「なんで勉強するの?」
子どもにこう質問されて、我々大人ははどう答えるでしょうか。もちろん「これが正解!」というものがあるわけではありませんし、「それは絶対違うよ」と一概に決められるものでもありません。そもそも人それぞれで異なるものだとも思います。
勉強は贅沢品。したくなかったらしなくてもいいのです。でも、じゃあなんでみんなするのか。今回はその理由に迫ってみました。
なるべくシンプルにまとめてあります。一つでも心に残って、勉強に取り組む際の「目的」になってくれたら幸いです。「うーん、どれも違うな」と思ったら、自分でも考えてみましょう。
さぁ、それでは早速こんな問いかけから始めましょう。
「ねぇ、なんで勉強するの?」
選択肢が増えるから
勉強すると、選択肢が増えます。
成績やテストの点数がいいと、進路の選択肢は広がります。好きな中学校や高校や大学に入れるということです。
また、なりたいお仕事に就くときも勉強は必要です。例えば弁護士やお医者さんになるためには資格試験に合格しなければなりません。
勉強することで、あなたは将来やりたいことをできるようになります。勉強することで、あなたの世界は広がっていきます。
もちろん勉強の中身や知識だけが重要なわけではありません。そこでの姿勢や成功や困難とぶつかった経験も大切です。それらと出会い、これからの人生に活かし選択肢を増やすために、今あなたは勉強しているのです。
学び方を学ぶため
大人になってからも勉強は大切です。
しかも、大人になってからあなたに出題される問題の多くは、答えのない問題だったりします。
そんな問題たちに立ち向かうには、考えたり実践したり成功したり失敗したりの練習や経験が必要。
そうです。今あなたはその練習や経験をしているのです。
難問に出会った時、どう考えればいいのか。勉強の仕方は?覚えることがいっぱいある時はどうしたらいいのか。点数を取りたい時はどうやって勉強すればいいのか。
今の答えがある問題でたくさん練習をしておきましょう。その経験がきっとあなたの未来で役に立つはずです。
幸せになるため
あなたにとっての幸せとは一体なんでしょう。
多くの子どもたちがそれについてまだ決定的な答えを持ってはいません。
だから、「僕にとっての幸せはこれだ!」「私の幸せってこれだった!」となったときに、しっかりとそれを掴めるように、勉強をしておきましょう。
勉強をすれば選択肢も増えますし、勉強をすれば多様性に気づくこともできます。あなたの中の世界は広がり、周りにいる人も変わり、様々な考えや事例に出会うことで、とっさの判断力やストレス耐性も身につくでしょう。
勉強は、あなたをより幸せになりやすくしてくれるのです。
幸せにするため
「誰かのために何かしてあげたい」というときにも、勉強は効力を発揮します。
勉強によって得られる「知っていること」は最大の武器になりますし、「学び方を身につけていること」はどんな状況においてもレベルアップの速度を早めます。「思考や考え方」は闇夜を照らす魔法になり、「鍛えられた能力」は剥がれない最高の防具になります。
そんな装備があれば、誰かを助けたり救ったりすることもしやすくなるでしょう。
自分自身のためではなく、あなたの大切な誰かにとっても、あなたの勉強は重要なのです。
楽しいから
本来知識を得るというのはとっても楽しいこと。知らないことを知っている状態にするのはとってもエキサイティングなことです。
また、学ぶというのは贅沢なことでもあります。安心できる環境で、少しの余裕がないと学ぶことはできません。学ぶとは、一部の人間に許された遊びのようなものです。
学ぶことは楽しいから、勉強するのです。そりゃ困難に出会うこともあるでしょう。でも命まで取られることはありません。いくらでも試行錯誤を楽しむことができます。さらに、勉強した内容はその後の人生にも直に役立つし、人からも褒められたりします。
さぁ、どうでしょう。「これは楽しいものなんだ」と思って勉強と向き合ってみましょう。
「うーんやっぱり楽しめない」と思ったら次へ参りましょう。
確率が上がるから
成功する確率を上げるため。正解する確率を上げるため。そのために勉強するのです。
今は正答率10%の問題も、勉強をしていけば正答率を高められますよね。それはテストだけではなくて、人生だって同じです。
これは可能性の話です。あることの実現の可能性が10%のとき、それを70%や80%に上げるために、勉強をするのです。
なぜ確率が上がるのかも、勉強していけばわかるはずです。
目標達成するため
すごく先のことなんて見えなくても、とりあえず直近の目標を達成するために勉強するというのも手です。
目標達成し続けるその先に、自分の勉強する目的が見つかることもあるでしょう。
「英語の目標点数100点」→「達成!やった!私英語得意かも」→「英語を活かした仕事につきたい!」→「英検準1級とろう!TOEIC受けよう!」みたいな流れですね。
自分の立てた目標を達成するということには、快感も伴います。するとどんどん達成欲が強くなり、勉強にも身が入るでしょう。目標の力を上手に使いましょう。
自己成長のため
勉強するということは、自分を成長させるということです。
知識を蓄え、その活かし方を模索し、繰り返し、経験値を貯めていく。そして、できることを増やしていく。勉強とはさながら、自分育成ゲームです。
ゲームの世界では、自分を成長させればさせるほど、新しいイベントやすごいアイテムや一般的に価値のあるものを手に入れられるようになります。現実も同じかもしれません。
また、心理学者のマズローは欲求を5段階にし、一番上位の欲求を「自己実現の欲求」と位置付けました。そう、自分を成長させたいから頑張るというのは高次の欲求なのです。素敵。
自己実現に向けて頑張る。格好いいじゃありませんか。「いいな」と思ったら、早速狙ってみましょう。勉強はわかりやすいレベルアップの方法です。
理由なんてありません。これは修行のようなものだから
以前にこんな事を言う先生に出会ったことがあります。
「勉強の目的?そんなものはありません。これは精神の修行のようなものです」
勉強は目的のないことに取り組む修行なのだとその方はおっしゃっていました。なるほど、そういう見方もあるんだと大変勉強になりました。
たしかに、世の中に理不尽なことや想像が及ばないことは沢山あります。勉強はそれに負けないための訓練の一つなのかもしれません。苦行を積めば積んだ分、人として大きくなれるというわけですね。
僕の中にはなかった発想だったので、大きな気付きを得ることができました。同時に、人間って面白いなぁと思った次第です。
その理由を見つけるため
「なんで勉強するの?」
「それはね、あなたにとってのその理由を見つけるためだよ」
なんだか禅問答のようですが、それも一つの答えかと思います。
いつか、自分なりのその答えに出会えるように、勉強する。
あなたなりの最高の理由が見つかることを、願っております。
さて、無作為に10個ほど紹介してきましたが、しっくりくるものはありましたでしょうか。
「え、ここにはなかったよ!」というあなたにとっての勉強する理由も募集中です。
先生方の「勉強する理由」
とお伝えしたら早速教えて下さった先生がいらっしゃいました。ありがとうございます。
セルモ川崎管馬場教室の素晴らしい先生です。つぶやきをご紹介します。
出てるのに包含するものも多いですが、思い付くままに。
— セルモ川崎菅馬場教室 (@selmo_sugebanba) December 9, 2018
「自分(の得手不得手)を知るため」「お金持ちになるため」「モテるため」「ドヤるため」「褒められるため」「良い仲間グループに所属するため」「世界の真理を知るため」
うん、確かに!「褒められるため」とか「ドヤるため」とか単純だけど強いモチベーションになりそうです。また、周りにいる人って重要だと思います。勉強する人の周りには勉強する人が集まりますもんね。逆に「世界の真理を知るため」に頑張れたら、突き抜けそうです。
大阪のスーパー英語講師さんから、こんなご意見もいただきました!
自由になるため!
— Elle (@elle33780684_7) December 10, 2018
たしかに、心と身体と頭の自由って大切ですもんね。
勉強で自由も手に入る。子どもから大人になるっていうのも勉強の賜物なのかもしれません。
貴重なご意見、ありがとうございます!
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
あ、ちなみにツイッターはこちらです。
0コメント