すべてのアイテムは、その使う人と使い方によって、良くも悪くもなり得ます。
以前、こんな掲示物を作って生徒たちにも注意喚起をしました。
「テクノロジーはあなたの味方にもなるし敵にもなる」
そのテクノロジーの最たる例がスマホですよね。
iPhoneに代表されるスマートフォンは、今や日常に欠かせないテクノロジーです。ただし、その使い方を誤れば子どもたちにとっての「敵」になります。
先日も面談でこんなお話がありました。
「うちの子、深夜までずっと動画見てるんですよ。おかげで朝が起きられなくて」
あらま!それはもう「敵」認定ですね。
すぐにスマホについての家庭内ルールを作ってもらいました。使う時間を決めて、それ以外の時間帯は子どもの目の届く範囲に置かないという約束です。僕の方から生徒へもその意図と効果を併せて伝えました。納得してもらい、即日のルール適用開始でした。
本人にも言いましたが、人間はね、とっても弱い生き物。スマホが視界に入るとどうしても誘惑と戦う羽目になります。そして、高い確率で誘惑に負けます。得てして、精神力(勉強力)と時間の無駄遣いが起こるわけです。
例えばね、僕も体重を気にしていますが、目の前にポテチとコーラがあったら逆らえません。でも、目の前になければわざわざ買ってまで食べることはしません。楽に我慢できます。
大人だって厳しい我慢するということを、子どもにやらせるのは酷というもの。僕の尊敬する多くの塾の先生方も述べられている通り、スマホを「最高の味方」として、勉強に効果的に活用できる小中学生はほとんどいないでしょう。
子どもたちが、スマホと良い友人関係を保つためには、大人の手助けが必要です。
この先の人生で、子どもたちがスマホとずっとずっと仲良く暮らしていけるように。
iOSの進化でスマホが変わっていく!?
そんな折、iPhoneで有名なAppleからこんなニュースが届きました。
「アイフォンのOS(基本ソフト)、進化させるよ」
それが今話題のiOS12です。アップルファンの僕もワクワクしながら待っていました。
そこで追加された機能が、スクリーンタイム。
「スクリーンタイム」とは、どれだけの時間をアプリケーションとウェブサイト上で過ごしたかがわかる新ツールです。
子どものApple IDを使い、彼らのための「スクリーンタイム」を設定すれば、彼らがアプリケーションやウェブサイト上で過ごす時間を監視できます。
それだけではありません。就寝時刻のように、アプリと通知がブロックされる特定の時間を決めることもできます。アプリを制限するかしないかも、特定のアプリやウェブサイト上で過ごせる時間の長さも、保護者の方で設定ができます。
もしもそのルールの中で、「これじゃ時間が足りない!」という場合は、子どもたちがより多くの時間をリクエストして、保護者の方に承認を求めることもできます。時間についてのコミュニケーションツールにもなるわけですね。
使い方は簡単です。まずは自分で使う場合。
iOS12にしたら、歯車マークの「設定」を押してみると、あらあら、今までの設定には見慣れない言葉が。
それを押してみると、こんな画面。
大人が使う場合でも、自身の行動の振り返りにちょうどいいツールです。iPhoneとiPadなど複数デバイスを持っている方は、共有した時間と各々の時間を別で確認することができます。
子どもたち用に使う場合の使い方は、以下のブログがわかりやすくてオススメです。
ちなみに、ファミリー共有についてはこちらをご参照ください。僕も妻とファミリー共有していますが、子どもができたらたしかに便利そうです。
ただ、いくらこの「スクリーンタイム」を使って子どものスマホ時間を管理しようとしても、前述の通り、スマホ自体が目の前にあるだけで集中力や精神力は削られるもの。
念には念をで、やはり、視界に入らないような管理をオススメします。
徐々に段階を踏みながら、こういったツールが活用できるようになっていくといいですよね。リテラシー教育としてもね。
本日は子どもたちのスマホ管理に使える新ツールのご紹介でした。
まとめ
現代の子どもたちは、デジタルネイティブ世代。
僕らの頃とは、大袈裟に言えば、もう生きている世界のあり方そのものが違います。
生まれたときからネットの世界が身近にある、そんな彼らの気持ちを僕らがすべて計り知ることはきっとできません。
でも、そこに寄り添いながら、本人たちにとってベストなルールを定めることはできる。
ルールと対話。
アナログなコミュニケーションで、最高のテクノロジーを味方につけよう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
ちなみに、作業効率化という観点からみれば、iOS12から搭載できるようになった「ショートカット」というアプリもオススメです。
▲「ショートカット」の「複数のスクリーンショットを組み合わせて共有」機能を使って作成した画像。
「ショートカット」は、ある行動を選んで、1タッチや一声でその行動をできるようにするというアプリです。詳しい使い方はこれまた僕のオススメブログをご参照ください。
以上、現場からでした。
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