自分の居場所を決める権利は子どもにもある


こんにちは、勉強犬です。


先日、質問所を覗くと、気になるご質問があったので、今日はそれについて僕なりの回答を書いていきたいと思います。あくまで僕なりですから、ご容赦ください。参考にならなければすみません。


質問はこちらです。


中1男子の母です。 友達が不安定で、うちの息子にイタズラや暴言などで気持ちをぶつけてきます。息子は病気持ちで体調不良がずっと続いているので、対応できずで困っています。 このような状態が何年も続いています。 それでも我慢してしまい、環境として良くないなと感じます。 学校でも塾でもクラスが一緒なので、塾を変えるべきか悩んでいます。 このようなケースの場合、どうしたらよいのでしょうか。


文面的に同じお母様かな?


中1男子の母です。塾を変えようか迷っています。 息子は病気持ちで小学校をあまり通えて居なかったのですが、現在再発中で体調不良があり点滴しながら何とか学校に行けている状態です。 友達が構って欲しいのか依存が激しく、息子に対してイタズラや暴言があり、学校からも心配の連絡をいただきました。学校も塾もクラスが一緒なので、息子は気が休まらないようです。 幸い勉強は頑張ってくれていて、平均点以上はキープしていますが、このような環境は集中できないし体調にも影響してきてしまうので、良い状態ではないと感じています。 塾の先生とは相性が良く大好きなので躊躇していましたが、塾を変えるべきか悩んでいます。


体調不良でなかなか学校に行けない中、平均点以上をキープしているって、すごく頑張り屋さんですね。


なるほど、息子さんのことが大好きでちょっかいを出してくるお友達がいるんですね。イタズラや暴言など、嫌なことをしてくる時点で「お友達」ではないとも思いますが、表記を変えるとややこしくなるので、そのまま「お友達」として話を進めます。


詳しい状況がわからない中で回答してしまうので、ズレなどもあるかと思いますが、何かしらが参考になれば幸いです。




長々と読んでもらうのもあれですので、まずは僕なりの結論から申し上げておきますね。


大前提として「嫌なことを避ける権利は誰にでもある」という考えの元、話を進めます。


嫌なこと、嫌な人、そこから逃げる権利は誰もにあります。爬虫類が嫌いなのに爬虫類専門の動物園に行く必要はありません。だって自分の人生ですからね。たった100年にも短い人生で、自身が自分の人生に必要とは思えない嫌なことに時間を使うのは勿体ないです。


それは大人はもちろん、子どもでもです。


ただ補足しておくと、子どもの場合、「自身が必要とは思えない嫌なこと」の線引きが難しいこともありますよね。「勉強するのが面倒くさいから勉強嫌だ」みたいな。それとこれとは話が別です。そこは、親御さんや周りの大人が、線引きをしっかりしてあげるべきですね。子どもの価値観は、周りの大人で変わることも多いですから。


兎に角、生きていると至る所からあらゆるタイミングで理不尽は襲ってきます。「え?なんで?」と考えるだけ無駄なこともあるでしょう。それを避けるトレーニング、それが変えられるという体験は、早めからしておくべきです。


ですから、子どもも親も満場一致で「いや、それは避けたほうがいいでしょ」と思うものからは、さっさと避けたほうが身の為です。この場合は「お友達」ですね。過去と他人は変えられないと言いますし、その「お友達」自身が変わる要素が見当たらないのであれば、自分の貴重な時間をかけるだけ勿体ないです。時間とは、命のこと。命も時間も大切にしたいですよね。


なんて言いましたが、いざ塾を変えようと思うとやっぱりなかなか踏ん切りがつきませんよね。そんな考え方を踏まえて、実際の行動としてはどうするべきか少し考えてみました。「こんなの当たり前だよ。もうやってるよ」みたいなことだったらすみません。



  1. 何が嫌なのか本人が言語化して伝えられるようにする
  2. 塾へそれを伝えて何らかの対処ができるのかどうか確認する
  3. その変化を踏まえて、塾を変えるかどうか本人が決める



一つずつ説明していきますね。


1の「何が嫌なのか本人が言語化して伝えられるようにする」は、周りの大人に助けを求めるためにも重要で、なるべく紙に残しておくといいでしょう。嫌なことを思い出すというのは強さがいることですが、書くことで俯瞰して物事を見ることができ、感情も落ち着きます。


今回は塾についての相談ということで、2のお話です。1で言語化したものを塾へ伝えて対応を一緒に考えましょう。折角気に入っている塾ですから、変えずに済むならそれに越したことはありませんよね。


でも、塾の仕組み上なかなか環境が変えられないのであれば、決断のタイミングです。この決断で大事なことは、どうするもこうするも本人が決定するということです。決断するということはとっても難しいことですが、早いうちからそのチャンスを与えておくことは、すごく大事です。


「嫌なことがあるけど通い続ける」のか、「嫌なことは避ける」のか。どちらが正解かは、本人にしかわかりません。本人が選んだなら、それが正解だと思います。その決断から先で得られる経験は、人生の宝物になるでしょう。その先で決断が変わったとしても、「通い続ける」の選択が「やっぱり辞める」になっても、それは決して無駄な時間ではありません。失敗は次の選択の際の糧になります。


「続ける」か「辞める」か。「現状維持」も立派な選択です。ここでもなかなか結論が出ないのであれば、紙にメリットやデメリットを書き出してみるのもいいでしょう。各々の項目に、主観で数値をつけていくのもオススメです。計算してみて、「あ、こっちのがデメリットが大きい」と目視でわかれば、選択しやすいです。


それに、これは自論ですが、塾というのはあくまでツールです。「塾がなければ勉強できない」というのはよくありません。場所が変わっても、本人に頑張る気さえあれば、ちゃんと成果は出てくるものです。塾を変えるというのはたしかにリスキーですが、嫌なことに触れ続けて心のエネルギーをすり減らすよりは、リスクは少ないのではないでしょうか。


その昔、心理学者のレヴィンは言いました。「行動とは、P(人間性や価値観)とE(環境)の相互作用で決定する」。人間性をすぐに変えることをは難しくても、環境はすぐ変えられます。


どうか、最高の選択ができることを、藤沢の片隅から応援しております。「最高の選択」というと構えてしまいそうですが、上述の通り難しいことではありません。


決定権は本人にある。それが大事なことです。本人が決めたなら、それこそが最高の選択だと僕は思います。


親御さんは、本人がなかなか決断できない時に、そっと自分の考えや経験を伝えてあげると良いと思います。


ここまで長々と書いてきましたが、質問の趣旨とズレていてお時間取らせるだけになってしまっていたらすみません。読んでいただき、ありがとうございました。




最後に、ずいぶん昔の話をするんですが、以前の塾に勤めていた時に、同じような理由で転塾を考えている方の面談をしたことがあります。


その面談では、前述の通り、塾を変えることのリスクや嫌な場所にいることのリスクをお伝えし、結果「今の塾で嫌な奴なんかに負けないように頑張る」という結論になりました。その後も何回か連絡をいただき、無事に自身の目標達成を果たしたことも知りました。そういうこともあるんですよね。




起きた「嫌なこと」は変えることができません。起こる「嫌なこと」も予測がつきません。


だけど、人生は続いていきます。


どうか、その「嫌なこと」が、どんな選択を導いたとしても、その後の人生を力強く生きていくための良き経験になりますように。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

自分の場所を決める権利は、子どもにもある。

「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。