今年も本格的に受験がスタートしました。
センター試験を皮切りに、大学受験、中学受験、高校受験(受検)と、受験生たちにとって最大の戦いが続いていきます。頑張れ受験生!
先日、その内の一人が冗談っぽく「先生、受験の必勝法みたいのないの?」なんて言ってきましたから、今更何を言ってんだばりに即答しました。「あるよ」
「え!?」と訊いておいて驚き。「え、何々?」と興味津々だったので、これまた即答です。
「ちゃんと寝ること」
彼は馬鹿にされたようなふくれっ面をしていましたが、これは嘘ではありません。もちろん、冗談でも、気休めでも、適当に言ったわけでもありません。
寝ることは、人間が自らの人生で一番時間を使うことです。仕事よりも、勉強よりも、遊びよりも、何よりも時間を費やすのですから、大切でないわけがありません。
よく受験前に、「俺寝てないし」アピールをする輩がたまに居りますが、そんなの愚の骨頂です。それは下駄でマラソンの練習をするようなもの。つまり、逆効果です。
受験前は不安でやることもいっぱいで睡眠時間が削られるのはわかりますが、なるべく意識して睡眠をとるように心掛けましょう。
寝ることが、なぜ受験必勝法になるのか
以前、枕の神様にも睡眠について教えてもらいました。
睡眠には記憶を定着させる効果があります。ニューロンやらシナプスやらの話は誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。睡眠と記憶の関係は科学的にも証明されています。
さらに、睡眠不足には人をネガティブにする効果があるといいます。ネガティブな気持ちで勉強を続けるのは得策ではありません。どんよりとした気分では何事もうまくいきにくいものです。
また、当たり前ですが、睡眠には脳を休ませる効果があります。充分な睡眠を取らないと明らかに脳の力は低下し、例えば5時間睡眠を数日続けた人びとの脳は、通常の睡眠に戻しても脳の力を回復するのに一週間以上かかるそうです。
睡眠と脳の話は『残酷すぎる成功法則』にも詳しく記述されています。
「私は短時間の睡眠で大丈夫」という人もいるが、実際のショートスリーパーの割合は人口の5%に満たない。また、困ったことに、慢性的な睡眠不足の本人は、自分が睡眠不足と気付くことができない。
あなたは大丈夫でしょうか。
「だけどやることが終わらなくて寝れない…」という方は、時間の使い方を見直してみましょう。上記の本にはこうも書かれています。
「そもそも睡眠不足のあなたの3時間と、元気なあなたの1時間では、どちらが勉強がはかどるだろうか」
日々の勉強は、受験生にとって試合につながる大事な練習のようなものです。眠気を感じたら仮眠をとって(15分位がオススメ)、なるべくベストに近いコンディションで練習に臨むようにしましょう。
どうでしょう。睡眠の大切さは伝わりましたでしょうか。
それでも寝れないあなたへ
昨年度東大に合格した生徒は、受験後半戦3時間睡眠が続いたといいます。また、昨年高校生イベントに参加して刺激を受けていた現高校3年生は、夏前のテストで睡眠時間0でテストに臨み、全教科学年一位を叩き出したと喜んでいました。
時に気迫や想いが、データや確率を凌駕することもあります。それを信じて突き進むのもよいでしょう。最後にこれを言ってしまえば元も子もありませんが、大事なのは寝るかどうかではありません。あなたが、合格するかどうかです。
必勝法は、あくまで確率論。いくらいい睡眠をとったからといって言葉の意味通り必勝とはいきません。ともすれば本当の必勝法とは、あなたが自信と勇気を持って受験へ立ち向かえるようになることなのかもしれません。そのために、睡眠を自分の闘い方に合わせて活用しましょう。
そして長い目で見れば、その試行錯誤は間違いなく必勝法になるのです。受験という大きな壁に精一杯必死で立ち向かったあなたは、もうそれだけで自分に打ち勝った勝者なのですから。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
受験合格へ向けて、みんなで必死になろうぜ。
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