伊坂幸太郎デビュー20年目の真っ向勝負!
そんな文言に惹かれて…いや、そんな文言に惹かれなくとも買っておりました。だって伊坂さんの最新作ですもの。あと表紙が素敵なんですもの。
その本の名は「逆ソクラテス」。正直ピンときません。
個人的に、伊坂さんの本って当たり外れがあるんですよね。もう伊坂さんの本好き過ぎて読み過ぎてちょっと偉そう感が出ちゃうぐらいなんです。気になる方すみません。偉そうついでに、ちょっと個人的お気に入りとそうじゃないものを挙げてみますね。
【お気に入り】
オーデュボンの祈り・陽気なギャングシリーズ・アヒルと鴨のコインロッカー・死神の精度・ゴールデンスランバーなど
【あんまり好きじゃないもの】
あるキング・SOSの猿など
今回はどうかなぁと恐る恐る中を覗くと…
っと、その前にあらすじを見てみましょうか。
敵は、先入観。 世界をひっくり返せ! 伊坂幸太郎史上、最高の読後感。 デビュー20年目の真っ向勝負! 逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」 足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」 最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」 ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。
タイトルは置いといて、なんだか期待の持てるあらすじでした。書き下ろしが多めなのもよかった。しかも、主人公は大体小学生です。塾の本棚にもピッタリ。
そうそう、気になる中身なんですが、ぜひみんなに読んでもらいたいからネタバレ禁止で一言で説明すると、「面白い」です。
僕は「アンスポーツマンライク」が好き。伊坂さんらしい繋がりをまぶした各短編の多くは、スカッとした読後感をあなたにももたらしてくれる事でしょう。
それは、どこかの街の片隅で、世界をひっくり返す主人公たちの物語。
絶望的な状況も、困難な現状も、どこかのどこかに大逆転の目があるかもしれない。そういう希望があると、諦めずに済む。その諦めない心が、本当の大逆転を生む。
そんなスカッとする大逆転の経験って、自身で経験するのが一番なんだけど、本からも手に入れられるんですよね。
この本を読んで、また一つ心が強くなった気がします。
え?そんな参考にならない感想をわざわざ記事にするんじゃないって?
「僕は、そうは、思わない」
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
いや、本当そう思った方がいらっしゃったらすみませんなのですが。
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