自分で歩いた道。
登って見た景色。
ずっこけたあの場所。
一緒に笑ったあなた。
そんな風に、自分自身で「体験」したことって、なかなか忘れない。
これを格好良く言うなら、エピソード記憶。付随した情報もセットで覚えられるから、記憶術としても最適。
それに「体験」は刺激的だから、またやりたくなる。心の力も伸びていく。
さぁ、自分で見て聞いて触ってやって、忘れ得ぬ体験をどんどん増やしていこう。これってもちろん勉強でも活かせるよ。
みたいなお話が本日のテーマです。
映像授業や通信教育が続かない理由は「体験」にあり!?
これまたホンマでっかTVのようなタイトルですが、あくまで説の一つとして御覧下さい。
上記のように「体験」の持つ力は絶大です。
「体験」は刺激を伴い、身体的な連動もあり、脳へのメッセージ効果も劇的で、記憶することとの相性が抜群です。
これを上手に使うと、意識的にも無意識的にも多くの記憶を得ることができます。それすなわち、知識が豊富になるので、とっても生きやすくなるということです。
また、知識だけでなく、経験を得ることもできます。人間は成功も失敗からも何かを学ぶことができますからね。さらに、モチベーションアップややる気にも繋がります。
こんな風に色んな意味で「体験」をすることは重要なのです。もちろん、勉強においても、それは同じです。
「体験」したことは、忘れにくい。
教材を買いに行った日のこと。道中、自転車がパンクしたこと。お気に入りの教材が見つからず、諦めかけた時に素敵な表紙が目に入ったこと。家に帰ってワクワクした気持ちで封を開けたこと。
塾へ通った日のこと。送り迎えの車の中でお母さんとしたお話のこと。先生と話して笑ったこと。悔しくて、泣いたこと。帰り道に気になるあの娘と目があったこと。模試で緊張したこと。
こんな風に、勉強の前後のいろんな過程が頭の中で結びついて、記憶のトリガーになってくれたり、愛着を湧かせたり、アウトプットの際の手助けになってくれたりするわけです。
では、本題に戻りましょう。本題とは「映像授業や通信教育が続かない理由は体験にあり!?」というやつです。
はっきり申し上げてみます。
「体験」の要素が薄くなることが、「映像授業」や「通信教育」の弱点です。
基本一人でやるし、自由に場所や時間を選べたりするので、「体験」が少なくなりがちなんですよね。今書いてて思いましたが、少しばかり制約やルールがあったほうが「体験」はしやすいのかもしれません。
「体験」が少ないから、記憶に残りにくい。となると、成果が出にくくなる。また、「体験」が少ないと刺激が少ないので、つまらないと感じる子も多くなる。
そんな理由から、「映像授業」や「通信教育」は続きづらいんですよね。
もちろん、すべてがそうというわけではありません。合う人もいれば合わない人もいるのが世の必然です。今説明しているのは合わない子がなぜ合わなかったの理由に成り得ることについてです。
ただ、工夫次第で「映像授業」や「通信教育」にも「体験」を取り入れることができます。
それには、本人だけではなくて、周りの人の協力が必要不可欠です。
「映像授業」の前後にルール説明や振り返りの時間を設ける。「通信教育」のやる場所を設けて、はじまりとおわりに何かきっかけを与える。それについて、その中身について話す、などなど。
そういう場作りや、仕掛けや、工夫を、その子の周りにいる塾や親御さんができれば、もっともっと多くの子にとって「映像授業」や「通信教育」も素敵な武器に成り得るのだと思います。
そう、「体験」には、「人」の要素が大切。
さぁ、今日も「体験」しに行こう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
子どもに「体験」させるのも、親の重要な役目の一つですね。
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