以前こういった記事を書きました。
それを見たある保護者の方から「逆に、伸びる親の特徴ってありますか?」という質問を頂戴しましたので、今日はそのことについて書いていきたいと思います。
あくまで個人的意見ですので参考までに。偉そうに語りますが、僕自身が親になった時の備忘録としても残しておきたいと思います。
成績が伸びやすい親の特徴
子どもの人生の主人公は子ども自身だと知っている
まずは当たり前のことから。
親はね、たしかに子どもを産んで育てていく責任がありますよ。親がいなかったら子はいませんからね。でもね、子どもの幸せを決めるのは、いつだって子ども自身なんですよ。
もちろんもちろん、まだまだ子どものうちは危なっかしいところだっていっぱいありますからね。全部が全部子どものやりたいように、という話じゃないんです。いざという時、親のエゴや敷いたレールではなくて、子ども自身の考え方を尊重して、応援してあげてほしいということです。
誰もが医者になって喜ぶわけでもないし、誰もが東大に入って嬉しいわけでもありません。同じように、親と子だって全然違いますからね。親の夢や希望を、必要以上に子どもに押し付けるのは、やっぱりよくないです。
そのことをちゃんと理解して、いい距離感で子どもを見守るということ。幸い、僕が知っている多くの保護者様がそんな感じなんです。僕も見習いたいと思います。
あなたが居て良かったと伝えている
「beの理論」って、僕好きなんですよね。
あなたがいて、私たちは嬉しいよ。できないことがあっても、時に大喧嘩したとしても、あなたがいる、そのこと自体がまずすごく幸せなことなの。
「ハイハイできたね」のような行動承認(do)や、「テストでいい点取れたね」っていう結果承認(have)だけじゃなくて、生まれてきてくれた時のように、「生まれてきてくれてありがとう!」の気持ちを示すのが、存在承認(be)。
それをちゃんと実感している親。伝えられている親。見ていて、こっちまでほっこりさせてもらえます。これってすごく大事なことだと思っています。
子どもの話をよく聞いている
勝手な印象ですが、成績が伸びやすい子の親御さんは、子どもの話をよく聞いている気がします。
話す:聞く=3:7ぐらいの割合のイメージでしょうか。そして、的確なアドバイスや共感をしてくれるから、子どもはもっともっと話すようになる。
人と話すって、勉強にも効果的なんですよね。物事をうまく伝えるには、僕がよく言う「国語力」が必要です。人と話すことで、その国語力が鍛えられたり、知識を手に入れられたりする。そこでもらえる親の返答で、世界が広がることもありますからね。
親自身が勉強や挑戦をしている
「背中で見せる」というやつです。
親は、子どもにとって一番身近な大人。その大人が格好いいと、子どもも真似するんですよね。
勉強でもいいし、挑戦でもいい。親が頑張っている姿を、子どもにガッツリ見せてあげている。
そこから、「あ、この人の言うことはちゃんと聞こう」が生まれるのだと思います。
「子どもは、親の言う通りにはしないが、する通りにはする」という名言もあるそうです。
親同士仲がいい
これは前回の内容を引用しておきましょう。
ちょっとデリケートな話題なので、先に断っておきますね。決してシングルマザーやシングルファザーが駄目というお話ではありません。 大事なのは、一番身近で接する大人たちがどういう関係性でどんな言葉を使って話しているかということです。 親がお互いのことを罵るようなご家庭で育てば、罵るようなネガティブな言葉が子どもの中には植え付けられます。子どもは親の鏡ですから、子どもも外で他者に対して攻撃的な態度や言葉を使ってしまうかもしれません。 逆に、ポジティブな言葉が彩るご家庭で育った子どもは、外でもポジティブな言葉を使います。それがどんないい効果を及ぼすか、なんとなくイメージがつきますよね。
そういうことです。
色んなことを体験させて興味関心を引き出している
特に、幼少期のうちは色んなことを体験させてあげることが大切だと思います。中学生ぐらいになると忙しくなってなかなかその時間が取れなかったりするんですよね。
色んなものを見たり聞いたり、実際に触ったり使ったりやってみたり。そんな体験が、学力の土台になります。机上で抽象的なものを学ぶ際でも、具体的な例が浮かぶようになると勉強は楽チンです。
また、興味関心の持つパワーってすごいですから、その中で好きなものが見つかれば、それを通じて、子どもはエネルギーのかけ方が学べます。
あとはエネルギーの矛先を変えてあげれば、勉強にも応用ができますからね。まずはパワー自体を増やしておくってことですね。
適度に悩ませている
僕の好きな本『ラーンベター』に、「親の仕事の一つは、子どもを不安な状態、答えがわからない状態に慣れさせること」と書いてありました。なるほど!と思った記憶があります。
うちの保護者さんに話を聞いていると、たしかにいい意味で子どもを「助けない」ことがあるんですよね。失敗を体験させる感じですね。
成長には失敗も悩みも大切ですからね。だけど、いざという時にちゃんと助けてあげられるように、実はしっかり見守っている。
この距離感、僕も指導の中で参考にしたいです。
子ども扱いしない
子どもは、無限大の可能性を秘めています。
子どもなんですけどね、下手な子ども扱いは逆効果。言葉も内容も、大人扱いぐらいがちょうどいいのかもしれません。
それによって、責任を負うことを覚えたり、失敗から学んだり、大人の世界に触れたりできますからね。
子どもの世界を、どんどん広げてあげましょう。
勉強への価値観を一貫して伝えている
なぜ勉強するのか。
そのことを幼い頃からしっかりと子どもに伝えてきたご家庭は、やっぱり強いです。
勉強が(受動的に)「やらされるもの」ではなくて、(能動的に)「やるもの」になっているんですよね。
これを疎かにしていて、急に中学生になってから「勉強しなさい」と言っても、もちろん響きません。
なぜ勉強するのか。
答えはもちろん人それぞれでいいと思いますが、そんなお話をご家庭でも、当たり前にしてみるのもいいですよね。
さて、長々と書いてきましたが、これらはあくまで僕の考え。ありきたりですが、子育てに正解ってないんですよね。
先日、当塾のある保護者様からこんなメッセージをいただきました。
何事も、死なない限り、経験だと思います。後から思い出して後悔するのも、笑うのも何でもあり。風もなく、天気も季節も全く同じ環境よりかは、いろいろあった方が楽しいですから。その変化を楽しめる人になって欲しいと思っています。
素晴らしいお考えですよね。そして、いつも親はその傍らにいて、見守っている。
また、今回は「勉強」に焦点をあててやってきましたが、もちのろん、勉強だけが人生ではありません。
子どもたちが、なるべくHAPPYな未来を過ごせるように。
僕ら大人にできること、他にも「こういうことが子どもにいいよ!」というものがあれば、ぜひ教えてください。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
みんながなるべく笑って幸せに暮らしていけますように。
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