社員を研修するときや、場合によっては生徒にも、こんな言葉をかけるときがあります。
「今できることを半分の時間や力でできるようになったら、その生まれた時間やパワーで、また新しいことができるね」
それを聞いて「えー、半分にするのはきついよー」という人もいますが、ここだけの話、何も本当に半分にしなくてもいいのです。
大事なのは、狙うこと。
「今できること」をもっと早くするにはどうしたらいいかな。
「今できること」をもっと楽にするのはどうしたらいいかな。
そうやって、狙うことで、考える癖がつき、工夫が生まれ、成長がついてきます。
何かやりながら、常に「もっと良くするにはどうしたらいいかな」と考えているわけですからね。
それに慣れてきた人は、かすかに見える工夫の糸口を見逃しません。結果、考えない人よりも何倍もの速さで成長していくのです。
さて、ここからが本題です。
上記の狙うことのメリットの1つには、「無意識」の力が大きく関わっています。
ある説によれば、意識と無意識の割合は、3:97とも。
そしたらもちろん、意識の3だけを使って何かに取り組むより、無意識の97の使える分もなるべく使って事に取り組んだほうが、終わるのも成長も早くなるのは当たり前ですよね。
その無意識を活用するための方法の一つが、自分で自分に指示を出しておくことです。
では、ちょっと擬人化して考えてみましょう。
あなたの中には、3人の意識さんと、97人の無意識さんがいます。
無意識さんは基本的に自分勝手。何も言わないと、寝たり遊んだり自由に勝手なことを始めます。でも、何か考え事を与えると、一部の無意識さんたちはそれぞれ考えることを始めます。基本的には好奇心旺盛で、考えることが大好きな連中なんです。
例えば作業中であれば、「今この作業やってるけど、他になにかもっといいやり方ない?」と自分で自分に問いかけておくだけで、実際目の前の作業に集中している意識さんとは別に、何人かの無意識さんたちが「もっといいやり方」を探してくれます。こんな風に。
結果、「今やっている方法」よりも良い方法をいつの間にか見つけておいてくれるのです。
その見つけてくれた瞬間を俗に「閃き」と言います。
無意識さんたちがそういう仕事に慣れてくれば、分野を超えて、「閃き」が生まれやすくなります。そういう状態を、「アイディアフル」とか「補助線が浮かび上がってくる」とか呼ぶわけですね。
最後に、なるべく多くの無意識さんたちが動いてくれる、良き指示出しをするコツを伝えておきましょう。
そうすることで、無意識さんたちがワクワクしながら、その答えを探してくれます。上手に彼らをコントロールすれば、あなたも閃き王になれるかも。
さぁ、自分の中の意識も無意識も総動員して、成長に貪欲になりましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
絵が下手なのはすみません。
0コメント