毎年発表される公式データが、今年も発表されました。
改めて、受検生だった皆様、お疲れ様でした。もうすぐ新しいスタートですね。藤沢の片隅から、心より、その新しき道が素晴らしい道であることを願っております。
そして、来年度以降受験生となる皆様、一緒に発表されたデータを読み解いて、参考にしましょう。もうすでに闘いは始まっているのですから。
公立高校入試 問題分析
それではまず平均点を見てみましょう。
英語 49.8点
国語 59.1点
数学 50.3点
理科 61.3点
社会 42.5点
昨年と比べると、大方の予想通り、英語・国語・数学が難化、社会が変わらず、理科が圧倒的に易化という感じでしたね。
問題を作成している県教委としては「合格者平均点が50点前後になるように作成している」ということですから、理科以外は概ね予想通りの着地だったということでしょうか。
僕はもう少し社会の平均点が下がって、英語と理科が上がるかと思っていましたが、微妙に違いました。
続いて、各科目の詳しい得点分布を見てみましょう。
2019年度高校入試得点分布表
県が発表したデータ自体はこちら。
英語は、100点が全体の1%。合格者数が42268名でしたから、422人ぐらいってことでいいのかな。そのうちの一人は知っています。ボリュームゾーンは30点〜21点のゾーンで15.8%でした。上位層では差がつきにくい英語(みんなできる)。このバランスを見ると、その層を対象に難化させるのはなかなか難しそうですから、来年もこの傾向は変わらなさそうです。
国語は、100点は0.1%。やはり難しかったんですね。ただ、70点から51点までで全体の20%を占めていますし、まださらに難化する可能性もありますね。
数学は、上位層に厳しいグラフ。全部解くには時間が足りなかったのではないでしょうか。層としては、70点から41点に集中しているイメージ。できるところをきちんととることが重要な科目です。
理科は、100点が1%。全体を見ても、昨年までと比べると驚きの底上げです。どうしちゃったのでしょう。大きな変化があった年ですが、来年もどうかはわかりません。昨年までと同じレベルで対策を考えておくといいでしょう。
社会は、変わらず難しい感じ。グラフも理科とほぼ逆の様子ですね。この傾向は続いていくでしょう。どんな傾向かは『大人に伝えたい入試問題の中身』でご確認ください。
2019年度 入試問題 各科目正答率ランキング
最後は正答率比べ(少ない順)です。20%以下のものをまとめてあります。県が公表した詳しいデータはこちらです。
英語
1位 問2 continue 14.2%
2位 問5 英作文 14.9%
優勝候補の英作文を抑えて、まさかのcontinueが堂々1位!分析にも書きましたが、今の子たちはあんまり見慣れていない単語なのかな。ジョジョを読ませたほうがいいんじゃないだろうか(冗談)。
国語
1位 問5 論述 11.7%
2位 問1 彫塑 16.2%
彫塑を読めた人が16.2%もいたという驚き。ちなみに、「ちょうそ」って読みます。夏頃の模試に出題されたようですね。私見ですが、今年の国語の問題は今までで一番好きだったかも。
数学
1位 問6(ウ) 空間図形 1.7%
2位 問4(ウ) 関数 2.0%
3位 問3(イ) 平面図形 2.1%
4位 問7(ウ) 平面図形 2.4%
5位 問3(ウ) 方程式 6.8%
6位 問7(イ) 平面図形 7.4%
正答率1桁台のオンパレード!まぁ、納得の顔ぶれですね。逆に、ここに挙げた問題以外はその多くが40%を超えていますから、2極化といえそうですね。高校たちと一緒だ。
理科
1位 問1(ウ) 電気 14.6%
2位 問4(ウ) 地震 18.0%
やはり今年は正答率が高い。なんだか不気味です。その不気味さに考えすぎちゃった子もいるかな。
社会
1位 問6(ア)i 為替相場 15.6%
あら、意外と少ない正答率20%以下の問題。ただ、20%台や30%台がゴロゴロいるイメージですね。逆に80%を超えるのは一問のみ。再生可能エネルギーの問題でした。
各々の詳しい問題は、こちらでご確認を。
・英語
・国語
・数学
・理科
・社会
よーし、まとめていたら、受験熱が盛り上がってまいりました。色々書きましたが、要はどう変わろうが点数を取れる実力をつけておけばいいってことです。
これらの情報を踏まえて、新元号になる前からガツガツと勉強をしていきましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
正答率ランキング、ちょっと面白かったのでまた近いうちにもう少し細かくやります。
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