先日こんな記事を書きました。
きっかけは、このイベントのお知らせをもらったこと。ちなみにこのチラシを生徒に見せたら「牽引の字が難しすぎる」と言っていましたが、「ターゲットは塾の先生だから問題ないと思うよ」とちゃんと伝えておきました。
そこで前回「自立型学習」について簡単に説明をしていったわけですが、最後の最後に気付いちゃったんですよね。ただの自立型学習塾というわけではなく、「ICT」という言葉がそこに付け加えられていることに。
まるで時代に取り残された化石のような記事を書いてしまったんじゃないかと激しく後悔しましたが、割と評判良かったのでにやにやしています。調子に乗って続きです。
最近よく聞く「ICT」について説明していきましょう。
ICTとは一体何?
ICTとは、Information and Communication Technologyの略で、日本語にすると「情報通信技術」のことです。
似たような言葉で、ITなんてありましたよね。こちらは日本語で「情報技術」。コンピューターやデータ通信に関すること、例えばパソコンやインターネットの操作方法やそれらを構成するハード&ソフトウエアの応用技術までの幅広い範囲の総称です。
「IT革命」なんて言葉も流行りましたよね。それに伴って、インターネットの高速化やインフラ整備が進みました。
そこで、さらにその先、【いつでも・どこでも・何でも・誰でも】簡単にネットワークが利用できる「ユビキタスネット社会」を目指し、この「ICT」という言葉が注目されています。人と人や人とモノをつなぐという観点から、総務省などもこのICTという言葉を積極的に活用しているようです。
簡単に言っちゃえば、ITの進化版みたいなイメージでいいのかな。ポイントは、やっぱりコミュニケーション。「コンピューターをよくする・普及させる」ということから「そのコンピューターをどう使う」に視点が変わったという感じですね。
教育現場でも「ICT導入!」みたいな文言があちこちでよく聞こえるようになりました。文部科学省主導で、公立の学校においても、パソコンやタブレット、デジタル黒板を導入し、子どもたちの情報活用能力の育成を図るための「ICT環境整備事業」を行なっているといいます。現場レベルで話を聞くとまだまだ実践には程遠いというところも多いようですが。
冒頭のチラシでご紹介されているのは、そんなICTを効果的に使って自立学習に取り組んでいる皆さんということです。
勉強する上で、パソコンやタブレット、スマホはよく敵とみなされがちですが、効果的に使えればこれ以上の武器はありません。なんでもすぐ調べられるし、授業を聞くことも、問題を解くことも、それ一つで可能です。時間や場所も選びません。
まったくもってすごい時代ですよね。昔だったら図書館で一日かけて探し調べなくちゃいけなかったことが、(内容の差はあれど)自宅のベッドに寝っ転がりながらわずか10分で見つけられる世の中になったのです。
我々人類は過去に大きな革命を3度迎えたといわれています。
1度目は「農業革命」。これにより定住するという概念が生まれ、村や国が起こるきっかけとなりました。
2度目は「産業革命」。機械の発明です。この革命により、(いいことか悪いことかは置いといて)我々の一部の生活が一段階上のステージへと上がりました。貧富の差や、働き方、教育にも大きな影響がありました。
3度目が、「情報革命」です。ここで起こったのは、モノから情報への価値の転換です。現代は、モノを多く持っている人が豊かという時代ではありません。多くの情報を持ち、変化に対応できている人を豊かと呼ぶ時代です。
その時代の最高の武器が、インターネットであることは間違いがないでしょう。秒速で、世界の向こう側とつながることのできるそのツールは、人類に過去最高レベルの革命をもたらしました。
ICTとは、人類史上最高の武器にもなり得るそのアイテムを、使いこなすための合言葉です。
強い武器にはもちろん弊害もあります。良い悪いは別として、それを怖がり遠ざけようとする人ももちろんいるでしょう。
ただ、デジタルネイティブ世代と呼ばれる今の子どもたちは、そんな最強の武器に抵抗がありません。RPGで喩えるなら、「え、これ勇者の武器?それ使うのはなんか畏れ多い」とならず「え、これ勇者の武器?いいじゃん、めっちゃ使えそうじゃん。使ってみよー」とできるのです。
もちろん誰もが使いこなせるわけではありませんが、それだって使ってみないとわかりません。「子どもにスマホを持たせるのは危険」という意見も確かにわかりますが、本当かどうかは持たせてみないとわかりませんよね。めっちゃ使いこなすかも。
そんな恐る恐る子どもにICTを体験させるタイミングで、近くにエキスパートがいるのは心強いですよね。塾や学校でのこういった試み、僕はすごく楽しみにしている派です。
前述になりますが、もう我々は3度目の革命を体験してしまったのです。それより以前には戻れません。
どうせなら最高装備で最高の人生を掴みにいけるといいですよね。
もちろんテストがアナログで行われる以上、アナログの強みも重々承知の上での散文でした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
どんな武器も使う人次第だから、まずは使い方を学ばなくちゃ。
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