塾と物語というシリーズを続けています。
その舞台は、どこかの街にある小さな塾。塾長一人に、講師が数名いるようです。もちろん注意書きにあるようにフィクションです。
物語を通して、色んなことが読んでくれた人に伝わるように、あれこれ模索しながら書いています。よかったら気軽にご覧いただけると幸いです。
第三弾は「響き」というタイトルです。
「学校に行きたくないんです」
転校して少し経った頃
私は友達ができないことや
不安ばかりの日々に耐えられなくなって
信頼できる塾の先生に相談した。
あの頃の私は
何に対しても臆病で
気ばかり遣っていて
きっと周りにも気を遣わせていたんだろう。
話を聞いてくれたあと
先生は私にこんな言葉を教えてくれた。
「コミュニケーションの秘訣は、あなたが好きな言葉を使うこと」
誰か忘れた偉人の名言なんだけどね、と先生は笑った。
もっと多くの場所で
色んな世界の音に出会いたくなって
海外で勉強することを決めた。
今、アメリカで音楽を学んでいます。
先生、元気かな。
あの言葉、まだ私の中に響いてるよ。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
共に鳴るって大事なこと。
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