ミュージカルって不思議だ。
物語の途中で、突然歌い出す。現実だったら、どんなに違和感を持つだろう。怖がられるか、気味悪がられるか、どちらにしても良い印象は持たれないと思う。
でも、ミュージカルの世界では違う。何なら僕らは、それを楽しみにする。知っているからだ。お芝居と歌と色んなものが混じり合って、僕らに感動と喜びをくれること。
だから、ワクワクドキドキしながら、僕らは待ち望む。
大好きなあの歌が流れてくるのを。
劇団四季「アラジン」の感想
僕はミュージカル映画は結構観ているけれど、生のミュージカルは見たことがありませんでした。
そんな僕に、ミュージカル好きの生徒が「劇団四季最高!」「アラジンすごくいいよ!」と教えてくれたので、「劇団四季ってよく聞くし、あなたが言うならいやもうそりゃ間違いないでしょう!見たい!」ということで、チケットを取りました。
ナーニー「なかなか取れないんだぜ、そのチケット」
あ、こちら、僕のランプの精のナーニーです。お願い事は一つも叶えられません。
ナーニー「おいおい、イチイチ言わなくていいんだよ、そういうことは。マァ、とりあえず『アラジン』の公式HPを貼っておくぜ」
もちろん映画版のアラジンは見たし、学生時代分単位でスケジュールを立ててディズニーランドを回っていたぐらいディズニー好きだし、劇団四季はめちゃイケでライオンキングちょっとだけ見たけど凄そうだったし、もう見る前からワクワクでした。
お仕事終わりに、藤沢から東海道線にガタンゴトン揺られて、新橋。駅でちょっとだけ迷ったけど、大江戸線の方まで歩くと、目印もあり。カレッタ汐留というビルの中でした。
ナーニー「地下からも行けるのに、わざわざ信号に引っかかりながら地上から言ったんだよナ」
いちいち言わなくてもいいと思うんですけど。
ナーニー「HAHAHA!これから観に行くかもしれない画面の前のアナタが迷わないように、地上の目印を貼っておくぜ!」
紫色に光る看板があるところがカレッタ汐留です。
ナーニー「更に進むと、コレが待ってるゼ」
テンション上がりますよね。
では、ここでおさらいをしておきましょう。
そもそも「アラジン」のミュージカルは、イスラム世界の説話集『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』の中の「アラジンと魔法のランプ」を原案としたディズニー作品が元となっています。
ナーニー「千夜一夜物語ってのは、ペルシャの王に殺されないように妻が毎夜物語を語る、ってな形式を採る物語だゼ。物語の中に物語を入れるっていう斬新な手法を生み出したのサ。アリババやシンドバッドもこのお話から生まれたゾ」
世界中で知られる、語り継がれてきた物語というわけですね。
僕は全然知らなかったのですが、ミュージカルって、同じ役を何人かの役者さんが回ごとに演じるんですね。
前評判で、「ジーニー役の瀧山さんがすごい!」と聞いていたので、「その役者さんだといいね〜」なんて思いながら、劇場に向かったんです。そしたら。
ナーニー「その日のキャストは、こんな感じだったカナー」
念願叶いました。
というか、瀧山さんはもちろん、他のキャストの皆さんも素晴らしくて、他の方のバージョンのアラジンも観たくなりましたね。なるほど、こうやって劇団四季にハマっていくのか。
ナーニー「フェイスブックで教えてもらったんだけどサ、回転席があるキャッツや、圧倒的迫力のライオンキングや、他にもイロイロやっぱりすげーみたいだぜ」
フェ、フェイスブックやってるんだ。それにしても語彙力。今度国語の授業で鍛え直しましょうね。
おっと、話を戻しましょう。今日はアラジンです。ちなみに、アラジンのあらすじはこんな感じ。もうみんなだいたい知っているとは思いますが。
会場は、意外と小さいんですね。もうあっという間に満員(指定席ね)。綺麗な幕に早くも心奪われる。小さいお子様と一緒に見ることができる防音室もありました。
そしていよいよ、はじまり。
ネタバレにならない程度に、感想を箇条書きにしてみようと思います。
- 冒頭から圧巻の声と音楽とセットで圧倒される。
- ジーニーやっぱりすごい。声もイメージ通りだし、アドリブ(じゃないらしいけど)も面白い。会場は爆笑。
- アラジン、イケメン。
- ジャスミン、僕映画版のジャスミン好きだったんですが、こちらも美声にやられました。
- ミュージカルオリジナルのアラジンのお友達たち、好き。
- ジャファーの悪役感と存在感半端ない。
- イアーゴがオウムじゃなくて人間に!でも、嬉しい演出あり。結構ブラックで大人向けと認識。
- 王様、とぼけ具合が素晴らしい。
- 「フレンドライクミー」は踊りだしそうなぐらい楽しかった。アニメの声優山ちゃん好きもきっと気に入るだろう。
- 「アホールニューワールド」、背景もよくて最高。「自由よ」の訳も最高。
- 映画版とのストーリーの違いも楽しめました。
- スタンディングオベーション、心から。
ナーニー「イェーイ!最高だろ?前半と後半の間に20分の休憩があるけど、トイレは混むから注意しろYO!」
うむ、すっかり虜になって帰ってきました。他のも観たい。
それにしても、あそこまで完ぺきな歌と演技と踊りをマスターするには、どれだけの練習が必要なのでしょう。プレッシャーもある中で結果を残し続けるってのは簡単なことじゃないですもんね。パンフレットでもその努力についてなど書いてありましたが、そのストイックさは自分なりに見習っていきたいと思います。
ナーニー「できる範囲でナ」
はい。
最後に、この物語から、塾のブログを書く身として、一番に学びを得たことを記しておきましょう。それはね…
夢や魔法は魅力的だけど、結局は自分自身が大切
ということ。
これって、勉強も一緒ですよね。
夢みたいな成長はできない。魔法のような勉強法はない。自分自身が努力しなければ、変わらなければ、今の掌の中にはない、掴みたいものは掴めない。
コツコツやるって面倒臭いし、大変だし、変わることって怖いけれど、それにきっと失敗も沢山あるだろうけれど、踏み出すことが大切。自分を信じて。
どん底の暮らしから魔法に魅せられ、だけど、最後にはアラジンがそうしたように。
踏み出そう。たとえその先で、掴みたいものが掴めなくても、夢が叶わなくても、その努力や失敗や経験はさ、絶対に無駄にはならないと思うよ。
ナーニー「お、いい話風のパート終わった??でねでね、ちょっと劇団四季興味あるかも…という方はこんなサイトもアルぜ!」
ナーニー…
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
受験が終わったら、次は何を観ようかなー。
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