「時間ってみんな平等に流れてるの?」
授業終わりの休憩時間のこと。小5の生徒が、ドラえもんの漫画でわかるシリーズを読みながら、そんな質問をしてくれました。
ううむ、僕もアインシュタインの相対性理論ぐらいはなんとなく知っていましたが、正直よくわかりません。
こんな時のiPad。早速調べると、興味深いワードを含んだ記事が出てきました。
「精神と時の部屋」!!
漫画ドラゴンボールで、よく修行に使われるあの部屋です。この部屋の1年は、外の世界での1日。というわけで、強敵が現れるとみんなこの部屋で修行します。
記事では、科学的にこの部屋を作るにはどうすればいいかが書いてありました。
結論はこうです。
1日を365日に引き伸ばすためには、時間の流れを0.00274倍にすればよい。つまり部屋を光速の99.99962%の速さで動かせば精神と時の部屋になる!
はい、まだ意味不明ですね。
ここで出てくるのが、前述のアインシュタインさんの相対性理論です。
速く移動する空間の内部では、時間がゆっくりと進む。この現象はアインシュタインが唱えた特殊相対性理論によって予言され、実際に人工衛星内部の時計の進みが遅いことが確認されている。
なるほど、なるほど。だから、部屋を速く動かすんですね。
それにしても、光速の99%って、ほぼ秒速30万kmってことですよね。実現可能なんでしょうか。たしか、アインシュタインさんによれば、光の速さ以上に速く動けるものはないって話でしたよね。記事の最後にはこんな風に書かれています。
ちなみに人類の技術ではどのくらいの速さが出せるのかというと、「ブレイクスルー・スターショット」という計画で、今から20年後に光速の20%で飛ぶ超小型宇宙船を飛ばそうとしているところ。20%が99.99962%になるのは何年後になるのやら……。
あらま。まぁ、それでもだいぶすごいんですけど。
こんな情報を噛み砕きながら生徒に伝えると、「誰か天才が出てきたら変わるかもね」と無邪気に笑っておりました。
他にも相対性理論によると、「海の底」よりも「エベレストの頂上」の方が少しだけ速く時間が流れるそうですよ。僕も勉強になりました。楽しかった。
生徒との会話は、そこから速さの話へ。一つ解決すると、また一つ「?」が生まれてきます。こっちも楽しくなってきて、話は続いていきます。
光と音の速さから雷の話へ、そのあと電車と車と飛行機の速さの話になって、最後には学問的には予習になる速さの計算方法についてまで話が及びました。
ああいうときの子どものキラキラした目と吸収力ってすごいですよね。もうあっという間に理解と知識を手に入れて、颯爽と帰っていきました。
今度、この本も薦めてみよう。
「!?」
子どもたちのそんな知的好奇心を大切にできるように、大人も勉強しとかなくちゃな、勉強の方法を知っておかなくちゃなと、改めて気付かされた素敵な時間でした。
素敵な気付きを、ありがとね。
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日々学び。学ぶことは、面白い。
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