先日、大学入学センターから『令和7年度試験の問題作成の方向性,試作問題等』が公表されました。「大学入学共通テスト(昔のセンター試験)の問題が新しくなるよー例を見せるよー」的なやつです。
新問題のテーマはズバリ「深い理解を伴った知識の質や技能、思考力・判断力・表現力等を問う」こと。そういった問題に立ち向かうためには、言語能力や情報活用能力、問題発見・解決能力等を教科横断的に育成することが重要とされています。
また、問題作成にあたっては、社会や日常の中から課題を発見し解決方法を構想する場面や資料やデー タ等を基に考察する場面、考察したことを整理して表現しようとする場面などを設定することによって、探究的に学んだり協働的に課題に取り組んだりする過程を取り入れるということです。
簡単に言ってしまえば、研究やお仕事や日常生活にも活かせる問題にしますよーってことですね。
それでは早速問題の中身を見ていきましょう。みんながとっつきやすい国語の例を見ていきたいと思います。2問(A問、B問)が公表されています。
ここまでがA問です。気候変動と人間の健康についてのレポートを作成するという問題ですね。
地球温暖化の影響について図やグラフとともに報告した文章や、地球温暖化への適応策について説明した文章に基づき、内容を図表と関連付けながら的確に読み取る力や、レポートの作成に向けて内容や構成について分析したり検討したりする力等を問うているとされています。
続いてB問でした。
ここでは、日本語独特の言葉遣いに関するレポートを作成する場面が設定されています。
言葉遣いに関する世論調査の結果や、役割語について説明した文章を扱っており、それぞれの資料をレポートに引用するために、複数の文章やグラフの内容や要旨を適切に解する力や、よりよいレポートにするために、レポートの内容を捉え直したり、根拠の示し方について考察したりする力が問われていますね。
A問もB問も、内容は違えど大学に入学してこういったレポートを実際に作成する人も多いかもしれません。
一応解答を載せておきましょう。中学生でもチャレンジできそうな問題があるので、勉強部で扱ってみるのもいいな。
さて、ここまで大学入試の問題を見てきたわけですが、うんうんこの記事を見ているような方なら何か気付きますよね。
そうです。タイトルにもある通り、これって神奈川県入試の特色検査の問題に似ているんですよね。ちょっと昔の問題見てみましょうか。2021年度入試の問題です。
どうでしょう。やっぱり似ていますよね。
つまり、これと戦う練習を中学生時代にしているということは、高校入試はもちろん、その先の大学入学共通テストひいてはその先の未来(大学生や社会人)に向けた練習をしていると言っても過言ではないということですね。
逆を言えば、特色検査対策に取り組むということは、それだけハードなことに取り組んでいるということです。自信を持って、残りの日々も頑張っていきましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
道はちゃんとつながっている。
0コメント