「勉強ってどうやったらできるようになりますか?」
直接的に訊かれることはあまりありませんが、すべての教育者にとって常に答えを探している重要な質問ではないでしょうか。
もちろん本当にそう訊かれた場合、個別に合った答えをお伝えするのが個別指導の強みなわけですが、ある時私自身「説明する時にある程度の軸となる考えがほしいな」とふと思いました。
それは例えば、『よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休む』の亀仙流の考えであったり、ドラッカーのマネジメント理論だったり、マズローの5段階欲求説みたいなものです。
そうこう考えて、自分なりに「勉強ができるようになる」ために必要なことを挙げていってまとめたものが、STARです。
「勉強ってどうやったらできるようになりますか?」
「ああ、それではこの勉強を楽しむための勉強法STARについて説明しますね」なんて。そんな会話が理想です。上記のような説明用のシートも作成中です。また完成したらご紹介します。
本日はロープレ形式で「勉強ってどうやったらできるようになりますか?」への回答の流れを妄想してみましょう。
「勉強ってどうやったらできるようになりますか?」への回答
「ああ、それでは勉強がうまくいくようになる勉強法STARについて説明しますね」
勉強犬はおもむろに一枚のシートを取り出します。
「STARとは、勉強にとって大事な各要素の頭文字を取ったものです」
先方がシートに目を落とします。勉強犬は説明を続けます。
「SがSET。準備のことです。まずは心と身体の準備が大切ということです。これがしっかりしていないといくら勉強をしてもなかなか成長できません」
「確かに、寝不足や体調不良の時いくら勉強しても意味ない感じしますね」そう先方が納得したのを確認して勉強犬は先に進めます。
「TはTHINK。考えることや計画を立てることです。勉強する目的や目標、そのために必要なことややるべきことについて考えることが重要です」
「計画って大事ですもんね」という先方の同意を受け、勉強犬は計画の例について詳細に説明した後、続けます。
「AはACTION。行動です。これなくして成長はありません」
ふむふむと頷く先方の呼吸に合わせて勉強犬の説明は次へ移ります。
「RはRESULT。結果を見るということです。結果をチェックし、そこから課題を見つけ次に活かすと同時に、頑張った自分を承認することがポイントです」
「やりっぱなしにしちゃうと良くないってことですね」という先方に、「そうなんです」と相槌を打ち、勉強犬はいくつかこのSTARを実際に活用した事例を紹介し、各項目のより具体的なイメージをもってもらいます。
「そして、そのSTARは、期日(TIME)を定めた時、文字通りSTARTします」決め台詞っぽいものが決まった所で、夢から覚めます。
実際には、こういったアンケート形式のシートで状況を確認した後、ちょこちょこ生徒別で項目をカスタマイズしていく予定です。
わかりやすく例を上げれば、偏差値40の子と偏差値60の子では「勉強ができるようになる勉強」の内容や方法は違ってきますからね。
どちらもSTARの流れは変わりませんが、中身が変わってきます。そこは指導者と生徒本人が対話して詰めていくところです。各々に必要なちょうどいい負荷を与えることも大切です。
慣れてくればそのうちシートは不要になってくるでしょう。大事なのは、シートを記入することではありません。そういった考え方、問題解決の手法を各々が身につけていくことです。
勉強の中身だけでなく、勉強の仕方や時間管理の方法等を教えて、社会でも役立つ生きる力を育てるのが塾の役目だと思います。このSTARがその為の武器になれば幸いです。
もうちょっと練ってみてご報告します!
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
名前があるだけで説明しやすいしね。
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