写真は、全国高校入試問題正解の分野別版。
元(?)の全国高校入試問題正解は電話帳と呼ばれる厚さを誇る教材です。その名の通り、全国の入試問題が搭載されています。市販でも買えます。今回の記事では差別化のためにそちらを電話帳と呼んでいきますね。
どちらも、多くのトップ校を目指す塾さんでも活用されている素敵な教材です。偏差値は60以上ぐらいの子にオススメの教材です。解説が少し薄いので、一人だと苦労するかもしれませんが、各都道府県の先生方が解説の記事を挙げてくれていたりもするようで、そういう意味では学びやすい世の中になりました。そのままネットサーフィンに流れないように注意。
本日は、電話帳と比べて分野別版の何がいいかをまとめてみました。
- ピックアップの手間がいらない
- ピンポイントで演習ができる
- 厳選された問題を収録
もちろん入試問題形式で本番同様に解きたい!という時は電話帳の方がいいでしょう。少し手間はかかりますが、載っている問題は同じなので、自分で分野別にピックアップすることも可能です。
ただ、「問題を解くことに集中したい」という時は分野別過去問の方がスピーディーに演習に着手できます。それに分野別は二年ごとの発刊なので、豊富な問題から厳選されている問題に触れることができます。苦手な単元やレベルアップしたい単元がはっきりしている場合は、分野別ありですね。数学は分冊ですが、理科や社会は一冊ですしね。
▲こちら数学(数と式・関数・資料の活用篇)の目次。
ただ、もちろんデメリットもあります。それは例えば、「解きはじめる前に分野がわかっちゃうこと」。まぁ、理科や社会ではそれほど問題はないですが、数学では「どの分野の知識を使うんだ?」というのは問題のポイントだったりもしますから、この分野別でできたからと言って、総合問題で同じようにできるかは注意が必要です。
もうちょっとどういうことか説明しておきましょう。下記のような「知識を使って思考する際の3つのプロセス」を見るとわかりやすいですかね。
- 選択する
- 取り出す
- 解く
総合問題の場合、1の負担が大きくなるわけですね。分野別では「これは一次方程式の問題」とわかっちゃいますから、「これは方程式?関数?二次方程式?連立?」の最初の選択が容易になっちゃうわけです。注意しておきましょう。
もちろん分野別と電話帳をどっちも使ったっていいわけですし、科目ごとに変えたっていいわけです。何から始めればいいかわからないという場合は学校や塾の先生を頼りましょう。頼れる大人はガンガン頼りながら、こういった問題集を各都道府県の過去問と併用して準備を進められるといいですね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
今年の夏休みは短いですが、それでもその夏にガツガツ演習するにはもってこいの教材ではないでしょうか。
0コメント