「先生、受験の仕組みってどんな感じ?」と生徒に訊かれたときに、「この記事読んでおきなよ」というものがこのブログにないことに気付きましたので、本日は今更ながら神奈川県公立高校入試の仕組みを説明する回でございます。
2025年度(令和7年度)入試用として、改めて書き加えたり削ったりしています。
ちなみに、このブログではあえてイメージしやすい言葉で説明をしています。ご了承ください。
例えば、公立高校を志願して受ける場合は、「受験」ではなく「受検」となります。「入試」は「入学者選抜」、5教科のテストにも「学力検査」という名前がついています。あとここではわかりやすいように「内申」としていますが本来は「調査書の評定」と呼びます。一応知っておきましょう。
それでは早速、上記のプリントなど使いながら、シンプルを心がけて説明して参りましょう。詳しく知りたい!という方は漢字がいっぱいのこちらの世界へ。
なお、以下の情報は全日制の高校のものです。
神奈川県の公立高校受検には、一次選考と二次選考がある
神奈川県の公立高校入試は、基本的に一発勝負です。
その一発勝負の中に一次選考と二次選考があり、この選考の上位の者から合格していきます。2つの選考がほぼ同時に行われるわけですね。
流れとしては、【内申持ってテスト受けました】→【一次選考で約9割決定】→(資料の整わない者の選考)→【二次選考で残りを決定】という具合です。
一次選考は、「内申」「学力検査」そして一部の高校が実施する「特色検査」の得点によって争われます。この選考で大体9割を決めます。
ちなみに、ここで言う「内申」は、二期制の中学校と三期制の中学校で計算方法が違いますので注意。ざっくり言えば、2年生の内申と3年生の内申✕2ということですね。
二次選考は、その中から「内申」を除き、代わりに「内申の主体的に学習に取り組む態度の観点を数値化したもの」を「学力検査」「特色検査」の得点に加えて争います。この選考で決めるのは1割程度と言われています。
ちなみに、「二次選考」と似た言葉として「二次募集」がありますが、これは定員に満たなかった高校が3月に再度募集をすることで意味合いが全く異なりますので注意です。
なお、「特色検査」は各高校で実施する内容が異なります。学力向上進学重点校やエントリー校は難しめのテストを実施しますし、実技や面接を実施する高校もあります。
それでは、各選考における詳しい得点の計算方法を見ていきましょう。
入試得点の計算方法
一次選考は「学力検査」「面接」「特色検査」、二次選考は「態度の観点」「学力検査」「特色検査」でそれぞれ競われますが、その得点の計算方法(比率)が各高校で違ってきます。
具体的には、「内申」6:「学力検査」4の比率で計算する学校もあれば、「内申」5:「学力検査」5の比率で計算する学校もあるし、「内申」4:「学力検査」6の学校もあるということです。
ちなみに、「特色検査」の比率は5までを選択することができ、二次選考での「態度の観点」の比率は2以上で選択ができるということです。
各学校の比率は県が出している選考基準で確認ができますので、必ず目を通しておきましょう。
一般的に、偏差値上位校になればなるほど「学力検査」や「特色検査」を重視するといわれています。逆に、偏差値下位層になればなるほど「内申」重視の傾向です。
また、高校の中には、「うちは数学の得点を2倍するよ」や「うちはよくできている内申を1.5倍するよ」など、重点配点といわれる仕組みを導入しているところもあります。
これらの傾向や配点の仕組みは、その高校がどんな人材を求めているかのヒントにもなりますので、必ず高校別にチェックをしておきましょう。
以上が、公立高校入試のシンプルな説明になります。
これらの仕組みを踏まえて、普段の学校の「内申」や、「学力検査」の練習にもなる模試等で自身の「SS(偏差値)」を測りながら、志望校への道の今どこにいるかを確認していきましょう。
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以下には付録として、受験情報でよくある質問などをまとめてみました。随時更新しています。
0からの入試勉強法
0からシリーズ。
私立高校の入試の仕組みを簡単に説明してみる
私立についても一応載せておきます。
完全受験マニュアル
さらに詳しく書いてみました。
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