「先生、兄弟でも全然違うのはなんで?」
ある日のこと。たまたまマリオとルイージの話をしていると、生徒の一人にそんな風に尋ねられました。マリオとルイージ割と似ているけどなぁとか、遺伝子のお話とか、人格形成についてのお話をしたい気持ちをぐっと堪えて「どうしてだと思う?」と訊くと、首を少し傾げながらも「一人一人別々だから」という答えが返ってきて、なるほど!と思いました。
「第二の家」には有難いことにご兄弟で通塾してくれるご家庭も多いです。みんな個性に溢れていて、当たり前ですが、兄弟だから姉妹だからって括ることは出来ないなぁと思うことばかり。
以前の塾では、3つ子の生徒のサポートをしたこともあります。みんな良い子でした。でも、みんなやっぱり違っていました。みんな違ってみんな良いというやつですね。
似ている部分や同じ部分もたくさんあるんですよ。でも、好きなものや嫌いなものや成長の仕方って全然同じじゃない。僕自身も三兄弟の長男でしたが、弟と妹とは明らかに違う性格です。面白いものですね。
だからこそ、お兄ちゃんに合うものが弟に合うとは限らないし、お姉ちゃんにピッタリなものが妹にピッタリかどうかはわからない。
兄弟でさえそうなのだから、他人はもちろん、親子だってそうなのかもしれません。
ですから、僕らも楽をしてはいけません。兄弟でも、姉妹でも、一人一人違うからね。お兄ちゃんお姉ちゃんの成功体験がそのまま弟くんや妹さんに活用できるかっていったらそれは別だよね。合う勉強法も合う志望校も合う言葉も、同じだったり違ったり、それが人間だよね。
そうそう、大事なのは一人一人と向き合うこと。真摯に一人一人に向き合って、一緒に答えを見つけていくこと。
忘れないようにしなくちゃなと、彼の一言で改めて姿勢を正した日のことでした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
ちなみに人格形成についてのお話で、社会心理学者のレヴィンさんの行動についての関数はこちら。
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