まぁ、技と呼べるほどのことでもないのですが。
「傍聞き(かたえぎき)」という言葉をご存知でしょうか。辞書で調べると、
かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと
とあります。
例えば電車やカフェ内で近くの人たちの会話に耳がいってしまうアレですね。
そこで聞いた話は、直接受けた話よりも信じやすい(影響を受けやすい)そうです。人間って不思議ですね。
まぁ、折角そんな性質があるのですから、授業でも活かしてみようと過去に何度か意識して活用させていただいております。
幸い個別指導なので、ある意味「傍聞き」の宝庫なんですよね。
後ろの子にも伝えたい内容を前の子に話す。「今二年生には同じこと言ってるんだけど、○○について話があるんだわ…」みたいな感じでね。あとで後ろの子のところへ行って「○○なんだけど…」と切り出すと、なんとなく知っているそぶり。「聞こえた?」と訊くと笑って「うん」と答える。「え、説明してみて」というとすんなり説明できる。なんだか集団に向けて伝えたり時には個別に直接言うよりも、浸透している感じなんですよね。褒めポイントもできて、一石二鳥です。
もちろん、当人(本当に聞かせたい子)が集中しているときはこの技は使いませんし、使ってもあんまり効果がありません。ちょっと集中が切れてきたなと言うときや休み時間なんかがオススメです。
そして、ここでも感じられるのは「能動的」の強みです。
「自分に向けて話されるのを聞く」というのは「受動的」ですからね。人間、受動的にやることより能動的にやったことの方が記憶に残りやすいです。
「傍らに漂う言葉を自分が選んで取得した」この能動的な事実が、傍聞きが脳に残りやすい理由の一つなのでしょう。
一体誰がどこで使えるのかわかりませんが、ぜひこの「傍聞き」、試してみてくださいな。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
勉強も能動的にやるだけで面白くなるんだよ。
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