「本は全然読まない」
こう豪語しながら、「でも国語が一番得意」と模試でも学校のテストでも良い点数をとり、コミュニケーション力も抜群の子がいます。
僕は「国語力」を「相手の求めるものを返す力」と定義していますので、学問もコミュニケーションも似たようなものだと思っています。つまり、その子はその国語力がとっても高いんです。
なぜか?
理由は簡単です。もう言っちゃいますね。
よく人と話すんです。
しかも、大人と。
面談の席で普段の様子を聞くと、お父様お母様とももちろんよく話されているのですが、そのお友達や旅先で出会った人や参加したワークショップ(ワークショップに参加しているのもすごいけど)の先生と、すぐ仲良くなって色んな話で盛り上がれるんだそう。
しかも、その話の中身も、いわゆる子ども向けではありません。コンピュータのこと、先進技術のこと、芸術のこと、政治のこと、経済のこと、英語のこと、モノ作りのこと、もう本当多種多様で、毎回僕が話を聞くのが楽しみなぐらいです。
だから、語彙も豊富なんですよね。「為替」や「あながち」や「TPP」や「PDCAサイクル」なんて余裕で知っています。語彙を多く持っている人は、言葉を捕まえるネットの網目が細かいイメージで、知識を加速度的に増やしていくことができるんですよね。
弱点は漢字でしたが、ドリルやらせているので大丈夫。
色んな人と話をしてきて、考え方の幅も広いから、客観的に物事を見ることもできます。まぁ、逆に同級生と話が合わなくて困ることもあるそうですが。
そういえば、お父様が面談でこんなことをおっしゃっていました。
「うちでは、相手を子どもとは思わずになんでも話します」
また、本人によると、
「よくわかんない話をお父さんとお母さんが楽しそうに話しているから、ナニソレって気になって調べたりする」のだとか。なるほど、なるほど。親子間で仲がいいことも理由の一つでしょうね。
ちなみに、本人によれば「本は読む時間がなくて…別に嫌いってわけじゃないんですよ!」とのこと。他に楽しいことややりたいことがいっぱいあるそうです。
はい、これが読書をしていなくても国語力が高い子の秘密でした。
真似しようと思ってなかなか真似できることではありませんが、まとめてみましょう。
- 子どもとよく話す
- 親(大人)同士もよく話す
- あえて子ども向きの話にしなくても大丈夫
- 色んな場所へ連れていく(色んな人と話したり色んな体験をさせる)
僕も子どもたちと関わる人間なので、意識してみよう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
自分の中の世界を広げていくことって、勉強でも勉強以外でも大事だもんね。
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