「先生、●●大学にはどの高校から行きやすいとかありますか?」
ある生徒からそんな質問を受けたので、実力さえつけておけばどこからでもどの大学が狙えることを踏まえた上で、合格実績を見てみようということになりました。
参考にさせていただいたのは、『東大!京大!MARCH!神奈川県公立高校の大学合格実績判明分まとめ』でも活用させていただいた週刊朝日さんのデータです。
それでは早速。なお、今回のエントリー校は、その生徒が通いやすい湘南地域の高校たちです。
エントリー校
- 湘南高校
- 鎌倉高校
- 茅ヶ崎北陵高校
- 大船高校
- 七里ガ浜高校
- 藤沢西高校
- 湘南台高校
- 鶴嶺高校
- 茅ヶ崎高校
- 深沢高校
- 藤沢清流高校
- 藤沢総合高校
- 茅ヶ崎西浜高校
国公立大学編
国公立大学は、このエリアで言えば、ほぼ湘南高校の一人勝ちです。
湘南エリアだけでなく、県立トップとも言われる湘南高校。流石の実績ですね。高校HPでは現役生の実数も公開されています。
東京学芸大や横浜市立大では、地域二番手校である鎌倉高校が奮闘しています。前年も横浜市立大には4名、横浜国立大には8名の現役生を出しています。
ただ、まだまだ地域トップ校たちとの差はありそうですね。国公立大学を目指すのであれば地域トップ校へ。これが有力な道のりであることは間違いなさそうです。
私立大学編
ここからが今回の記事の真骨頂でしょう。比べがいがあるというものです。まずは表を載せておきます。どん。
はい、細かくて見づらい。ですので、一つずつ見ていきましょう。まずは早慶上理といわれる偏差値上位大。
高校の横に書いてある数字が合格者人数です。浪人生も含まれています。なお、私立の場合は複数合格も可能なので、合格者実績に被りも存在します。
早稲田大学
- 湘南高校 171
- 鎌倉高校 44
- 大船高校 18
- 茅ヶ崎北陵高校・七里ガ浜高校 4
- 鶴嶺高校 2
慶應義塾大学
- 湘南高校 70
- 鎌倉高校 9
- 大船高校 7
- 茅ヶ崎北陵高校 5
- 七里ガ浜高校 3
上智大学
- 湘南高校 29
- 鎌倉高校 13
- 茅ヶ崎北陵高校・大船高校 6
- 七里ガ浜高校 3
- 鶴嶺高校 1
東京理科大学
- 湘南高校 86
- 大船高校 11
- 茅ヶ崎北陵高校 6
- 鎌倉高校 5
- 七里ガ浜高校 4
難関私大と言われる早慶上理に行くには、湘南・鎌倉・茅ヶ崎北陵・大船・七里ガ浜(以上)の中には入っていなければということがわかる数値ですね。
それにしても大船高校の頑張りが目立ちます。SOFTSの真面目筆頭校。あの坂道を毎日登るだけでも偉いですからね。今後も期待です。
続いて、MARCHと呼ばれる大学群。学習院大学を加えてGMARCHとも呼びますね。こちらももともと人気な上に定員厳格化の影響を受けて、だいぶ難化しておりますが、どんな状況なのでしょうか。
明治大学
- 湘南高校 190
- 鎌倉高校 77
- 大船高校 33
- 茅ヶ崎北陵高校 29
- 七里ガ浜高校 11
青山学院大学
- 湘南高校 46
- 鎌倉高校 42
- 茅ヶ崎北陵高校 20
- 大船高校 18
- 七里ガ浜高校 16
立教大学
- 鎌倉高校 67
- 湘南高校 51
- 大船高校 17
- 茅ヶ崎北陵高校 16
- 七里ガ浜高校 11
中央大学
- 湘南高校 91
- 鎌倉高校 52
- 茅ヶ崎北陵高校 29
- 七里ガ浜高校 25
- 大船高校 17
法政大学
- 湘南高校・鎌倉高校 76
- 大船高校 38
- 茅ヶ崎北陵高校 31
- 七里ガ浜高校 29
- 湘南台高校・藤沢西高校 4
学習院大学
- 鎌倉高校 13
- 茅ヶ崎北陵高校 6
- 湘南高校 3
- 鶴嶺高校 2
- 大船高校・七里ガ浜高校 1
少しずつランキングに変動が見られるようになってきました。
鶴嶺頑張ってますね。ランキングには入りませんでしたが、明治2、青学5、立教3、中央5、法政3です。国際色豊かで英語が強い子が多いのも理由の一つかもしれませんね。なんでも近年行事を減らして、学習時間を増やしているとか。ただそのせいで入試の倍率がなかなか上がらないという噂も耳にしました。難しいところですね。耐震工事も始まることから、募集はここからが正念場か。HPはリニューアルしたのでみんな見てね!
最後に、日東駒専と呼ばれる大学群を確認してみましょう。ここは10位まで拡大してみます。
日本大学
- 鎌倉高校 54
- 茅ヶ崎北陵高校 44
- 大船高校 43
- 七里ガ浜高校 35
- 湘南高校 24
- 藤沢西高校・茅ヶ崎高校 13
- 湘南台高校 11
- 鶴嶺高校 9
- 深沢高校 7
- 藤沢清流高校・藤沢総合高校 1
東洋大学
- 鎌倉高校 49
- 大船高校 42
- 七里ガ浜高校 35
- 茅ヶ崎北陵高校 22
- 湘南高校 21
- 深沢高校 12
- 鶴嶺高校 11
- 藤沢西高校・茅ヶ崎高校 7
- 湘南台高校 5
- 藤沢清流高校・茅ヶ崎西浜高校 2
駒澤大学
- 鎌倉高校 36
- 七里ガ浜高校 29
- 大船高校 20
- 湘南高校 18
- 茅ヶ崎北陵高校 16
- 湘南台高校 9
- 鶴嶺高校 7
- 茅ヶ崎高校 6
- 藤沢西高校・深沢高校 3
- 藤沢清流高校・藤沢総合高校・茅ヶ崎西浜高校 2
専修大学
- 鎌倉高校 37
- 大船高校 36
- 茅ヶ崎北陵高校 33
- 七里ガ浜高校 32
- 湘南台高校 21
- 藤沢西高校・深沢高校 17
- 茅ヶ崎高校 16
- 鶴嶺高校 14
- 湘南高校 13
- 茅ヶ崎西浜高校 5
この辺りの大学群になると、メイン層が湘南から鎌倉、SOFTSへと移り変わってくる様子が見えますね。偏差値的にSOFTS以下の学校では「勉強頑張った子が入れる」というのがこの大学群たちのイメージとなるのでしょう。
最後の最後に、東海大学も見てみましょうか。
東海大学
- 大船高校 52
- 鶴嶺高校 47
- 七里ガ浜高校 44
- 湘南台高校 30
- 鎌倉高校・深沢高校 24
- 茅ヶ崎北陵高校 22
- 茅ヶ崎高校 17
- 藤沢西高校・藤沢清流 7
- 茅ヶ崎西浜高校 5
- 藤沢総合高校 4
質問をしてきてくれた生徒にこういったデータを見せると「高校選びも重要なんだ」と実感していたようでした。場って大事ですからね。どうしても人間流されやすい生き物ですから、周りにどんな人がいてどんな風に勉強に取り組むかって意外と大事なんです。
一般受験の難化、大学入試システムの変更により、「大学は贅沢品」という時代がまた来るかもしれません。
そんな中、高校生において必要なのは、「やらされる勉強ではなく自ら能動的にやる勉強」です。高校受験の時のように、手厚くやるべき内容を渡してくれて指示してくれる塾はありません。というか、そんな塾に頼っていたら何もできなくなってしまいます。
自ら考え行動する。もちろんそれを大学受験だけに使う必要はありません。ただ、その力を養っておけば、高校卒業後、何でもできます。ですから、この力を高校生活のうちに身につけておきましょう。勉強を通してね。
あと、最後にチクリ。まだ高校HPに最新の実績が出ていないところも多いです。仮にも学力向上進学重点校エントリー校といわれる学校は、この辺り俊敏に公表してほしいと思うのですが。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
データには全員が載っているわけではないのでご注意を。例えば、藤沢清流で日本女子に合格している子は少なくとも一人はいるはずです。
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