英語問2対策!大問先生の神奈川県公立高校入試学力検査問題攻略法



神奈川県公立高校入試の問題攻略シリーズです。

大問先生と三人の生徒(偏差値60以上のAくん、偏差値50のBさん、偏差値40以下のCくん)の掛け合い形式で、入試問題の分析と対策を行います。


今回攻略する大問は、英語の問2。


早速参りましょう。大問先生、よろしくお願いします。



今回の相手は英語の問2!大問の傾向と位置付け



先生「はい、早速始めまーす。今回対策する大問は、英語の問2。対話の流れを理解して適する単語を正しく書く大問です。簡単に言えば、単語問題ね。入試日の朝一番で行われる教科、英語の問1リスニングの後にあり、多くの受検生にとって最初の方に触れる問題になるかな。ちなみに、マークシート形式になってからも、ここは自分でスペルを書く形式です」


A「配点は毎年2点ずつ3問の計6点か。落としたくないなぁ」

B「最初の方に解くから、精神的にも気持ちよく正解したいところね。解けないとモヤモヤしそう」


先生「お、いいこと言うじゃん。まさにその通り。配点と分析によれば、配点が大きくて難易度が控えめな長文問題がキーとなる適性検査の英語だけど、もちろん単語は長文読解にも必要だし、解けないとこれがけっこうモヤモヤして後に残るんだよね」


C「単語ってことは国語の漢字問題と一緒?対策はひたすら単語練習みたいな」


先生「ひたすら練習ももちろん必要。対策については後で詳しく書くよ。でも、書く漢字がイメージしやすい国語の漢字問題と違って、英語の問2は、まず対話文を読み取ってどの単語かを考えるところからスタートするから、文章の読み取りも重要なポイントです。まぁ、こんな風に言っててもわかりにくいでしょうから、実際の問題を見てみましょう。日本語の文がつかなくなった27年度以降の問題を載せておくよ」


C「俺めっちゃ不安。できるようになるかなぁ」


先生「できるようになるかどうかはあなた次第だけど、一つだけ言っておく。私、失敗しないので」




英語問2の歴史を振り返る



先生「まずは27年度の問題から見ていくよ」



27年度(2015年度)の問2



先生「27年度の問題の答えと正答率は以下の通り。配点はすべて2点です」


(ア) dream (正答率74.5%)

(イ) foreign (正答率31.6%)

(ウ) receive (正答率8.9%)


先生「(ア)の正答率は高めだね。その直後にIn the futureという単語もあって、夢という言葉が連想しやすかったことと単語自体が簡単だったことが要因かも。逆に(ウ)は一割にも満たない正答率。文脈の中でそもそもreceiveという単語が思いつかなかったこと、スペルミス(特にeとi)が要因でしょう」


A「やっぱり書きにくい単語が出るんだなぁ。発音とスペリングに注意な単語は集めて練習しておくとよさそうですね」

C「ん?けっこう正答率が低い。2点だし正答率10%いかないなら捨てるってこともありかな」


先生「Cくん、その発言を全面的に推奨はできないけれど、もしも考えても答えが出ないようならそう思って先に進むのがベストよ。もしくは、初めから配点と正答率が高い後半の長文問題から解くという手もある。入試は一発勝負。精神的に動揺しないことも勝つためには必要なことだからね。さ、次に28年度も見てみましょう」




28年度(2016年度)の問2


先生「28年度の問題の答えと正答率は以下の通り。配点はすべて2点」


(ア) Thursday (正答率53.5%)

(イ) better (正答率9.2%)

(ウ) taught (正答率41.3%)


先生「(ア)は、Tuesdayと迷って欲しいところですが、次のエミの発言でnext Fridayとあるのがヒント。文字数でもわかります。今回は(イ)が難問。木曜日とその次の日を比べているのでgoodの比較級のbetterが入ります。スペルは簡単だけど、何が入るかで多くの受検生が悩んだみたいね。(ウ)は動詞(teach)の過去形。(イ)と併せて語形変化がポイントね」


B「やっぱり曜日とか数字とかは要注意ね。表で覚えておこうと思います」

C「曜日はもうここで出たからもう出ないだろ。数字、きそう」


先生「Cくん、入試はあくまで通過点。曜日や数字は大人になって使う機会もあるくらい重要な単語なのでぜひ覚えておきましょう。さ、次は29年度の問題です」



29年度(2017年度)の問2


先生「29年度の問題の答えと正答率は以下の通り。配点はすべて…」 ABC「2点!」

(ア) bought (正答率85.4%)

(イ) would (正答率75.1%)

(ウ) thirsty (正答率30.8%)


先生「(ア)はbuyの過去形のbought。これはイージーね。(イ)はWould you like 〜?のwould。会話の流れの把握とこの文言を言い回しで覚えておくことが重要。(ウ)は直後に朝から何も飲んでいないという文があるから、のどが渇いているという意味のthirstyが入る。(ウ)は単語自体を知らなくて正答できなかった子が多かったみたいね」


A「やっぱり語形変化だ。動詞が変化する過去形や過去分詞形の不規則動詞はもちろん、edやingの付け方は一覧で覚えておくと楽チンかもな」

C「thirstyって数字かと思った」

B「私も知らない単語だった。それに、Cくんの言う通りもしかしたら30年度(2018年度)の問題には、数字(ThreeやTwelve)や序数(thirdやtwelfth等)が出るかもね」


先生「ヤマを張るというのはオススメしないけど、予測をして練習をすることは悪いことじゃない。結果それは他の大問の正解にもつながるしね。ここまでただ過去を振り返っただけだけど、各々収穫はあったんじゃないかな」


C「めっちゃわかった。これで大丈夫だ」


先生「それは早すぎ。では次にオススメの対策法・勉強法を説明しましょう」



大問先生による英語問2対策勉強術式



先生「今まで見てきた過去問からも分かる通り、英語の大問2を解くにあたって必要な力は【読解力】と【単語力】。この2つの力のつけ方を説明します。ついてきてね」


ABC「御意!」


先生「そんな言葉どこで覚えたの?まぁ、いいや。早速【読解力】について説明します。読解力とは読んで文字の如く、文章を読む力のこと。今回の場合は、英語の大問2の文章を読む力ってこと」


A「僕はそこは心配なさそう」 B「私はギリギリかな」 C「俺は無理!かも」


先生「ほとんどの子にとって、英語の読解には日本語の国語力が必要になるの。英語の問題だってどうしても日本語で考えるからね。国語力とは、それすなわち【相手が求めていることを返す力】。詳しくはリンクを貼ったので見ておいてほしいけれど、この国語力が弱いと読解ができないから、書く単語がそもそもわかんないってことになる。例えば29年度の問題でいうと、何も飲んでない→のどが渇いたっていう連想ができないってこと」


A「その力ってもちろん他の教科にも活きると思うんですけど、どうやって伸ばせばいいんですか」


先生「長期的には本を読んだり色んな人と話したりして語彙を増やしながら伸ばすのがベストなの。でも、今回は時間がない。だから、英語はもちろん他の教科の勉強をする時にも、そのことを意識しながら取り組みましょう。面倒臭くても問題文はちゃんと読む。知らない言葉や表現があったら印をつけておいて必ず後で調べる。Cくんはまずそこからね。AくんやBさんのようにある程度大丈夫って子は、それと同時に入試対策の教材で英語の長文読解の練習をしてみましょう。後半の大問対策にもなるし一石二鳥ね」


C「それもやるけど俺も読解練習したい」


先生「ならここでもオススメしているホップ・ステップ・ジャンプなどがオススメよ。英語は言語だから、ストーリーを追いながら楽しみながら学びましょう。詳しい長文読解の方法についてはまた違う大問対策の時にね」


A「先生、【単語力】はどうやってつけるのがベストですか?」


先生「タイミングのいい質問ありがとう。【単語力】は確かに単語練習あるのみだけど、そのやり方がポイントなの。それについては脳の仕組みが重要になる」


B「脳って、私たちの脳…ですか?」 C「I don't know.」


先生「Bさん、そうよ。Cくん、よく言えたじゃない。私たちの脳はね、生きやすくするために常に捨てる情報を探してるの。だから、そんな脳に私たちは『これは重要だから残しておいてね』や『これはとっておくやつ』ってメッセージを送りながら単語を覚えていかなきゃならない。その方法を箇条書きにしてみたわ」



脳へのメッセージ暗記術

  • 繰り返し脳へ入れてこれが大事だよと伝える
  • なるべく多くの五感(触覚・聴覚・視覚等)を使って覚える(言いながら書く等)
  • イメージや感情や音等、他の何かとセットで覚える
  • ポジティブな感情で取り組む・楽しみながら取り組む
  • 「絶対に合格する!そのためにやる!」と強い目的を持って覚える
  • 例えば「数字」とか「不規則動詞」とか目次をつけて整理して覚える



先生「簡単でしょ。興味ないって思いながら単語練習をいくらしても、脳は真っ先にその情報を捨てていくからね。脳は、生きるために必要ないって判断したものはどんどん捨てていくから。まだちょっと意味がわかんないって人は暗記の必殺技を教えてあげるから読んでおきなさい」


C「俺暗記苦手だし…」


先生「はい、それ。その感情や言葉や思い込みが暗記をしにくくさせるの。語弊があるかもしれないけれど、元から人の脳の能力なんて大差ないのよ。大切なのは、どう使うかなの。嘘でも自信もってやんな」


C「はい!俺はできる!」 先生「素直でよろしい」


先生「一旦これで今日の授業はおしまい。【読解力】と【単語力】をつけて、入試英語の問2を攻略しましょう。あなた達の全問正解を願ってるわ」


ABC「ありがとうございました!」


先生「あ、そういえば頑張ったあなた達にご褒美よ。受検勉強したいのにスマホがどうしても手放せないって子は、私が単語練習アプリで【動詞】と【連語】の単語集作ったからこれで練習しなさい。スマホだと1つ、PCだと2つ(隕石のやつ)ゲームもついてるわ。LINEが来ても、SNOWを使いたいってなっても、これを全問正解してから使うようにしなさい。え?できない?ならばスマホは封印しなさい。時間はいつだって有限よ」



Quizlet(クイズレット)で作成した単語帳。押せばすぐ使えます。

中学英単語動詞

中学英連語(熟語)



C「あ、先生!俺頑張るからスマホ買って下さい!」


先生「致しません」



目の前の生徒を救うというポリシーのもと、圧倒的な腕で数多くの受検生を救いながら、難問良問はびこる入試界に鋭いメスを入れてきたフリーランスの天才講師・大問未知子。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、HOME個別指導塾公認講師のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器…



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

ちょっとやりすぎたかな。

「第二の家」からの情報共有の情報共有の場を創りました。受験や学校、ブログや本の情報を日々日々お伝えしています。LINEさえあれば無料&匿名で参加できますのでよかったらご登録をお願い致します↓

「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。