子供だった頃、声が出せなくなった時期があります。
あの頃、自分はなんで駄目なんだろう、と思いました。まわりの大切な人たちを悲しませ、苦しめ、苛立たせ、 がっかりさせ、諦めさせたと思います。
わかっていたけれど、どうしたらいいのか、わからなかった。 どうにかしなければいけないといつもわかっていたけれど、うまく出来なかった。
まわりの人たちも、きっとどうしたらいいのかわからなかった。
…これは、ある保護者様にいただいたお手紙の冒頭です。もうとっても素敵なお手紙でしたので、許可を得て、共有をしたいと思います。読むと目がうるうるするので、誤字脱字多めにみていただけると幸いです。
それでは続きをご覧ください。
ある保護者の方からのお手紙
そんな私が大人になり、母になりました。今でも心のどこかで信じられないことです。
そんな、ある時、こんな先生と出逢います。毎日、どこかにいる子供たちに、大人たちに語り続けている先生だった。
毎日、僕は、必ずここにいるから、扉を閉めずにここにいるから、それを忘れないでほしいと叫び続けていた。そして、いつも最後は必ずこう綴る。今日もここに会いに来てくれて本当にどうもありがとう。どんなかたちでもいい、とにかく、ここに辿り着いてくれたらと願い続けているように思えた。
昔、あんなに苦しかったことでもすっかり忘れていた自分の記憶が甦った。
こんな先生にあの頃、もし出逢えていたらと思った。
こんな先生に、私の周りで私のために苦しんでくれた人たちが出逢えていたらと思った。
そして、もし愛する我が子が私のような思いをしたとしても、今は、この先生がいてくれる。
そして、もうあんなに苦しくて、人にあまり話したくないと思えたようなことも、人に話すことなんてもうないだろうと思っていたことも、先生のおかげで話してもいいと思える。
あの頃の私も、あの頃、私の周りにいてくれた大人たちも誰も何も悪くなかった。
ただ、どうしていいのか、わからなかった。
そんな気持ちにほんの、ほんの少しでいいからこの人ならもしかしたら寄り添ってくれるかもしれないと思える先生に出逢えなかった。
ただ、それだけだった。
そのことに気づけたので、全て救われ、許された気持ちになれました。
その先生は「いつ何時に待ち合わせね」と約束したらきっと約束したその日からあなたに会いたくて会いたくて…前の日から、待ち合わせ場所であなたのことを待っていてくれるような、そんな先生です。
もう一度だけ、信じてみてくれたら嬉しいです。
大人だって、皆んな一緒じゃないことに気づいてくれたら。
先生だって、皆んな一緒じゃないことを知ってくれたら。
この先生は、決して驚かない。
あんな目であなたをみたりしない。
あんな目であなたの愛する我が子を見たり決してしない。
だから、もう、安心してほしい。
どうして来たの?なんて聞かない。
あなたがそこまで一人で頑張ってきた時間を知ってる。
あなたがお子さんのために、苦しんできた時間を知ってる。
私がいけなかったのかもしれないと、親である自分を責めた時間を超えてここに来てくれたことをわかってくれる。
来てくれてありがとう、ここに来てくれるまでの時間、よく頑張ったねと、言葉にせず言ってくれる、先生です。
こんな先生に出逢えたあなたは、きっと先生のように底知れぬ強さと無限の優しさを持つ素敵な大人になる。
そして、そんなあなたに救われる人が、必ずいます。
そんな、あなたを必要としてくれる人が必ずこの先で待っています。
気付いたら、あなたのすぐ隣に、四足歩行のその先生は、突然いたりするかもしれません。
何も話さないかもしれないけれど、あなたの見つめる方向を一緒にただ見つめてくれる。
SNS上で声を出さない、出せないような方々でも、篠崎先生を心から必要とされる方々がいつか、どこかで、すぐじゃなくてもいいから、ご自身のタイミングで、そっと篠崎先生に手を差し出してくださったらと思っています。
…もうね、感動しました。読んだときもそうでしたが、書いてみるとより一層入ってきますね。さらに、身が引き締まりました。
前文としては、「先生はブログでいつも誰かをご紹介なさるけれど、先生ご自身を紹介されている記事がないので、書いてみてもいいですか」と仰っていただき、このような素敵な文章を綴っていただく運びとなりました。
なんだか僕自身のことをとっても良く書いていただき恐縮だったのですが、せっかくなので、たまにはただただ僕だけがとっても気持ちよくなるこういった記事もいいかなと。
本当にありがとうございます。この場を借りて、心からの御礼を。
僕には子どもがいませんから、子育ての大変さもリアルな苦しみもなかなかわかりません。でも、それが簡単じゃないことはよく知っているつもりです。
だから、自分の親も含めて、世の中のお父様お母様、保護者様を尊敬しています。そして、日々を一生懸命に生きる子どもたちも大好きです。
そんな彼らに、微力ながらも、少しでもお力になれるよう、日々日々精進していきます。
勉強犬、まだまだ成長したいと思います。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
いつか心折れそうなときに読み返すボックスにイン。
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