春先、夏前、そしてこの夏明けは、各塾、生徒募集に力が入る時期です。つまり、生徒たちが動きやすい時期ということですね。
当塾はすでにほとんど募集を締め切っていますし、オープン以来このブログ以外での販促活動を行ってはいませんから、今更どうこうというのはないのですが、前職の大手塾時代はこの時期、内にも外にも目を向ける時期でした。
それが良いとか悪いとかという話ではありません。僕も商売をする者として、人を集める大切さはよくわかっているつもりです。
そんな折、LINEからご質問が。遠方でHOME個別指導塾には通えないというご家庭からでした。いくつかご質問いただいたのですが、そのうちの一つにこんな質問がありました。大雑把に要約すると、
「生徒数が多い塾はいい塾ということでいいんでしょうか?」
というもの。今日はこの質問に真剣に答えていきたいと思います!
生徒数が多い塾はいい塾なのか?
この答えは簡単です。
例えば流行っている人気の飲食店をイメージしてみましょう。そうですね、人気のラーメン屋、藤沢の二郎なんかいいんじゃないでしょうか。いつも並んでいます。
どうですか?行きますか?二郎。僕はあんまり行きません。近くの花月か松壱屋かお家でサッポロ一番しょうゆ味食べちゃいます。二郎が美味しくないってことじゃありませんよ。少食だから、あんまり家系行かないんです。
とまぁ、こんな感じです。
「流行っているから、いいお店」というのはあるかもしれませんが、「流行っているから、(あなたにとって)いいお店」かどうかはわかりません。
ですから、「生徒数が多い」ことを塾選びの決め手にはしない方がいいです。あくまで、立地やシステムなどと同じ一要素として考えるべきです。
僕自身も前職で200名以上の生徒数を誇る教室をみたり、全国の大きな教室を見学させてもらったりしましたが、大きい教室にはメリットもデメリットもあります。それを踏まえた上で、塾選びの参考にしていただくといいのではないでしょうか。
ちょっと箇条書きしてみましょう。
生徒数が多いことのメリット
- 情報量が多い
- 知り合い(友達)が多い可能性
- 立地がいい
- 何かしらの人気の要素がある
- 企業側が設備などに力を入れている可能性が高い
生徒数が多いことのデメリット
- 一人当たりにかけるパワーが少なくなりがち
- 一人当たりにかける時間が少なくなりがち
- 知り合い(嫌いな人)が多い可能性
スケールメリットという言葉がある通り、そこに集まるものや人が多いと、そこにいる人は色んな付加価値を得ることができます。
塾で言えば、情報や設備なんかですかね。何店舗も持っているような会社が運営している塾ですと、やっぱり生徒数が多い教室に有能な人材を送り込みがちですよね。
ですから、塾選びで生徒数が多い教室を検討する場合は、「何がその生徒数の多さにつながっているのか」を早めに把握しましょう。
例えばそれが人気講師の場合、人気講師が教えられる人数には限りがあるはずです。入ってみたら人気じゃない講師に教えてもらう、なんてこともあり得るかもしれません。見学や体験授業の中で、早めに「あ、ここはあの先生が人気なんだ」とわかれば、「この先生でお願いできますか?」と入塾前に交渉もできます。入るからにはちゃんとメリットを享受したいですからね。
逆に、生徒数が多い教室の最重要デメリットは、どうしたって一人当たりにかけられる時間やパワーが減ることです。
どんなに優秀な教室長でも、生徒200人を一人で管理するのは至難の業です。現代は情報化社会で、塾の業務量や情報量も増えていますから、生徒100人でも大変だと思います。もちろん教室長一人ではなく、仲間と一緒に運営をしていくわけですが、このご時世、素敵な人材を採用するというのはこの業界にとってとても難しいこと。そんなことも踏まえて、教室のバタつき加減はチェックしたいところです。あ、もちろん生徒数100人でも200人でも、皆の満足度を下げないスペシャルな教室もありますよ。
以上のメリットやデメリットを入塾の前に確認できればいいのですが、数回の見学や体験授業などでわかることなどたかが知れています。ぶっちゃけ入ってみるまでメリットが大きいかデメリットが大きいかはほとんどわからないでしょう。
ですから、「生徒数が多いこと」を理由に塾を決めるのはあんまりオススメしません。
オススメしませんが、やっぱり人気のお店は一度覗きたくなっちゃうのが人のサガというもの。ですから本日は最後に、そんな教室に見学や体験授業に訪れた際に見た方がいいポイントについて記しておきましょう。
見学や体験授業で気をつけるといい5つのポイント
- 下駄箱やトイレなどの掃除が行き届いているか
- 教室長が安心してあなたの対応に集中できているか
- (個別指導の場合)教室や講師たちはバタバタしていないか(指導の比率や声の大きさなど)
- 塾の人気の理由をなんとなくでも把握できたか
- 「自分で決めたからにはこの塾を信頼して頑張る!」と腹が括れるか
あくまで、個人的意見ですが、この5つが揃った塾は間違いがないかなと思います。
ただ、最後に大事なことを申し上げておきましょう。
結局塾というのはツールです。アイテムです。頑張るのは、いつだって本人。それにどんなに素晴らしい塾に通ったとしても、塾に頼りすぎも良くありません。
だから、誤解を恐れず言えば、どこで頑張るかよりも、「ここで頑張る!」という本人の気持ちが何より大事なのです。そう腹を括れば、多少のデメリットなんて吹き飛ばせます。
ここまで色々書いておいて最後それかよ、なんて声も聞こえてきそうですが、参考になれば幸いです。
どうか最高の塾選びを。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
あなたにとって素晴らしい塾に巡り会えますように。
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