早朝ランニングから学んだ新しいことを始めるときのコツ


新年、受験生たちの願掛けと健康維持を兼ねて、早朝ランニングを始めた。


まだかなり不定期だが、足の筋肉痛が落ち着いてきたら、習慣に組み込んでいきたい。やっぱり走るのって気持ちがいい。


朝日を浴びながら、汗をかく。冷たい風が心地よくて、自然とペースが上がる(それでもめっちゃのろい)。見据えれば青空に江ノ島に富士山に輝く水面。最高だ。


辻堂には辻堂海浜公園という大きな公園もある。朝は人もまばらで、ストレッチに最適。

▲ただ、泥が濡れてたら注意。お尻につくぞ。


冬休みには、ここで家族連れが遊んだりしててほのぼの。たまに会う走るのが僕よりめっちゃ早いおじいちゃんにもよくここで遭遇し、挨拶をする。たまに飴をくれる。


帰ってシャワーを浴びて、朝食。パンとヨーグルトとバナナとコーヒー。うん、なんとも優雅な朝だ。心なしか、午後も調子がいい。受験生たちへもパワフルな指導ができている、気がする。




こんなに素敵なことばかりなのに、早朝ランニングを始める時にはだいぶ躊躇した。「やろう」と言ってから実際にやるまで、だいぶ時間がかかった。まだ習慣にはなっていないけど、始めてみたらやっぱり良かった。もっと早く始めればよかったのに、と少々後悔をした。


折角だから、そこから得た教訓を勉強にも活かしてみよう。



新しいことを始めるときのコツ1 理由を集める



「朝走ろうかな」

近しい人に何度この台詞を吐いただろうか。


それでも、なかなか踏ん切りがつかなかった。朝が弱いのが理由の一つ(塾は午後からが勝負)。朝しっかり休まなければ、夜まで体力が続かないと思っていた。


それにどこかで「俺はそれになりに動けるし」という油断もあった。昔、長距離走が得意で、ショートマラソンのような大会にも何度か参加したことがあった。塾の研修で行った60キロウォーキングも割と余裕だったしと、高を括っていた。自分は運動しなくても大丈夫だ、と思っていたのだ。これが愚かな考えだったことに、私は走ってから気付く。


そして、危機は突然やってきた。


「太ったね」「太りましたね」「あれ、太った?」「なんか太いね」

膨張した身体へ浴びせられる「太った」の言葉の嵐。そしてそれは、決して間違いではなかった。ちょっとだけ(ほんのちょっとだけね)、体重は増えていた。誤差かもしれないが。


兎にも角にも、「健康に気をつけないとな」という意識が芽生えた。何か運動しようかな、ぐらいの感覚だ。これが理由の一つ目。ちなみに最初は、腹筋でも、筋トレでも、通販で売っている着けているだけで自然とお腹が揺れるグッズでも良かったのが、何をしようかなと検討しているときにこんな番組に出会った。


陸王。高視聴率を獲得した、ランニングシューズを創る人々のドラマだ。私はとても影響されやすい。


また、知人から、「なんか走るって願掛けの効果もあるらしい。特にパワースポットとか走るのはいいらしい」という怪しげな情報も手に入れた。


【健康にいい】【陸王見てたら走るのってカッコイイ】【もしかしたら願掛けの効果もあって生徒のためにもいい】という3つの理由を手に入れて、私の中でやる理由の数がやらない理由の数を上回った。実際走ってみれば、体力的にも問題はなく、やらない理由は減った。しかも、【気持ちいい】とか【景色が良い】とか、やる理由は次々と増えていった。


何かを始めたい時は、それをやる理由を増やそう。合理的かどうかや信憑性があるかどうかは関係がない。まずは気持ちが大事だ。そして、大抵の場合、やれば理由は増えてくる。




新しいことを始めるときのコツ2 逃げ道をなくす



気持ちが準備できたら、やらざるを得ないように自分を追い込もう。


具体的に言えば、私は靴を買った。お気に入りのランニングシューズを買って、「これを無駄な出費にする訳にはいかない」と自分を追い込んだのだ。


例えるなら、バイキングに行って何も食べずに出てくるのは嫌だ、という気持ちか。元を取らなくては、という人の中に必ずあるそんな卑しい気持ちを利用したのだ。靴は玄関のど真ん中にまるで皇帝が履くかのように丁寧に並べられた。そのおかげで私はやや高揚しながら初日のスタートを切ることができた。


やると決めたら、その為に必要な環境を整えてしまおう。それは弱く折れがちな人の心を上手に支えてくれる。一度始めてしまえばこちらのものだ。


また、周りの人に「俺、走る!」と宣言するのも効果的だ。「走ろうかな」ではなく「走る!」。それは約束のようなものだ。自分だけとの約束は効力が薄いから、他の誰かと約束をするのだ。誰だって進んで嘘つきにはなりたくない。



新しいことを始めるときのコツ3 ポジティブなフィードバックをする



ランニング初日、スタートした私に待っていたのは、アクシデントだった。


足が痛い。息が切れる。疲れる。靴と気持ちのおかげで意気揚々と走り出した私は、最初の数分こそとても気持ちよく走っていたが、何度めかの信号待ちでとうとうへばった。


私の体力は想像以上に駄目駄目だった。汗びっしょりで、歩行者信号が青になった瞬間、ついに私は歩き出した。あんだけ走るって言ってたのに。


でも、そこで私は腐らなかった。自分を鼓舞し続けた。「大丈夫!よくここまで走ったぞ!少し休憩して、また走り出せばいい!グッジョブ!」。それは初心者に向けて効果的な「褒めて伸ばす」コーチングであった。


少し歩くと、また気持ちのいい景色が見えてきた。私は私に確認した。「いけるか?」


「いける!」私が強く返した。「準備万端だ!」私は再度走り出した。海は目前であった。


新しいことを始めたとき、すぐに問題や課題は見つかるだろう。失敗も経験するかもしれない。でも、それは仕方がないことだ。だって新しいことなんだから。


そこで必要なのは、厳しい言葉や心からの嘆きや小難しい分析ではない。


始めた自分を褒め、認め、寛容になることだ。新しい一歩を踏み出した自分へ、最大限の承認とエールを贈ることだ。


それにより、その新しい行動は強化され、次の一歩が踏み出しやすくなる。誰でも、何でも、続けていけば進歩はみられるものだ。詳しい分析はその時でいい。


走り終わった時、私は私に言うのだ。「よく頑張った!次もベストを尽くそう!」それにより、私はまた前向きな気持ちで次回の機会を迎えることができる。ちなみに、今はその承認の役目をiPhoneのアプリがやってくれる(それも続けるための仕組みの一つだ)。



新しいことを始めるときのコツ まとめ



やる理由を集め、逃げ場をなくし、実際やってみたらとにかく褒める。


例えば君が毎日の単語練習を始めたいのなら、「なぜそれをやらなければならないのか」を腹落ちするまで考えよう。大抵の学生の場合、答えはすぐに見つかるはずだ。


次に、逃げ場をなくしてみる。親や友達や恋人や先生でも誰でもいい、誰かと約束してみよう。間違ってもそこで弱気な言葉は使わないこと。頭や語尾に「必ず」と付けてもいいぐらいだ。


さらに、本屋に行ってお気に入りの単語帳を買おう。表紙でテンションが上がるものでも、中身が見やすいものでも、好きなキャラクターが載っているものでもいい。大事なのはそれが「やらされるもの」ではなく、能動的に自ら選んだものだということだ。これでもう逃げられない。


さぁ、早速実践だ。一日目、君は頑張るだろう。結果がどうであれ、ページを開いた自分をとてつもなく褒めてあげよう。「この単語帳の3〜4ページ目を開くなんて、私ってセンスいいな」「誰に言われることもなく単語練習をするなんて、なんて俺は素晴らしいんだ!」誰にも言わないから多少大袈裟でもいい。


それでも、二日目や三日目、それに近い割と遠くない未来に、君は悩むはずだ。「今日はできないかも」そんな時は、もう一度集めた理由たちがいる場所に戻ろう。「なぜ私はこれをやるんだっけ?」それが君を動かしてくれることも多分にある。


そして、決めた約束を守るのが難しければ、ミッションを少し簡単にしてやればいい。数を減らしてもいい。負荷を減らしてもいい。それで爆発するものは何もない。


それでも、もしもちっともできなかった時は、見方を変えよう。「今日は、明日のための充電期間」。明日の君は、何食わぬ顔で単語練習を始めればいい。


そんなことを3ヶ月ぐらいやっていると、もうその新しいことは新しくないことに、つまり、あなたのものになっているはずだ。詳しい習慣の作り方については下記にリンクを貼っておいたので参考にして欲しい。



新しいことを始めることは難しいことだ。勇気のいることだ。それでも、人生の時間は限られているから、やりたいことはやったほうがいい。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

これも一つの宣言。走るの、続くかな。





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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。