昔、僕が教室長だった頃、何か教室でイベントができないかと、講師たちに相談をしたことがあります。
「土曜日の夜が時間的に空いているんで、そこで何かやればいいと思います」
初っ端で出てきた意見を即採用しました。
土曜日の夜にイベントをやる。名前は「土曜特別講義」。我ながら安直です。
想像を広げます。そうだなぁ、特別講義だから無料。特別講義だから集団かな。集団だから、いっぱいいた方が楽しいな。違う教室からも呼んじゃえ。それなら、タイトルはキャッチーにしたほうが…みたいな感じで、「土曜特別講義」はだんだんとそのイメージを広げていきました。
ちなみに、過去にやった土曜特別講義はこんな感じ。どうです?割とキャッチーじゃないですか?
- 猿でもわかる二次関数
- ワンピースでわかる天気(ダンスパウダーのくだりを使った)
- ドラえもんでわかる日本の不思議(公民)
- 夏休みの宿題の完璧なる終わらせ方
- 人生でずっと役に立つ面接対策講座
- 物語で楽しむ日本の歴史
おそらくですが、多くの生徒や講師たちが楽しんでくれたことだと思います。
そして、今回、僕の右腕でもある教務大魔王のMr.サークルが、満を持してリリースする土曜特別講義が、「天体の攻略」です。
うん、ちょっと格好つけたくて「今回」とか言っちゃったけど、過去にも一度やっている2回目の「天体」講義です。
キラキラしている表紙。ワクワクしますね。
準備中のMrサークル。
今回は、3教室から生徒たちがやってきて大賑わいでした。お疲れ様でした。
講師のMrサークルは大手集団塾経験者。さすがの内容と語り口です。
僕も端っこで座りながら聞いていたんですがね、久々に集団形式の授業を受けながら、授業を楽しむと同時に、発見したことがありました。
それは、集団の中の生徒たちの様子。
いつも僕らが実施しているのは個別指導ですからね。その指導の中では見られない生徒たちの、集団の中での姿を見ることができたことは、新鮮で、面白くて、そして良き学びになりました。
初対面が多かったので多少の緊張感はありつつ、ただ授業の雰囲気は和やかで学力層もバラバラだったので、余計に見える部分があったのかもしれません。
「なるほど、この子はここでメモをとるんだな」
「ふーん、そういう風に手を動かすんだね」
「そういうところを気にしているのか」
「おいおい、いつもとちょっと違うじゃんか」
「そうかそうか、だから君はあの内申を持ってくるんだな」とか「うん、そのタイミングで書き始めたら話聞き逃すぞー」とか合点がいく部分やアドバイスしたい点がいっぱい出てきて、
たまにはこういう集団形式の授業もいいなと思いました。
後で生徒たちに気付いた点を伝えると、中には「それ学校の先生にも言われる!」なんて言う生徒もいて、「ああ、こういう指摘も大事だよな」と感じました。
学校は基本集団形式ですもんね。同じ形で生徒たちの様子を見ることは、彼らの成長をサポートする上で大切なことかもしれません。
そして、もう一つ、当たり前の気付きについて。
人ってさ、本当一人ずつ違っていて、
前で同じ人が同じ話をしていても、受け取る部分や受け取り方って全然同じじゃないんですよね。
今回、集団指導の中に個別指導の時間も入れたのですが、そこでそんな事実に改めて直面して、人って面白いなぁと再認識しました。いや、悪い意味じゃないですよ。いい意味で。
でも、考えてみたら、そりゃそうですよね。好きなものも、嫌いなものも、語彙も、常識も、今までの生き方も全部違うんですもんね。
だからこそその場で起こるダイナミックな成長や化学変化が、集団指導の魅力の一つなんでしょうね。
大変勉強になりました。この学び、活かしていきたいと思います。
あ、肝心の中身、各々必ず復習して、入試の問8で出てきたら完答を目指しましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
最後にこんなつぶやきを載せておしまいです。
家への帰り道、ふと空を見上げれば、輝く月に、静かに光るオリオン座。これからどう移動するんだっけ、ここからどっちへ行くんだっけ。ちょっと考えを巡らせたら、今日得た学びが、自分の中に刻み込まれる。空が、世界が、教材になる。
— 勉強犬 (@homekobetsu) November 24, 2018
0コメント