全国不登校新聞社さんが出した本『学校に行きたくない君へ』を読みました。
著名人の方々からのメッセージは、丁寧でやさしくて胸を打つものばかり。大人の僕にとってもハッと気付かされることが沢山ありました。これは学校に行けなくて悩んでいる本人や保護者の方々にぜひ読んで欲しい本です。
「難があってこそ育つ」(樹木希林さん)
「こうだったらいい、とたくさん想像する」(リリー・フランキーさん)
「あなたが大切にしたい人だけ大切にすればいい」(辻村深月さん)
「いつ始めても、いつやめてもいい」(羽生善治さん)
「やらなきゃ、と思えば思うほど、どんどん描けなくなってしまう。大切なのは、好奇心をなくさないこと」(荒木飛呂彦さん)
そうそうたる面々の言葉の選び方が秀逸。一人一人の章は短く、僕からしたら「もっと聞きたい!」と思うことが多々あったのですが、もしも心が弱っているときには、ちょうどいい文量なのかもしれません。
そして、その「もっと聞きたい」が明日を生きる理由にもなります。実際に、新聞部員の方にも「この人に話を聞きたい!」という想いが生きがいになっている方が多くいらっしゃるそうです。
やりたいこと、は人生を照らす光になる。そして、そのやりたいことは、どこにあってもいい。学校になくたって、別にいい。
毎年、夏休み終わりには学校に行きたくなくて苦しむ子が沢山いるそうです。そんな方に、この本に載っているメッセージがちゃんと届くといいな。
たしかに苦しみと向き合う瞬間が人生には必要だけど、本当にしんどかったら、逃げたっていい。それは見失いがちだけど、大切な人生のルール。
学校に行かない。それは今という時代からしたらイレギュラーな道で、王道から外れることに一瞬不安が浮かぶこともあるけれど、「でも大丈夫」って、味方になってくれる社会が今はちゃんとあるからさ。
「全然問題ない」。満面の笑みで、そう言ってくれる大人が、至る所きっと君のそばに、必ず居るからさ。
ちゃんと君の未来のことも踏まえた上で、君や君の家族に色々な制度や考え方のことを教えてくれる人が、いっぱい居るからさ。
語弊を恐れず言うならば、学校なんて行かなくていいよ。行かなくたって、君はちゃんと幸せになれるよ。好きな場所に行けて、やりたいことがやれる。
何度も言うから忘れないでね。味方は、いっぱいいる。君と出会えることを楽しみにしている人は、沢山いる。やさしい世界が、ちゃんとある。
そして、僕もそんな君や君の大好きな人たちの味方になれる、大人の一人でありたいと思っています。
不登校についてはこのブログでもいろんな記事を書きました。
まずは高校受験の仕組みについて。するかしないかは別にして、仕組みを知っておくと安心ですよね。保護者の方も焦らなくて大丈夫だと分かれば、気が楽になると思います。
次に、本書の中のメッセンジャーの一人、辻村深月さんの本について。学校に行っていない子どもたちが主人公の物語です。
一人で鬱々としているとき、読書するってとってもいいんですよね。本を通して、自分じゃない誰かの経験や物語を知ることは、自分の物語の幅や世界を広げることにつながる。世界が広がれば、学校に行く行かないなんてどうでもよくなります。
大事なのは、学校に行く行かないじゃなくて、君がいること。それを自分でしっかり理解と納得ができるように、ゆっくり本を読んでみませんか。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
君の「居場所」がどこかに絶対にある。
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