何気ない日常が宝物というお話。『大家さんと僕』のネタバレなし読書感想文


ほっこりしたくて読みました。期待通りに、見事にほっこりさせてくれました。


カラテカ矢部太郎さんの著書『大家さんと僕』を読みました。4コマ漫画風のエッセイです。


トホホな芸人と大家さんのあたたかな日常。泣き笑い、奇跡の実話漫画。


話題の本だったので何気なく手に取ったら、止まらなくなって全部読んでしまいました。


個人的に好きなのは誕生日のやつかな。オチも秀逸でした。矢部さん、じっくり考えて作れる本みたいな媒体の方が、テレビより向いている気がしますが、余計なお世話でしょうか。


この本を読んでいて頭をよぎったのは、生徒によく言うこんな言葉です。


「面倒臭いことって大事だよ」


計算を間違えないように途中式を書く、英単語を覚えるために紙に書く、みたいな「面倒臭い」って言われるようなことをしている生徒にかけることが多い言葉ですが、


人と人も同じだよなぁって、改めてこの本が教えてくれた気がします。


関わりが増えれば増えるほど、面倒臭いは増える。でも、その面倒臭いは、みんながどこかで求めているものなのかも。


人と関わるって、それも今まで話したこともないような他人と関わるって、とっても面倒臭いことのように感じるけれど、そこには奇跡の日常が横たわっていて、泣き笑いが秘められていて、とびきり嬉しい宝物が眠っているのかも。


楽ばかり求めてちゃ手に入らないものの素敵さを、気付かせてくれる素敵な本でした。


人は、面倒臭いを集めて、生きる。そこにかかる一手間は、人手間。だから、あたたかいし、心地よい。僕らはいつでも、そんなものを求めている。


いつか必ず終りが来ることを予感させる描写が切ないけれど、だからこそ続編が読みたいなぁ。ずっとずっと見ていたい物語でした。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

さぁ、一秒一致秒大切にしようね。



過去の読書感想文

原田マハ「スイートホーム」

住野よる「青くて痛くて脆い」

辻村深月「かがみの孤城」


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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。