2022年度志願者倍率(志願変更前倍率)の感想と注意しなければならないこと。神奈川県公立高校入試情報

県から2022年度(令和4年度)神奈川県公立高校の倍率が発表されました。


以前の記事で暫定倍率を扱いましたが、今回はそれを踏まえた「志願者倍率」が出たわけです。ここからちょこっとだけ志願変更が行われ、各々受検する高校が決まります。


早速注意点です。もう受験校が決まっている方は、志望校の倍率を確認したら勉強に戻りましょう。倍率で一喜一憂する気持ちもわかりますが、一喜一憂しても何かが変えられるわけではありません。


知るべきことを知った上で、やるべきことをやりましょう。たとえ3倍でも3人に一人は合格します。今はその一人になる努力に時間を費やしましょう。何倍でも受かる努力をしましょう。


自分の力じゃどうしようもできないことではなくて、自分の力でどうにかできることに、自分の力や悩む時間を使いましょうね。


また、今回出る倍率を見てからの志願変更を検討していた方は、早速これを踏まえて信頼できる大人と相談をしましょう。色々な意見を聞くのはいいですが、最後はぜひ自分で決めてください。結果がどうなったとしても、そのことが一番大切です。


また、以下の通り、「倍率」と呼ばれるものは神奈川県公立高校入試だと5回出てきます。今が二つ目の「志願倍率」ですね。ここから志願変更が行われて、倍率は変動します。基本的には、高いところは下がり、低いところは上がります。それは覚悟の上で、志願変更を行いましょう。


なお、志願変更の仕方などは以下の記事で解説しております。


以上が毎年恒例の注意点です。 ここからは個人的な記録と保護者の方向けに綴っていきます。



神奈川県公立高校倍率を見た感想



まず結論。


  • 人気の集中化
  • (以前に比べて)私立思考の高まり


は変わらずです。個々で見ると「驚きの高倍率!」というのはありましたが、全体で見ると私立へ流れていることも読み取れます。人気の集中に関しては、ここからの志願変更で一部を除き少し解消されるでしょう。


それでは倍率の中身を見ていきましょう。ここには全日制と単位制の倍率を載せておきます。


定時制や通信制、特別募集の倍率を確認したい場合は以下のリンクからご確認ください。リンク先の別紙3「令和4年度神奈川県公立高等学校入学者選抜一般募集共通選抜等志願締切時志願状況」がそれです。


それでは、まずは普通科です。


倍率が1.5を超えるような高校をピックアップしてみましょう。


  • 鶴見高校 1.57
  • 横浜翠嵐高校 2.55
  • 希望ケ丘高校 1.54
  • 横浜緑ケ丘高校 1.94
  • 新城高校 1.64
  • 多摩高校 1.98
  • 鎌倉高校 1.71
  • 湘南高校 1.69
  • 湘南台高校 1.97
  • 茅ヶ崎北陵高校 1.51
  • 横浜市立南高校 1.63
  • 横浜市立金沢高校 1.51


トップ校や人気校がずらり。中でも驚きは、横浜翠嵐高校の神奈川県の公立高校入試とは思えぬ圧倒的な倍率と、湘南台高校の2倍近い倍率ですかね。まぁ、東大インパクトのあった横浜翠嵐高校は想定内といえば想定内ですが。湘南台高校はみんな驚いたんじゃないでしょうか。


ちなみに、我らが藤沢鎌倉茅ヶ崎地域、1.5倍を超える高校が4つもあります。人気エリアということで、嬉しいやら辛いやら。ただ、僕の考える「高倍率の良いところ」もあるので、後ほどお伝えします。


おっと、高倍率の高校も目立ちますが、定員割れしている高校も多いですね。なお、クリエイティブスクールは1倍を超えたところがありませんでした。この辺りは県としての課題になってくるのかもしれません。


続いて、専門学科です。


こちらも高倍率をピックアップ。


  • 神奈川工業高校デザイン科 2.28
  • 横浜市立横浜商業高校スポーツマネジメント科 1.64
  • 横浜市立横浜商業高校国際学科 1.83


定員割れの多い専門学科ですが、専門的な知識を得たいという子が志望する高校たちなので、これはこれで悪くないのかなと個人的には思います。募集定員が少ないこともあるでしょうが、二俣川看護福祉高校の看護科や白山高校の美術科など、昨年からの大きな変動もありました。その中でも国際系は安定して人気ですね。


なお、この数字を見て、鶴嶺高校も国際科にすればいいのに、と(例年のことながら改めて)ちょっと思ってしまったのは内緒です。


最後に、単位制の高校たちです。


こちらも高倍率をピックアップしておきましょう。


  • 横浜市立東高校 1.62
  • 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校 1.64
  • 横浜国際高校 国際科バカロレアコース 2.25
  • 神奈川総合高校 舞台芸術科 1.67


さて、上記で「高倍率のいいところがある」と申しましたが、その説明をしておきましょう。あくまで個人的な想像であることを承知の上でお読みください。


もちろん倍率が少ない方が入りやすいは入りやすいのですが、入試というのは相対評価、どんな相手と戦うのかということも重要です。


おそらく、今年も去年同様志願変更を有効活用する子は多いでしょう。志願変更する場合、最も多いケースは「高倍率の高校から低倍率の高校へ」というものです。そして、これまた多いケースが「偏差値上位から偏差値下位へ」というものです。


つまり、倍率が高倍率であれば、偏差値上位校からの流動は抑えられるということですね。もちろん高校ごとやエリアごとの特性もあるので一概には言えませんが。


ともかく、「志望校、高倍率だ!終わった」なんて言ってる場合じゃありません。むしろそこが始まりです。ピンチはチャンス、なんて思えた方が勉強も捗りそうじゃないですか。


最後に、1.5を超える倍率になると、ボーダーの得点にも大きな影響がありますが、このブログでも何度も申し上げている通り、まず目指すのは昨年の合格者平均点(下の表で言えば()内の数値)で良いと思います。



何倍でも、やることは点数を取ることです。


さぁ、まだまだここから伸びますよ。思いっきり手と頭を動かしましょう。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

志願変更する際はあったかい格好で行ってね。

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塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。