「いずれ塾業界で独立を考えているのですが、今からやっておいたほうがいいことはありますか?」
こんなご質問をLINE@から頂きました。
せっかく頂いた質問ですから、真剣に考えてみました。偉そうに言うつもりはありませんが、僕が思う「やっておいた方がいいこと」を、本日はこっそりお伝えしましょう。見たら怒る方も居ると思うのであんまり大声では言えません。あくまでこっそりです。それでも、少しでも参考になれば幸いです。
いずれこの業界で独立を考えている方が、今からやっておいた方がいいこと。
結論を一言で言えば、「自己ブランディング」だと僕は思います。
自己ブランディングとは
塾業界、結構厳しいです。少子化の中で、塾の数は意外と多いですから、どんどん潰れます。僕が求人広告の営業をやっている頃から、塾は「未来のない」業種として紹介されていました。その中で独立し、生き残るのは至難の業です。
ですから、準備をキッチリしましょう。
それはお金だったりノウハウだったり、まぁ色々ありますが、もっと簡単で楽なものがあります。それが「自己ブランディング」です。
なんで楽かって?だって、自分ひとりでできるし、リスクもないからです。借金もしなくていいし、誰かにお金を払う必要もありません。
日々の業務の中で、塾の先生として自分の実力をレベルアップさせるのはもちろん、その成長ぶりや現在の自分の実力を、外にも発信しておくのです。
「ブランディング」をウィキペディアで検索すると、寄付のお願いをされます。違う違う、「共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていくこと」と出てきます。
そう、大事なのは「顧客にとっての価値を高めていくこと」です。いくら実力があっても、誰にも知られていなければ、独立開業は困難なものになってしまうでしょう。かの名将野村監督も「評価は他人の目が決める」という金言を残しています。まさにその通りですよね。
独立への意志があるのなら、その独立したい地域の皆様に、あなたのことを知ってもらわなくては。そのために必要なことが「自己ブランディング」です。
自己ブランディングの方法
方法は簡単です。
ネットです、ネット。こんなに使いやすい武器はありません。
ツイッターでもインスタグラムでもフェイスブックでもブログでもHPでも何でもいいと思います。地域やお客様に合わせて媒体を選び、そこでまず発信をしましょう。自分の想いとか、考え方とか、能力とか、武器とか、作ったプリントとか、受験情報とか。とにかく伝えましょう。未来の出会いに、情報の投資をするのです。匿名でいいと思います。
コストは(お金がかかることもありますが)、基本時間のみです。逆に言えば、独立前に独立後に向けた時間がかけられるのです。よくないですか。
例えば、僕の場合はブログに助けられました。おかげさまで、お客様との出会いには困りませんでした。しかも、素晴らしく素敵な生徒たちや保護者の方々と出会えました。チラシも一枚も撒いていません。広告費は0円(サーバー代はかかってる)。これも(当時は意図せずやっていた)、自己ブランディングのおかげです。
「ブログ…どうすりゃいいんだ」という方向けに、超簡易ブログの書き方の記事を載せておきますね。本当にお客様との出会いを目的にするのなら、もう少し内容を考える必要はあると思いますが。
僕の知る限りで、ネット媒体を有効に使って立ち上げを成功された塾を2つお伝えしておきましょう。京都の「進学塾SOIL」という塾さんと、同じ神奈川の「進学塾フォルテ」という塾さんです。どちらもすごい塾です。名前に「進学塾」をつければいいという噂も。
「独立したい!」と思うあなたなら、「こんな塾にしたい!」というビジョンや、誰にも負けない(と自分で思う)自身の強みがあるでしょう。それがまだ見ぬ何処かの誰かに伝わるような発信をするのです。
え?難しい?ちょいちょい、独立したらそれを当たり前にやらなきゃいけないんですよ。しかも、群雄割拠のこの時代の塾界の中で。きっと今からやっておいたほうが楽チンです。
気をつけること
ここまでノリノリで書いてきましたが、もちろん社会人ですから、気をつけることもあります。2つだけ書いておきます。
1 今の会社に迷惑をかけない
社会人として、人として、今いる会社になるべく迷惑をかけないようにしましょう。実力があればある人ほど、抜けること自体が迷惑になると思いますが、それでも「なるべく」を心掛けましょう。当たり前ではありますが、僕も生徒を引き抜いたりは一切していません。
自分の自己ブランディングが、会社にとっても自分にとってもいい、つまりwin-winになれば最高ですよね。
僕は幸い、素敵な会社に巡り会えました。お陰様で、好き勝手やらせてもらった挙げ句、もめることもなく、スムーズに独立ができました。感謝感謝です。
ただ、色んな人の話を聞くと、どうもひどい会社もあるようです。そんなところに勤めているあなたに向けて、あえて強めの口調で書けば、あなたの人生、会社は何の責任も取ってくれません。妨害工作をされたり、退職金が雀の涙ほどという会社もあるそうです。
いいですか、あなたの人生の責任は、あなたにしか取れないのです。安易に「会社のために」という理由をつけて、そこから目を背けることをやめましょう。
たとえ会社と闘うことになっても、一人で生きていくだけの力を持つ。そのための「自己ブランディング」でもあります。
2 顧客目線を忘れない
「自己ブランディング」は、自分を打ち出すことが目的ですが、自分だけが楽しくても意味がありません。
ウィキペディアに戻りましょう。寄付をお願いされますが、支払うかどうかはあなた次第。重要なのは、ブランディングについての文言「共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていくこと」です。
大切なことなので、もう一度書きますね。「共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていくこと」。
そのままです。独りよがりではなく、なるべくの範囲で「共感」や「信頼」、そして「お客様にとっての価値」が生まれるような文章や内容にすることを心掛けましょう。表現の仕方や文体、伝え方や見せ方は自由ですが、すべては伝えたい誰かを意識しながら書くことです。
それは、いわばラブレター。
いつか独立をするその日まで、自分なりのラブレターをコツコツ書き続けるのです。何だかこの喩え気持ち悪いですね。
でも、それをちゃんと続けていければ、ちゃんと出会えますよ。
いつか、出会えてよかったと思える人たちに。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そしていつかできるあなたの素敵な塾を、僕も楽しみにしております。
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