「成績が上がる生徒の特徴ってありますか?」
話の中で、そんな質問をされることがあります。その時に応じて答えは変わったりするのですが、大体いつもその中に入ってくる僕の中の「成績が上がる生徒の特徴」は、
「変わることを恐れない生徒」
です。
そのまんまなのですが、一応例を出して説明しておきましょう。
例えば、問題の解き方。「変わることを恐れない子」は、今までの自分の解き方に自信を持っていても、先生から新しい解法を教わった時に、「あ、こっちの方がいいや」と思ったらすぐに変えられる子です。
そういう子は得てして問題解決のスピードも速いです。「いいな」と思ったことをすぐに取り入れて、ポンポンポンポン変わっていきます。指導する側が気持ちいいぐらい。「すぐやる」ことの価値も知っているんですよね。そっちの方が効果的で楽だってことも。
人って誰でも現状を変えることに不安があるはずなんです。でも、その壁を次々と軽々と突破していく。一日で、いや、一時間で、いやいや、秒で劇的に変わっていく。
コロコロ変われる人というのは、決して自分に自信を持っていないわけではありません。むしろ、逆です。自分にそこそこの自信があるからこそ、すぐに変化を受け入れられるのです。詳しく言えば自信ではなくて「自己肯定感(セルフエフィカシー)」になるのですが、ここでは総じて「心の力」としておきましょう。
余談ですが、「心の力」は、多くの場合、成功体験によって鍛えられます。うまくいった経験が、心の中で「大丈夫。きっと次もうまくやれるよ」と囁くわけですね。
強い「心の力」を持ち、実際に行動に移し、どんどん変わっていける生徒。こんな子は、たとえスタート地点がどんな場所だったとしても、困難を乗り越え、必ず成長していきます。成績を伸ばすことが目標であれば、高い確率でそれを達成するでしょう。
ちょっと今回大袈裟なタイトルをつけてみましたが、実際にぐーんと成績が伸びた子に共通する資質だったので、ご紹介がてら綴ってみました。あくまで僕の考えなので、異論反論あればお気軽に教えてくださいませ。
最後に、「変化」といえばあの名言を忘れてはならないでしょう。
『種の起源』で有名な英国の自然科学者ダーウィンさんがこんなことを言っています。有名な言葉なので知らない方はなんとなく覚えておきましょう。
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.
生き残る種とは、最も強きものではない。最も賢いものでもない。それは、変化に最もよく適応したものだ。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そしてこの資質はきっと本来人間誰しもが持っているものだと思う。
0コメント