何人か生徒がいるので、吹奏楽を見たり校内をぐるりと一周して、会いたい人にはみんな会えたので大満足でした。
そのまま午後は、藤沢西高校へ。こちらは王道の高校文化祭。めっちゃ暑くて外でやっている飲食の売店が大変そうでしたが、ワイワイ賑わっていました。こちらでは、軽音楽部と中庭での吹奏楽を鑑賞。なんかCDデビューする子たちもいるみたい。総じて、音楽っていいね。
こちらも、生徒たちに会えて大満足でした。
そんな折、ある生徒から「先生、吹奏楽部って成績いい子多くないっすか?」という謎の仮説をいただいたので、ちょっと考えてみることに。
吹奏楽部って、部活としてはハードだし、引退も遅くて受験に不利な感もありますが、確かに僕の実感値でも、部活だけでなく勉強も頑張り屋さんの子が多かったように思います。
本日は、その理由に迫ってみましょう。あくまで仮説ですから、異論反論大いに大歓迎です。こういうのって、考えることが頭の体操になったりするんですよね。
なぜ吹奏楽部の子は成績が良くなるのか
①勉強と楽器が似ているから
僕がよく楽器をやっている子に伝える言葉です。
勉強と楽器って似ている。すぐにはうまくならないし、コツコツやらなきゃ上達しない。しばらく触れなきゃすぐ下手くそになるし、無闇やたらにやっても終わりは見えずキリがない。
最小限の計画を立てて、成功体験を積み重ねて、テストやリハーサルをこなして、本番に向かう。本番が終わったら、反省をして、次の練習どうしていくかを決めて、またコツコツやっていく。そういうプロセスも似ているんですね。
また、最低限の暗記は必要だし、5感を使うし、単純作業じゃない。
だからこそ、楽器の練習に慣れている子は、勉強もうまくできるのかなと思うのです。
②ワーキングメモリの向上
先日読んだDaigoさんの超効率勉強法で、「楽器を学んだ期間が長いほど短期記憶の働きが良く、ワーキングメモリの性能も高い」という論が紹介されていました。
実際のリサーチによると、ミュージシャンは記憶力が良く、ランダムに並んだ数列をすぐに覚えるような作業が上手なことがわかったといいます。
ワーキングメモリとは、短期的に情報を処理する脳の機能のこと。よく机の面積に例えられることが多いですよね。それが広ければ広いほど、処理能力が大きくなるということです。
上記でも挙げた通り5感を使ったりすることや、情報をまとまりで捉えたりすることが、ワーキングメモリの向上にはいいそうです。
音楽をワーキングメモリの向上に活用するコツは、音楽を楽しむこと。その方が脳に刺激が伝わりやすいのだとか。まぁ、なんでも嫌々やっていたらあんまり意味ないってことですね。
音楽を楽しく学ぶことが、脳トレになる。吹奏楽部、楽しんでいる子は強いってことね。
③忙しいから
吹奏楽部は割と忙しめの部活動です。
引退も遅いですし、勉強時間の確保でいえば不利な部活です。部活動自体も、明確な目標があり、ダラダラやっているわけにはいきません。周りに迷惑かけちゃいますからね。
そんな環境の中で鍛えられていますから、自然にタスク処理能力が上がっていくというのが、3つ目の理由です。
自分のやることを整理して、簡単にでもいつやるか決めて、こなす。次々に出てくる新しいタスク(やること)を振り分け、既存のタスクの合間に入れていき、こなす。
この能力が日々の中で鍛えられることが、吹奏楽部の強みでもあるのではないでしょうか。
さて、つらつらと理由について書いてきましたが、他にも「音楽という科目が成績取りやすいから」や「部の人数が多いから相対的に成績が良い子が多くなる」などの理由も考えられそうですね。
読みながら、「いやいや、それを言ったら○○部だって勉強に活かせるこんな力が身につくよ!」みたいなのを思いついた方も沢山いらっしゃるでしょう。
次回、部活動と勉強シリーズ第二弾があるやもしれませんので、ぜひとも思いついた方は、ツイッターやメールやLINEで情報くださいな。
お待ちしております。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
日々の継続ほど力になるものはないからね。
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