多くの塾で冬期講習が行われていますね。
受験生はもちろん、その雰囲気に乗っかって非受験生も一気に成長できる時期です。夏より期間は短いですが、冬だけど熱い講習になります。
先日、このタイミングで非受験生につけてほしい力として「勉強の体力」を推しました。
今回は、受験生にも非受験生にもつけてほしい力、その名も「逆算する力」についてのお話です。
早速参りましょう。
生徒たちに持って欲しい、逆算する力
「逆算する力」とは、ゴールから逆算して今やるべきことを設定する力のことです。計画力なんて風にも呼ばれたりしますね。
イメージが持てるならどちらの呼び名でもかまいません。重要なのはネーミングではなく、それができるかどうかです。
逆算するためには、まずゴールを把握しなければなりません。
受験生たちにとってのゴールは明確でしょう。もちろん受験日がいつで何をやるのかというのはスラスラ言えるかと思います。目標点数まできっちり言えるようにしておきましょう。
そこから逆算して、今自分が何をやるべきか把握していますか?ここが学校や塾の先生頼みではいけません。やらされる受身的な勉強では伸びも半減してしまいます。
もちろん受験までの道は初めて通る道で、知らないことばかりでしょう。ですから、決して一人で考えろということではありません。学校や塾の先生に確認をして、自分の中でも進め方のイメージを必ず持っておくようにしましょうということです。
いつまでに何をやるべきなのか。これを把握しておくだけで、あなたの意識やパフォーマンスは自然に高まります。人間とはそういうものなのです。
例えば、「受験日までにあと40日」であれば、一日の勉強量✕40があなたに残された勉強できる時間です。公立高校志望であれば、その時間内で5科目の対策をしなければなりません。
もし今まで逆算について考えたことがなかったという方は、ぜひ考えてみましょう。今やっていることを40日続けていたら、ちゃんと行きたい場所まで辿り着くのか。
そこで「いや、やばい」となれば年末年始の過ごし方も変わってくるかもしれません。
非受験生の場合は、もうちょっとゴールが複雑です。
ですから、まず自分のゴールを設定しましょう。将来の夢とか志望校とかから逆算できれば最高ですが、慣れていないうちはなるべく近くにゴールを創りましょう。
そうですね、次のテストの点数などオススメです。各科目のそれを設定したら、そこまでに何日あるのか、今の自分の一日の勉強量はどのくらいなのかを調査しましょう。
それを踏まえて、そこまでに日々何をしていくか考えるのです。そうすると、冬休みに学校の宿題を終わらすだけでは何かが足りないことがわかるでしょう。
最後に、イメージを持ってもらいやすいように、逆算の考え方を喩えで説明していきます。
「ゴールの設定」というのは、つまり「目標の設定」です。ここでは目標を「15分後の江ノ島」として、逆算の考え方を理解していきましょう。
ゴールとそこへいつ辿り着くのかを定めたら、次にすべきは「現在地の確認」です。今自分がどこにいるかわからなければ、逆算は困難です。東京にいるのと、アメリカにいるのでは、江ノ島までの道のりは変わってきますよね。
ここでは、運良く藤沢駅に居たとしましょう。ここからであれば、電車と徒歩で江ノ島に辿り着くことができます。えーと、いつ到着しなければならないんでしたっけ?そうそう、15分後でした。
え、15分後?電車と徒歩では間に合いません。
慌てて手を挙げてタクシーを止めます。ぶーんと江ノ島まで飛ばしてもらってギリギリ無事に到着。ミッションクリアです。喩えはここで終わり。
それを踏まえて、最後に確認です。
今、あなたはちゃんとゴールに辿り着こうとしていますか?あなたが今設定しているゴールに向けて、明後日の方向に向かって進んでいないですか?ちゃんと間に合うように動いていますか?
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
考えることは、受験だけじゃなくて、あなたの将来にだって役に立つんだよ。
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