを習慣にしたい場合で話をしていこう。まず【毎日継続すること】を決めるわけだけど、よくありがちな失敗は、ここで頑張らなくちゃできないことを設定しちゃうってことだ」

ゆうき「腹筋５００回とか？」

スターマン「そうそう。すると、３日も経たずに続かなくなってしまう。毎日入るお風呂だって、必ず箱根の温泉まで入りに行かなくちゃいけない、みたいな縛りがあったら続かないよね。だから、日々やることは【おいおい楽勝だぜ】って思えることを設定した方がいい」

ゆうき「腹筋３回とか？」

スターマン「そうそう。体調悪くてもできるぐらい、バカにすんなよって感じるぐらい、がちょうどいい。それだって続けるのは難しいからね。最低回数を【おいおい楽勝だぜ】で決めておいて、増やす分にはその日のコンディションでいくらでもどうぞって感じだ」

エアーマン「タダシ、ソノ日ニイクラ増ヤシタカラッテ、次ノ日モ必ズ最低回数ハヤルッテコトダナ」

スターマン「そういうこと。必ず腹筋３回。増やす分には自由。これが１ヶ月ぐらい続けば、習慣まであと一歩だ。回数を増やすのは後から容易にできるから、まずは続けることを頑張るって感じかな」

ゆうき「となると、勉強においては…」

スターマン「個人差もあるけど、ゆうきBOYの場合は今まで全然勉強してこなかったわけだから、計算１ページからがいいんじゃないかな。余裕があれば、英単語と英文法と社会もできるといいね」

エアーマン「英語ヤ社会ハ、ヤル曜日ヲ決メルッテノモアリダナ」

ゆうき「よーし、じゃあ、毎日計算１ページ！月木には英語！金には社会やる！と一旦決める」

スターマン「イイネ！あとはやりながら微調整していけばいい。ここでも大切なことは、失敗を恐れないことだ。継続するって、大人でもすごく大変なこと。だから【続いたらすごい！】ぐらいの感覚で挑めるといいね。続かなくなったら、結果から学びを得て再挑戦だ」

ゆうき「結果から学びを得る？」

スターマン「おお、意図せず次につながるワードをチョイスしてしまった。そう、結果から学びを得る。これができれば、成功も失敗も次への糧になる。つまり、挑戦したら挑戦した分だけ成長できるってこと」

ゆうき「やった者勝ちってこと？」

スターマン「そうそう、そういうこと。だから、結果から学ぶことが大事なんだけど、ゆうきBOY、ここまでのSTAR勉強法の内容を覚えているかな？」

ゆうき「あ、えーと、SET(準備する)、THINK(考える)、ACTION(やる)だったよね？」

スターマン「グレートだぜ。じゃあ残るRが気になるよな」

ゆうき「別に…」

スターマン「うんうん、気になるよね。それは次回発表します！それまでにゆうきBOYには良いリアクションの技術を指導しておこうと思う」

ゆうき「ええ！」

スターマン「というわけで、今回は習慣についてのお話でした。さぁ、習慣にしたいことがあるのなら、今日から作戦を開始しよう」

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